望ましい大学教員採用のあり方
2007年 03月 19日
前回書き込んや話の続きのようなもんやけど、そやけどアンタ、個別のケースをさておき、「一般論」的に「大学教員の採用ちう、こないな形態が望ましい」ちうことを書いておきまんねん。とりあえず「公募編」と、「一本釣り編」に分けて書いておきまんねん。
○公募編
これがどこの大学でもだいたい「一般的」になりつつおますが、なんぼなんでも、次のような条件で行うのがスジでっしゃろ。
（１）最低限、採用後の担当科目、給与・待遇その他勤務条件（例あげたろか、たとえばやなあ任期つきとか、大学近辺居住が条件とか）、採用時に必要な資格要件（学歴・資格や実務経験の有無、年齢やらなんやら）、採用選考の方法（書類審査と面接やらなんやら）が具体的に明記された形で、まずは「公募」が行われること。余計なお世話やけど、私立大学で宗教系の場合、その宗派との関係（なんぼなんでも、その私立大学と深い関係にある宗派を否定せん考えの持ち主であるんや、ちうことやらなんやら）も、条件に入れておかなあかんでっしゃろ。
（２）また、その「公募」に際して、「採用後、その教員にやってもらいたい職務」が、なるべく具体的に伝わるようにするっちうこと。例あげたろか、たとえばやなあ、「各科目の担当のほかに、教務やらなんやらの学内業務の負担もあるんや」とか、「実習指導に際しては、学外の実習先をまわってもらうことがあるんや」やらなんやら。
（３）（２）までの「公募」に際しての条件が明確やったら、実は書類審査や面接もわりと「公平」に行うことが可能。ちうのも、これらの要件をきちっと満たし、勤務条件にふさわしい人物を書類・面接やらなんやらから浮かび上がらしたら、候補者の絞込みに結果的につながるさかい。また、（２）までの条件で気になる点やらなんやらがあれば、面接の段階で採用する側の大学が徹底的に質問等をして、本人に問いせやけどて解明しておくべきでっしゃろ。
（４）逆に、公募での大学教員の採用に「シッパイ」するとか、何がしかのトラブルが起こるゆうんは、この（２）までの条件設定があいまいであるとか、（３）で書いたように面接のやり方が悪いとか、（２）までの条件を守る意思が大学側にはないとか、どちらかちうと、採用される側よりも採用する大学側の問題、ちうしかおまへん。要するに、「オノレの大学でほしい人材を見分ける目があらへん」か、「採用される側との約束を守る気もへんえげつない大学」かの、どちらかとちゃうか、思うわけや。
○一本釣り編
ここで「一本釣り編」と書いたんは、何らかの事情により特定分野の担当教員がその大学で必要になり、公募によらへん方法で他の大学等からきてもらうケースを想定してるんや。
やけど、そやけどアンタ、この一本釣り編も、原則的には「公募」と同じ手順をふむべきやとわては考えまんねん。
例あげたろか、たとえばやなあ、一本釣りで呼んでこよう思う教員に求める職務の内容、担当科目、給与・待遇その他の勤務条件、採用時に必要な資格要件やらなんやらを、実際に「公募」にかけるくらいのつもりで具体化しておきまんねん。
ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、その条件に「ふさわしい」ちう人物を、今回はどないしたかて逃がしとうない人物がおるので「一本釣り」で呼んできた、ちうこと。きっと、「公募」にかけても「この人やったらＯＫになっとったはず」ちう風に、学内・学外に対してそう思わせるくらいの手順をふむべきや、ちう風に考えるわけや。
ほんで、この「一本釣り」の場合のほうが、「公募」のように条件を示しての選考やない分、上記「公募編」（４）で書いたように、「オノレの大学でほしい人材を見分ける目があるんや・へん」がようわかるように問われはります。採用したあと、「この人採ってシッパイやった」ちうんは、採用した側の大学の「人を見る目のなさ」が、「一本釣り」の場合のほうがまともに出る、ちうことでっしゃろ。
ちうような次第で、先日書き込んやケースも含め、大学の教員採用人事にまつわる諸問題は、採用される側の問題ちうよりも、採用する側の各大学のあり方がまともに問われる、ちうことや思うで。
要するに、学生募集に際したかてきょうびは各大学に「アドミッション・ポリシー」（入学者選考の基準やらなんやら）の具体化が求められはるトコロですが、教員採用についても同じように、「どないな人材がほしいんか？」ちうポリシーのあるんや・なしが、各大学に問われとるちうことや。
ほんで、教員採用人事でトラブルを起こしたり、せやなかったら「この人採用してシッパイやった」ちうんは、その大学の人事に関するポリシーがなんなんかが問われとる、ちうこととちゃうのでっしゃろか。
