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経済一般 : 外から見るやまと、見られはるやまと人

外から見るやまと、見られはるやまと人

バンクーバーのやまと人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、やまと人観やらなんやらを綴っとりまんねん。

経済一般

今週のつぶやき4

昨日のブログ「日米安保破棄は現実的か?」に関しましては本稿を書いとる時点で76件もんコメントを頂戴し、熱い意見の交換をんだんや。このブログがこないな風な討議の場として使うてくれはるやったら本望でおます。さて、G20、2日目となり、様々なニュースが流れてきとりますが、米中首脳会談がその最大の注目でっしゃろ。ほんでG20関係をまとめたブログは明日にして、なるべくそれ以外のニュースを中心に今週のつぶやきをまとめてみたい思うで。

市場は戦々恐々
月曜日の市場がどこに向かうかどなたはんも予想でけしまへん。快晴なんか、豪雨ちゃんなんかあと数時間でわかるでっしゃろ。金曜日のNY市場。わてが注目したんは金市場。市場が考えるリスクがどこにあるんか、ビミョーな心理は金相場に如実に表れることがおます。

週前半に大きく上げた金価格はその後、G20への期待感から1400ドル近辺までずるっと下がってきとったのやけど、金曜日は比較的締まった取引で1410ドル台を維持しましたわ。わては市場の注目は米中通商問題やのうて、イラン情勢とちゃうか、とみとりまんねん。米中問題はニュースそのもんにインパクト性がなくなっており、市場をさらに悪化させる要因になりにくい一種の「下方硬直性」が出てきとりまんねん。

一方、イラン問題はまだこれから。ほんでG20が終わればそちらに目線は向かうでっしゃろ。個人的に注目してんはやまとのタンカーを含むあの襲撃事件はどなたはんがやったんか、でおます。わての知る限りどこにも当事者らしき名前が挙がってきまへん。わてが可能性は薄いもんのあり得なくはないと考えられはる案として第三国がやらせたゆう公算はどうでっしゃろかねぇ?世界は魑魅魍魎や。

企業の話題も山もりや
株主総会シーズンも終わり、様々なドラマがおました。話題になりよった企業のいくつかをチェックしてみまひょ。

投資用不動産でデータ改ざんを行っとったTATERUに7日間の業務停止命令が下されたんですわ。個人的には寛容な配慮やとみとりまんねん。この決定が下る前、TATERU側は厳しい処分は会社の存続性を否定するゆう趣旨の発言をしとり、業績予想もまんまならへん状態となっとりまんねん。

株主総会でかろうじてCEOに復帰したんがLIXILの瀬戸欣哉氏。賛成比率は53.7%やから今期に信用回復を含めた過去のしがらみを払しょくしのうてはいけへんでっしゃろ。わてのぬかすしがらみとは人事派閥。瀬戸氏の敵は相当おりますわ。不動産市況に影響される同社の企業見込みは厳しいもんが想定される中、辣腕を見せることができるんか、注目や。

ジャパンディスプレイのドタバタ劇もニュースにすらやったらなくなったんやが、中国と香港企業からの支援で目標の出資額の85%程度までは集まったんや。中国企業の支援にはアップルの支援も含まれとりまんねん。同社のシッパイはアップル社の意向にあわせ、巨額の投資をして作った石川県白山工場そのもんが間違いのもと。アップル頼みの会社の姿勢も含め、いかに経産省が経営でけへんか、見せつけた代表例でっしゃろ。個人的には役所が絡む見るも無残な無能経営やった思っとりまんねん。

闇営業問題の本質は何処にあるん?
あんまり芸能問題には興味ありまへんのやが、今回の吉本興業のお笑い芸人が大挙して反社会勢力の集まりに有償で参加しとった件の背景は何やからしょうか?ようけの皆様の方がわてより100倍よう知っとる思うんやが、わてのようにあんまり興味があらへん人間の方が案外、見えるもんもおます。

結局、この業界全体の独特性なんやろう思うで。テレビに映るんは完成形。その前にプロダクションや芸能事務所が様々な営業を繰り返し、論理性より主観性で物事が決まりやすいのやろう思うで。結局、芸人に払われるんは「これっぽっち」なんは中抜きされた結果でおます。それやから闇営業もしたくなるんですわ。かて、わての名前で売れとるんやから、ちう自負がおますからな。

せやけどダンさん、これもサラリーマンの名刺と同じでやまとの社会には個人で売りこむ仕組みがおまへん。所属が基本で「人は後からついて来よる」とするやろ、ほしたら「おんどれぐらいの芸人は履いてほかすほどおる」と言われかねしまへん。同じようなシーンは韓国の芸能界でも同じ。そうかぁ、やまとの芸能界も在日の方が主体となって廻しとったんやや。トコロでジャニー喜多川氏の容態も取りざたされとりますが、そろそろやまとの芸能界、大構造改革をしたらどうでっしゃろかね?

