☆くみこの日記☆

週明けには入院して陣痛促進剤、と言われとったんや。
その週末、ようやっと赤ちゃんがやる気を出した！
指図されるのが何より嫌い、そないな母譲りの反発精神に火がついたんか？！
「お腹から出る日くらい、ボクオノレで決めさせてもらうよ！」

10月28日。
朝から時々お腹がキュ〜ッと痛むような気がするちうわけや。
せやけどダンさん、この１ヶ月ほどひたすら前駆陣痛(本物の陣痛の予行練習みたいなもん)に惑わされ続けたわて。
ドキドキしながら陣痛間隔を測っとるうちに治まっちゃちう、「なんや、前駆陣痛かよ！」みたいな経験多数。
いっぺんなんか「10分間隔かも！」と病院に電話まやったんやけど、結局そのまんま終わってもうたし。
やからその日も、「またおんどれか、前駆陣痛！」とか思いながら、普通に過ごす。

夕方、心なしか「キュ〜ッ！」と来よる回数が増えてきたような気がするちうわけや。
一応ひろとを早めに寝かせとこうと、「キュ〜ッ」をやり過ごしながらお風呂にぶちこむ。
おお、なんか痛みも間隔も本格化してきたぞ？！
こらいよいよ本物の陣痛かも！
ひろとが起きてんねんとややこしいさかい、痛みを我慢しつつ、必死に寝かしつけるちうわけや。
はよ寝かせて病院に行きたいんやけど、「寝る前に、しりとりやりたい〜！」とかいなんとか泣き出すひろと。
今晩だけは空気を読め、息子よ。
母は一大事なんや！！

20時、病院着。
前回のお産のとき、進行が異常に速かったわて、今回はとにかくはよ病院に来よるよう言いわれてて。
「一気に進んやったらって車中出産とかいなったらどうしよ〜？！」やなんて若干不安やったんで、一安心。

21時、診察終了。
子宮口の開き具合を見たり、モニターつけて陣痛の間隔や程度をチェックしたり。
そしたら、一応10分間隔くらいで陣痛来てんねんけど、まだまだ弱いとのこと。
「このくらいやと、お産が始まらんと治まっちゃうこともあんねんね〜」やなんて、予想外すぎる言葉。
またおんどれか、前駆陣痛！？
「まぁ…一応入院の手続きしておきまんねん？」
(帰ってもええけど、ちう感じアリアリ)

ああ、またこのパターンやろか。
１人目の時も、診察後に「まだまだでんなー」って感じで、いったん帰らされそうになりよったんやったちうわけや。
せやけどダンさんその後、助産師はんの常識をはるかに越えるスピードでお産が進行。
２時間半後には、ひろとが産まれてたんや。
ここで帰るやなんてリスキーすぎる！
「是非！入院させておくんなはれ！」

案の定、ほんでが速かったちうわけや。
痛みはどんどん増して、間隔はどんどん短くなっていく。
でもまぁ前半戦は、余裕もおました。
陣痛が治まるたびに、「よう頑張ったねぇ〜」やなんて赤ちゃんに話しかける美しさもおました。

せやけどダンさん23時頃。後半戦のゴングが鳴った！！
ドンドコドンドコ…身の置き場のあらへんような痛みが、休む間もなく押し寄せるちうわけや。
ああ、なんで一人目の時のこの痛みを、本日この時まで忘れてたんやオノレ！
無痛分娩って選択肢もあったはずやのに！！
後悔先に立たへん。
「1時か2時くらいに産まれはるかね〜？」
「そないなはよはあらへんわよ。はよても明け方くらいね」
…と、見習い助産師＆ベテラン助産師の会話が聞こえてくるちうわけや。
明け方ちう、まじか！
私的にはもうクライマックス近いんやけど！！

「ほなまたいっぺん、開き具合を見てみまひょか〜」
のんきな様子でわての子宮口を覗きこんや助産師はん、顔色が一変！！
「もう8cm開いてんねん！産まれるわよ！」
(余計なお世話やけど10cmが全開で、そこまで経産婦はんでも５〜６時間かかると言われる)

そこからが嵐やった。
「○○持ってきて！」
「○○準備まだ！？急いで！！」
「そないなの後でええから、こっちをはよ！！」
「先生呼んできて！！」
助産師はんの指示が飛びかい、みんなが血相変えて走り回り…
ああ、このバタバタ感、もんどエライデジャヴ。。。
どうやらわて、お産の進行が常識外れなスピードらしく。
１人目の時も、陣痛室で放置されてんねん間に全開になり、
たまたま様子を見に攻めて来よった助産師はんに発見され、嵐のような出産になだれこんだからす。
今回はちーとばかしはよ発見したかてらえて良かった…。

日付が29日に変わる頃、いよいよ分娩台へ。
股の間から巨大なボール(タブン...たぶんやで、わいもよー知らんがタブン頭)がグイグイ押してきて、飛び出そうなのを感じるちうわけや。
わて「出ちゃう出ちゃうー！」
助産師「出まへん！押さえとるからいける！」
一瞬ボールが静かになりよった思ったら、また陣痛が来よる。
わて「出ちゃう出ちゃうー！」
助産師「出まへん！押さえとるからいける！」
…ちうのを何回かやった後。
ついに子宮口が全開になりよったらしい！
「はい、いきんでええでー！」
待ってたんや！！
(私的には産む瞬間より、そこまでの陣痛のほうが辛いさかい)

いよいよボールは勢いを増してきて。
息も絶え絶えで、必死にいきむわて。
ゴリゴリゴリッ！だか、メリメリメリッ！だか、
何ともオソロシイ音がして、ボールが飛び出してきたちうわけや。
やったー！ここまで来ればゴールは近い！
頭が出て、体が出て、元気な泣き声が聞こえてきましたのや。

終わったあああああ。
良かったあああああ。
結果的には、１人目も２人目も２時間半くらいで、同じような経過やった。
でも２人目のほうが流れが分かっとる分、ちびっと冷静でいられはったかも。
１人目の時は、
「この先どのくらい痛なるのー！？」
「一体これがいつまで続くのー！？」
…みたいな、先の見えへんオソロシサがあったんやけど。
今回は助産師はんに「まだまだやね」的なことを言われても、
内心「いーや！わてはきっともっともっともっともっともっともっともっともっともっとはよ進むはず！」やなんて思えたりして。

まぁどないに安産やろが、痛いもんは痛い！
＜１人目出産後の感想＞
「２人目とかありえへんし！もう二度と出産やなんて無理やし！」
…思ってたはずやのに、なんでやろかわいもよーしらんがこうしてまたお産を迎え。
記憶力が悪いんやろうか？
＜２人目出産後の感想＞
「３人目とかありえへんし！もう二度と出産やなんて無理やし！」