○公募編
これがどこの大学でもだいたい「一般的」になりつつおますが、なんぼなんでも、次のような条件で行うのがスジでっしゃろ。
（１）最低限、採用後の担当科目、給与・待遇その他勤務条件（例あげたろか、たとえばやなあ任期つきとか、大学近辺居住が条件とか）、採用時に必要な資格要件（学歴・資格や実務経験の有無、年齢やらなんやら）、採用選考の方法（書類審査と面接やらなんやら）が具体的に明記された形で、まずは「公募」が行われること。余計なお世話やけど、私立大学で宗教系の場合、その宗派との関係（なんぼなんでも、その私立大学と深い関係にある宗派を否定せん考えの持ち主であるんや、ちうことやらなんやら）も、条件に入れておかなあかんでっしゃろ。
（２）また、その「公募」に際して、「採用後、その教員にやってもらいたい職務」が、なるべく具体的に伝わるようにするっちうこと。例あげたろか、たとえばやなあ、「各科目の担当のほかに、教務やらなんやらの学内業務の負担もあるんや」とか、「実習指導に際しては、学外の実習先をまわってもらうことがあるんや」やらなんやら。
（３）（２）までの「公募」に際しての条件が明確やったら、実は書類審査や面接もわりと「公平」に行うことが可能。ちうのも、これらの要件をきちっと満たし、勤務条件にふさわしい人物を書類・面接やらなんやらから浮かび上がらしたら、候補者の絞込みに結果的につながるさかい。また、（２）までの条件で気になる点やらなんやらがあれば、面接の段階で採用する側の大学が徹底的に質問等をして、本人に問いせやけどて解明しておくべきでっしゃろ。
（４）逆に、公募での大学教員の採用に「シッパイ」するとか、何がしかのトラブルが起こるゆうんは、この（２）までの条件設定があいまいであるとか、（３）で書いたように面接のやり方が悪いとか、（２）までの条件を守る意思が大学側にはないとか、どちらかちうと、採用される側よりも採用する大学側の問題、ちうしかおまへん。要するに、「オノレの大学でほしい人材を見分ける目があらへん」か、「採用される側との約束を守る気もへんえげつない大学」かの、どちらかとちゃうか、思うわけや。
○一本釣り編
ここで「一本釣り編」と書いたんは、何らかの事情により特定分野の担当教員がその大学で必要になり、公募によらへん方法で他の大学等からきてもらうケースを想定してるんや。
やけど、そやけどアンタ、この一本釣り編も、原則的には「公募」と同じ手順をふむべきやとわては考えまんねん。
例あげたろか、たとえばやなあ、一本釣りで呼んでこよう思う教員に求める職務の内容、担当科目、給与・待遇その他の勤務条件、採用時に必要な資格要件やらなんやらを、実際に「公募」にかけるくらいのつもりで具体化しておきまんねん。
ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、その条件に「ふさわしい」ちう人物を、今回はどないしたかて逃がしとうない人物がおるので「一本釣り」で呼んできた、ちうこと。きっと、「公募」にかけても「この人やったらＯＫになっとったはず」ちう風に、学内・学外に対してそう思わせるくらいの手順をふむべきや、ちう風に考えるわけや。
ほんで、この「一本釣り」の場合のほうが、「公募」のように条件を示しての選考やない分、上記「公募編」（４）で書いたように、「オノレの大学でほしい人材を見分ける目があるんや・へん」がようわかるように問われはります。採用したあと、「この人採ってシッパイやった」ちうんは、採用した側の大学の「人を見る目のなさ」が、「一本釣り」の場合のほうがまともに出る、ちうことでっしゃろ。
ちうような次第で、先日書き込んやケースも含め、大学の教員採用人事にまつわる諸問題は、採用される側の問題ちうよりも、採用する側の各大学のあり方がまともに問われる、ちうことや思うで。
要するに、学生募集に際したかてきょうびは各大学に「アドミッション・ポリシー」（入学者選考の基準やらなんやら）の具体化が求められはるトコロですが、教員採用についても同じように、「どないな人材がほしいんか？」ちうポリシーのあるんや・なしが、各大学に問われとるちうことや。
ほんで、教員採用人事でトラブルを起こしたり、せやなかったら「この人採用してシッパイやった」ちうんは、その大学の人事に関するポリシーがなんなんかが問われとる、ちうこととちゃうのでっしゃろか。
by gogo0618
| 2007-03-19 08:52
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