後記
ちーとばかし気になるのがスポーツ界。1−2カ月前もちらっと書いた思うんやが、今一つ盛り上がってきまへん。上位にはいくけどトップになれへんケースが続出してるんや。JOC会長に柔道の山下はんが就きましたのや。JOCも刷新するんやったらスポーツ界も新しく踏み出したかてらいたいトコロです。やまとの場合、無名の人が圧倒的成績を上げると「わいも、わても」ちう傾向が強いので注目もしておらへん人の活躍を期待しまひょか?

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしまひょ。

今週のつぶやき4

やまとは2年目の「山の日」で暦巡りもよかったせいか、ここバンクーバーでも街を歩くと祖国語がやたら聞こえてきまんねん。夏休みをエンジョイしてん方も多い思うんやが、グアムに旅行に行かれた方はちーとばかし寒い思いをしてんかもしれしまへん。では今週のつぶやきをお届けしまっせ。

双方本気とぬかしても決戦舞台は何処?
トランプ氏と金正恩氏の舌戦は留まるトコを知らへんし、傍で見とる限り、「ニュースタイルの宣戦布告」のようにも見えまんねん。ようわからへんんは金氏がグアムと具体性を挙げたんに対してトランプ氏はその作戦を一切口にしてへんねん。やるやらへんは別として数通りのプランは既に出来上がっとるはずであとは相手の出方でその選択肢が決まってくる感じとちゃうでっしゃろか?

勿論、戦争を望む人はどなたはんもおらへんのやけど、今の緊迫した状況では双方、後に引けへんようにみえまんねん。わてがいっちゃん気になるんは金正恩氏の「性格」でおます。良識をもって説得できるようなタイプやのうて、オノレが破滅するまで突っ走る傾向があり、一旦火がつくと止められへんたちの悪さが感じ取れはります。韓国の文大統領が話し合いをすると選挙戦の時に主張しとったんやが彼の性格分析ができていへんかったんとちゃうでっしゃろか?一方、中国はなあんもせんとちゃうか、ちうトランプ氏のクレームやけど、そやけどアンタ、中国の秋の党大会もおますが、対話路線は実質、機能せな早々に分析し、「やるだけ無駄」と判断した可能性もおます。

特にその動きが加速したんが国連安保理決議やとみとりまんねん。あれを見て思い出したんが松岡洋右翼全権の国際連盟での演説、その後の国連脱退でおます。凱旋帰国した松岡を国民は英雄扱いし、報道は「我は我なり」としたさかいおますが、さて。

市場もおっかいなギョーテン
当地の新聞も北朝鮮問題を全面的に取り上げており、市場ムードもそれに呼応するようになっとりまんねん。目先は安全資産の金、地政学的に遠いユーロ、スイスフランが買われとりますが、円もなんでやろかわいもよーしらんが、買われとりまんねん。コンピューターのプログラム上の問題ともされはるが、アジア内で逃避できる通貨はやっぱり円なんかもしれしまへん。

テクニカル分析では円はもっともっともっともっともっともっともっともっともっと高なるとみる専門家が増えており、一部では95円を想定してんケースもおます。為替の動きは夏休みちうこともあり、市場参加者が少なく、変動幅が大きくなっとるので週明けは要用心や思うで。

株式に関しては金曜日のNY市場はやや落ち着きを取り戻してるんや。やまとも決算発表のピークを過ぎてきましたのやのでこれから月末にかけては個別の物色が主体となるんとちゃうでっしゃろか?仮に不測の事態が生じたらアップルはサプライチェーンが切れ、次期iPhoneに大きく影響する可能性がある点は指摘しておきまんねん。

あの若狭氏がねぇ…
政治ってようわからな思とります。アメリカで新政権ができる際に幹部に登用されるんは選挙戦で候補者と共に一緒に汗を流してもろた盟友が多いとされはります。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、心の底からあんさんのために尽くします、ちう姿勢の人は偉くなれる機会をくれはるのや、形の上では。

若狭勝衆議院議員もその点では「百合子、百合子、百合子!」と言い続け、体を張り、議員バッジを賭けたトコロで百合子さまのハートをぐっととらえたんや。そないな意味では昔の熱い恋愛ドラマを見とるような気もしまんねんけど。

