16/12/23
先にゆうとくけどわて自身は霊感なし。
高1の夏休みの時の話。当時わてはバスケ部のマネージャーをしてたちうわけや。わての他にマネージャーは2年生のA先輩の計2人。
そんで4日間の日程で合宿があったんや。細かい場所は覚えてねんへんけど、新潟県の湯沢市ってトコ。ねきにトンネルがあった思うわ。
行く前は初めての合宿でワクワクしてたんやけど、合宿所に着いたら意気消沈。
まぁボロい…。木造のちびっと大きめのアパートみたいな建物が2棟と、古ぼけた体育館。
外に洗濯機が3台ぐらい置いてあって、目の前は崖で下を覗くと川が流れてたちうわけや。
ほんでも合宿が始まちう、暑さにバテながらも休憩時間にはちびっと離れたトコロで川遊びしたり、都会で生まれ育ったわてには景色とかずぅぇえええぇぇええんぶが新鮮で楽しかったちうわけや。
3日目の夜やったんかな。その日はもう疲れてて、毎日毎晩壱年中夕食前にしてたユニフォームの洗濯を後回しにしちゃってたんや。
夕食食べて部屋でA先輩とゴロゴロしてたちうわけや。
「そろそろ洗濯せなやね?」
「そやね?」
やなんて会話して、2人で外に出たんや。そしたらもう外灯やなんてへんからまっっくら。大袈裟かもしれへんけど、目が慣れるまで歩けへんかった。
唯一、洗濯機があるトコだけ小さいランプみたいのがついててそこ目指して歩いたちうわけや。
まぁたどり着いてA先輩とユニフォームをポイポイ洗濯機に放り込んでたんや。そしたら急にA先輩がバッと後ろ振り返ったちうわけや。後ろは崖や。
わてもつられてビクッとして、
「虫やろか??」
って言うたんやけどA先輩、無言でずっと崖の方見てんねんわけ。もう崖の方やなんて真っ暗すぎて何にも見えへんんやけど。
そんでAはんが突然、
「かんにん、わて部屋に戻るね」
ってぬかして猛スピードで建物に向かって走ってったちうわけや。取り残されたわて、パニック。
え?!なんで?!洗濯は?!てゆーか怖いよ!!とか思いながらとりあえず残りのユニフォームをぜええんぶひとつのこらずつめこんでスイッチ押してわてもダッシュで部屋に戻ったちうわけや。
そしたらさ、A先輩大の字で爆睡。ほんっとに爆睡。声かけてもまるっきし起きへん。
わてが部屋に戻るまでタブン...たぶんやで、わいもよー知らんがタブン数分。こないなすぐ爆睡できるもんやんな?!てゆーか息しとるよね?!ちう、またわてパニック。
顧問とか部員呼ぼうか思ったんやけど、なんかおおごとになっても嫌やし‥と思て、とりあえず呼吸で胸が動いてんねんの確認してA先輩が起きるのを待ってたちうわけや。
タブン...たぶんやで、わいもよー知らんがタブン1時間ぐらいして、パッと起きたんや。とっさに
「いけるやろか?!具合悪いやろか?!」
って聞いたら、
「かんにん、いけるや。やけどさっき洗濯機のトコロで見えちゃって…」
「え…見えたって…」
「ユニフォームを洗濯機にいれてんねんとき、なんか背中が急にジリジリしてーな。ほんで後ろが気になって振り返ったんや。
そしたらさ、あない真っ暗闇のなか、4?5歳ぐらいの真っ白な男の子が浮いてた…。」
「え…あそこ崖ですわね…?」
「うん…。しかも、首、手、胴体、足がぜええんぶひとつのこらずバラバラで浮いてたん…ほんでどエライ無表情で睨むようにこっち見てたちうわけや。」
「えぇ…」
「ほんで急に気持ち悪うなって戻って来てもうた…かんにんな。」
わて自身が見えたわけやないんやけど、あの時のA先輩の様子とめちゃくちゃ顔色悪いのを見て、嘘やない思ったちうわけや。
結局洗濯が終わったユニフォームを取りに行く気にもなれず日が昇ってから取りに行ったちうわけや。
もう帰りのバスも2人とも無言で、はよ帰りたうて仕方へんかった。
わてはそのあと色々あってマネージャーをやめてもうたから翌年以降のことは分かりまへん。
10年ぐらいたつけど、今でもあるんかなぁ、あの合宿所。
下手であんじょう伝わらへんけど、見えてもへんけど、あの時はまじで怖かったちうわけや。終わり。
引用元:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1476840448/
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