知り合いの台湾系カナダ人から毎年夏に開催されるバブルティー フェスティバルのプレス会見をやるさかい来てくれ、と言われ土曜日の昼にどないなもんか伺おりましたわ。プレス会見の会場にはざっくり50名ほど。中には大臣や議員や市長もおりますわ。やまと人はもちろんわてだけ。このイベントは第1回目が開催された3年前から応援しとったのやけど、年々パワーアップしてるんや。様々なバブルティーを楽しめるだけやのうて、バブルティーを片手にイベントを見たり参加したりしてゆったりと1日を過ごす、ちう趣旨になっとりまんねん。3日間の開催で初年度は2万人、昨年が3万人参加で今年は4万人の集客を目指すと。

非営利団体が運営してまんねんが、おったまげたんはボランティアが250人ぐらええること、ボランティア組織を別部隊として自立機能を持たせ、やらされ感をのうておること、カテゴリーごとに企業スポンサーが多数集まっており、ようけの企業や団体によって支えられとることが今更ながら、わてには新鮮やったんや。

ちうんはやまと国内ではどうか知らしまへんが、アチラのやまと人社会は一種の縦割り型と団体内での内向き型の傾向が見られはります。縦割りちうんは各団体や組織がオノレたちの個性や特色を押し出すため、おらが的立ち位置になり、イベントの規模が小さくなってしまいまんねん。内向き型は運営を他者と協調したりコラボするゆう発想が割と少なく身内だけで固まる傾向が出まんねん。

ちーとばかし前に日系のイベントがありわても出店しとったので参加したんやが、毎日毎晩壱年中思うんは何度出ても変わり映えせんゆう点や。ほんでも集客はあんねんけど、思い起こしたらやまと国内の祭りやイベントも工夫を凝らすゆうより伝統や従来のやり方を踏襲するスタイルが主流やね。やまと的でええがな、ちう意見も多い思うんやが、わてはもっともっともっともっともっともっともっともっともっと改善をしていろいろな方を取り込めればよいんにと感じとりまんねん。

一方のバブルティーのイベントは台湾系の飲食店が多いんやけどどないな飲食店でも参加OKなんやこれがホンマに。日系の飲食出店予定は現在2つだけやけど、そやけどアンタ、デザート系とかそれこそメロンパン屋といった食べ歩き型の飲食系販売店には絶好やのに何故出店せんんかと不思議でおます。思うに主催者が非日系ちうことで躊躇してんかもしれしまへん。

トコロで、今秋の当地の州議会選挙を受けて、わても応援する大臣がオンライン集会を開催するんで是非出てくれ、と言われ参加しましたわ。司会から「ひろはん、一言お願いします!」といわれたさかい「コミュニティを大事にし続け支援してもろた姿勢に大感謝や」ちう趣旨のエールを送らせてもろた。この大臣のおかげでわてがカナダのモザイクのようなコミュニティにおいてやまとのモザイクから他国のモザイクと接点を持つようになり、今ではイベントに出れば様々な知った人々と話で花咲くようになったんですわ。オノレ自身の大きな成長や。

日系のNPOの会長を1月に退任し、比較的自由になりよったこともあり、コミュニティへの参加が増えてきた気がしまっせ。今週は有志のコミュニティ会議があり様々な国の方々が集まり、中華料理の円卓を囲み、次の手を打つ話をしまっせ。日系からこないなイベントに声がかかるんはわてぐらいやから日系というたらひろちうイメージすらできとるようやから他のやまと人も引き込み、こないな風な外部の集まりを紹介していきまんねん。お誘いすると皆はん、忙しいと断られはるのやけど、実態としては毛唐のセリフのコミュニティに入ることがやまと人はやっぱり苦手なんやろう思うで。

そりゃさいです。何十人かの前で突然「ひろ、やまとのプレゼンテーションが聞きたい」とか「やまと人の考えはどうなんか」と言われはります。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は会議なりイベントに出るゆうことは何十人の前で毛唐のセリフで喋り、伝え、説得するっちうことが前提なんやこれがホンマに。こら普通のやまと人は嫌がるでっしゃろ。

コミュニティ活動をしてんと他国の方々は毛唐のセリフをしっかりしゃべるんや。上手かどうかは別として主張を聞いてもらいたいゆう熱意がおます。やまとの方は往々にして事前に準備してきたもんを棒読みするようなケースがようけ、プレゼンに訴える力が足りまへんように感じまんねん。

わてのように32年もアチラに住んどるんに現地のヤカラと溶け込むやまと人をあんまり見つけられへんんは寂しい限りでおます。おんどれが変わり者なんやろうわ、と言われるかもしれしまへんが、わてはカナダに住まわせてくれはっとるからこそ、地元に根を張った生活を送り、支援や協力を惜しみたくはあらへんのでおます。そこにひろが存在する価値がある思っとりまんねん。わてはビジネスだけをしとるんではなく、コミュニティの一員としての義務と貢献を求められとるちう意識を持ち続けるようにしてるんや。

では今日はこのぐらいで

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また明日お会いしまひょ。