その若狭氏、新たな国政政党結成を目指すとし11日には民進党を離党した細野豪志衆議院議員と2時間のさし話。最大野党の屋台骨ががたがたしてん中で当然あり得る新党結成の動きや思うで。そやけど、今回の新党結成は小池はんやのうて若狭はんや。申し訳ないんやが、格がちゃいます。まさか、小池はんがええ時だけピンチヒッターで名を連ねるゆう技はもうでけへんでっしゃろ。

個人的には小池派の源流があるやったら小池はんの手腕をもうちびっと、見せてもらいたい思うで。特に秋にかけて都議会で都民ファの議員たちがどないな活躍ぶりを見せるんか、そこから判断したかて遅ないでっしゃろ。若狭はんは来年の選挙から逆算して手を挙げとるのやろう思うんやが、やや本末転倒のような気もしまっせ。

終わりに。夏休みで遊びに行く人が多いゆうことはその時に必死に働いとる人もおるちうこと。わては今年最高の繁忙期に入っており、このトコ朝6時半から夜遅くまで週末なし状態でほとんどギブアップや。わてもプールサイドでビールでも飲めたら最高や思うで。冷たいビールジョッキが夢に出てきそうや。

では今日はこのぐらいで。ええ夏休みをお過ごしおくんなはれ。

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また明日お会いしまひょ。

FIFAの行方4

ブラッター会長が5月29日の選挙で5選を果たしてわずか4日後の6月2日に辞任表明をしたことはFIFA(国際サッカー連盟)の透明性に大きな疑問を投げかけたんや。やまとでも小さいボウズは野球よりサッカーを選ぶ時代になり、サッカー競技人口は地球儀ベースでは2億7000万人(FIFA発表)と圧倒的でおます。当然ながらそこに絡むお金の問題も起こりやすい状況にあった思うんやが、今回の問題は先行きが相当懸念されそうな気がしまっせ。

まず5月29日の選挙は27日にFIFA幹部14名が起訴された事態の中で行われた次期会長選やった。もしもこの選挙が公明正大なもんやったら209票の行方はそれまでの趨勢のブラッター会長支持が揺らいでもおかしくあらへんかったんですわ。事実、イギリス首相を含め、内外からその責任を問う声が上がっとる中で結局対抗馬のヨルダン アリ王子に133対73と大差をつけて勝利しましたわ。それを強力にサポートしたんはようけのアフリカ諸国と言われとりますが、理由はブラジルでもアフリカの無名の小国でも一票は一票である仕組みがあるからでっしゃろ。まさに一票の格差でおます。

事実、当選したその日のブラッター会長は喜びに浸っとったと報道されており、一方で反対票を投じた人に対して「I forgive but I do not forget.」ちう言葉を残してるんや。こら73票の流れた票についての怨嗟そのもんでおますが、通常の選挙の結果やったらばこないな風な言葉が出てくることはおまへん。個人的にはブラッター会長が側近の事務局長を通じて票を買収しとったんに一部の票がそれに反してアリ氏に流れたゆう恨み節と見とりまんねん。

そのブラッター会長が事情聴収の対象になりよったことで一気に形勢が逆転、極めて早い幕引きとなったんですわ。これもわての勘やけど、そやけどアンタ今回のアメリカを中心とする捜査わいは選挙を予定通り実行させその証拠固めをする戦略やった気がしまっせ。事実、ブラッター会長を支持しとったナイジェリア、ケニア、イラン、ギリシャやらなんやらは今、青くなっとると言われとりまんねん。理由は会長選に伴う収賄でありまひょか。これではブラッター票を買い取るための資金がそれぞれの国に流れとったと類推したくなってしまいまんねん。

ではもう一つの捜査、W杯や関連イベントやらなんやらの招致に関しての賄賂のルートでおます。その疑惑は10年の南アフリカ、18年のロシア、22年のカタールが対象になっとりますが、2014年のブラジルの名前がなんでないんかこれも不思議というたら不思議や。14人の起訴されたメンバーにはブラジル人も入っており、ブラジルの司法わいも捜査に乗り出してるんやから本件は泥沼と化す公算が高いんとちゃうでっしゃろか?

