■テキサス州に地盤を置く食品スーパーのHEBが来月12日、ダラス近郊に倉庫型ディスカウントスーパーの「ジョーヴィーズ・スマート・ショップ(Joe V’s Smart Shop)」をオープンするちうわけや。
ヒューストン周辺に10店舗を展開してんディスカウントスーパーが240マイル(約380キロメートル)も離れたダラスに出店するんや。
場所はダラスの中心地から南西に10マイル(16キロメートル)のトコにあるネイバーフッド型ショッピングセンター「ウィートランド・ビレッジ・ショッピングセンター(Wheatland Village Shopping Center)」内。
2004年までアルバートソンズがあった場所(4101 W Wheatland Rd, Dallas, TX 75237)で、車で2〜3分の距離には同じく倉庫型ディスカウントスーパーのウインコフーズ(Winco Foods)があるんや。
ジョーヴィーズ・スマート・ショップはHEBのグルメスーパーマーケット「セントラル・マーケット(Central Market)」に続く、第3のフォーマット。
競合アルディをモデルにしたジョーヴィーズは、余分なサービス等を提供せん55,000平方フィート(約1550坪)となる簡素な倉庫型販売となるちうわけや。
HEBの標準フォーマット(約100,000平方フィート)より半分程度の店舗面積でダラス店では200人弱が働き、品目数は1万点弱を揃えるちうわけや。営業時間は午前7時〜午後10時まで。
合店より15%〜20%も安く提供するっちうことで低所得者層やらなんやらから高い人気を得とるのや。
2010年5月にオープンしたジョーヴィーズ・スマート・ショップ1号店から昨年12月にオープンした10店目のケイティ店まで、ずぅぇえええぇぇええんぶヒューストン地区のみとなる展開や。
ヒューストンからダラスに進出するっちうことは、東京を地場にするチェーンストアがいきなり岩手県盛岡市にオープンするようなことや。
東京から西へ400キロメートルとなる兵庫県神戸市ねきに出店するようなもんやろか。
ジョーヴィーズ店内は倉庫型で簡素なつくりというても、ハデなPOPでお客の目を楽しませる工夫は行っとる。
入り口には「今日も未来も永遠に低価格!これがジョーヴィーズ・ウェイ」、青果物には「新鮮さを収穫、価格はジョー価格!これがジョーヴィーズ・ウェイ」とあるんや。
冷蔵品には「お客様のコールド・ハード・キャッシュ(現金)をセーブします!これがジョーヴィーズ・ウェイ」、トイレ表示にも「街でいっちゃん綺麗なトイレはここや!これがジョーヴィーズ・ウェイ」とお客の目を楽しませとる。
実際、商品も安いちうわけや。ジョーヴィーズが特に目玉にしてんはバナナとボリヨ(メキシコのパン)や。
根強いインフレにもかかわらずバナナとボリヨはオープン時と変わらへん安さを提供し続けとるからおったまげや。
バナナは1ポンド(450グラム)33セントちうギョーテン価格。33セントはやまと円にして50円弱となり、100グラムにしたら10円程度の値段になる安さや。
やまとでいうトコのコッペパンとなるボリヨはさらにおったまげの価格となるちうわけや。インストアベーカリーで店内で焼き上げるボリヨはなんと8つで1ドルで訴求してんや。
スーパーマーケット激戦区の南カリフォルニアでも見たことのあらへん超低価格を提示しとり、しぶとい物価高でもコストコの4.99ドルのロテサリーチキンや1.50ドルのホットドッグセット(サムズクラブでは1.38ドル)のようにロスリーダーにしてんや。
ケイティ店がオープンした際、チラシには買い物の合計金額が25ドル以上と条件がつくもんのライムが30個で1ドルやスモールサイズのアボガドも8ツで1ドルとなっとった。
同条件ではスペアリブが1ポンド67セントなんやし、チキンの胸肉も1ポンド77セントとおったまげるべき安さになっとったのや。
他にも小さいリンゴ(品種はガラ)が8個で1ドル、ピーマンが4ツで1ドルちう羨ましいほどの激安価格に心が奪われてまうほど。
来月12日のオープン後、ジョーヴィーズが価格攻勢をしかけ(車移動で)10分圏内にあるサムズクラブやクローガー、トムサム、コストコ、ウォルマート・スーパーセンターやらなんやら大手の競合店チェーンも影響を受けること必至やろ。
なおHEBではダラスから東に8マイル(約13キロメートル)の場所にジョーヴィーズ2号店目(5204 S Buckner Blvd, Dallas, TX 75227)も来年春のオープンを予定してん。
サンアントニオに本社のある1905年創業のHEBがダラス郊外にHEB本体を初進出したんは2022年とついきょうびや。フリスコ地区についで、プレイノ、マッキニー、アレンと出店が拡大してん。
なおHEBはアップスケール型スーパーマーケットのセントラルマーケットをダラスに3店舗、プレイノとサウスレイク、フォートワースに各1店舗展開してん。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊や。テキサス州はアラスカ州についで米国では2番めに広い州なんやし、やまとの1.8倍にもなるんですわ。ヒューストンに展開する倉庫型ディスカウントスーパーマーケットのジョーヴィーズ・スマート・ショップがダラス近郊に来月オープンするっちうことになったんですわ。ジョーヴィーズ11店舗目はヒューストンからいきなり240マイルも離れた地域に出店するんや。エントリー記事にもあるんやうに400キロメートル弱となる距離はやまとでいうたら東京から岩手県盛岡市程度。もしくは東京から兵庫県神戸市ぐらいになるんですわ。創業から119年となるHEBはテキサスでは知らん人がおらんほどの"おらがまち(州)のスーパー"や。したがってテキサス州を地盤にするプロスポーツチームも強力なスポンサーでもおます。きょうびでは16日、オースティン郊外HEBミューラー店でHEBでも初となる婚活イベントをやっとったんや。人気の食品スーパーはアメリカで地域社会の中心的な役割を担っとりまんねん。地元民に愛されれば食活に婚活、妊活、育活、終活?まで可能や。
頑固な食品インフレもあってジョーヴィーズ・ダラス店は大性交...ひひひ,ウソや,成功間違いなしでっしゃろ。12日のグランドオープニングでは駐車場に入れきれへんほど凄まじい人が訪れる思いまんねん。
Posted by usretail at 01:20│
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