うち、最大の疑惑は22年のカタールで開催決定当時から不正疑惑が渦巻いとったんや。また、ロシアについてはプーチン大統領が「アメリカの常套手段で、自国の裁判権を他国に使うておる」と息巻いとりますが、ロシアもブラッター支持派やったので何が飛び出すか、気になるんですわ。アメリカがロシア苛めをするんやったらこれもチャンスかもしれしまへん。

FIFAを中心とした贈収賄はアングラマネーがアングラマネーを作る最悪のシナリオに見えまんねん。その上層部は腐りきっとるともいえるでっしゃろ。ブラッター会長の娘が「父はまじめでそないなことする人ではおまへん」と声明を出しとったんやが、今となっては娘のボイスもむなしく聞こえてしまいまんねん。

直接的に懸念があるんはブラッター会長がばら撒いたかもしれへん票の買収資金がどの国のどのレベルまで渡っとったか、でおます。わいがどこまで捜査する気なんか、せやなかったら影響力が大きすぎて問題をスルーさせるんかそのあたりも今後の注目ポイントとなりそうや。

いずれにせよ、ようけのスポーツファンを失望させ、ようけの世界のボウズたちの夢であるサッカー選手がそないな風な組織体に影響を受けとったことは許されへんでっしゃろ。折しも当地ではFIFAの女子サッカーが間もなく始まるトコロでおますが、正直、あんまり盛り上がっとる感じはおまへん。女子サッカーとしては前回のドイツの80万枚を超える史上最高の150万枚のチケット販売を目標にしてるんやが、スタジアムベースでは75%程度の売れ行きで今や学生向け500円(5カナダドル)の安売りも一部で始めとりまんねん。

疑惑を払しょくして明日に向かってボールを蹴ってもらいたいもんや。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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ではまた明日。

違和感のあるフィッチのやまと国債格下げ4

レーティング会社の一つ、フィッチがやまと国債の格付けを一段階下げて「A」としましたわ。こら21段階の上から6番目にあたり、中国より一つ下になるんですわ。格下げの理由は昨年末、安倍政権が消費税引き上げを延期したことに対して消費税にともなう増税分を補う対策を取らへんかった為とされとりまんねん。

フィッチの発想は画一的でやまとの独自の特徴を十分に理解しておらへんように思えまんねん。やまとにとちうのん影響力ちうよりフィッチちう格付け会社の信用度の問題に繋がる気がしまっせ。

やまとに於いて消費税ほど体質に合いまへん税体系はないというんは過去3度の経験からよう理解されたと考えられはります。よりどエライ昔にも指摘したんやが、消費税のメリットとはどなたはんからも平等に税金が取れる仕組みである点が強調されてきましたのや。せやけどダンさん、やまとの歴史に於いて税金とは収入に対して税を払うもんであってお金を使うことに税を払うゆう発想そのもんが欠落してるんや。

もう一つは大陸の移動型民族には(逃げられはる前に)「取れる時にとっておく」ちう発想がおます。やまとは農耕型で移動せへんし、島国で課税対象が国内に留まる場合には税はじぇったい捕捉できるゆう違いがおます。(きょうびはどこにいても捕捉されはるが。)ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、諸異国では逃げられへんようにがんじがらめにし、税による社会還元をどエライオープンに市民と共有する仕組みがある点がちゃうんとちゃうでっしゃろか?

次にやまとの場合には税を徴収する役人と一般国民の間に明白なるギャップがあり、税を集め、歳出のプロセスに於いて国民のボイスが反映されることは割と少なく、また、国民もボイスアウトせんのが大まかいな流れや思うで。予算を確保するんは各省庁の年中行事なんやし、省庁の役人、官僚は国民が選んや被選挙人やのうて、公務員でおます。

せやなかったら、ふるさと納税に於いて行き過ぎとも思われるサービスについて地方の市町村はその損得について数字できちんと説明し、総合的な経済効果がどれ位あるかと発表はしておらへん思うで。単にほかの市町村よりもより目立つもん、より還元率の高いもんを競争的に提供してんだけで論理性は不明瞭や。せやけどダンさん、それを文句ぬかす人がおらんんは税は払ってまえば終わりと考える一般国民が大半である証とちゃうでっしゃろか?

やまとの歴史に於いて税は収入から取る、贅沢をした時に取る、死んやときに相続として取るといった基本ラインがあらかた決まっとりまんねん。トコロが消費税は富裕層から貧困層まで平等に税金を取る発想が実は不平等であるちう見方がやまとの中におます。(一律こそ不平等であるちう意や。)やからこそ、安倍首相が昨年末、消費税増税延期を決めたとき、やまと国民は安どし、経済がもっかい好転し始めたさかいおます。

ではフィッチ。消費税導入を遅らせたことによって内需拡大が促進され、法人税収入が増え、企業は賃金を増やすことで個人からの所得税収入も増えまんねん。15年度の税収見込みは53兆5000億円と前年より4.5兆円も増えとるその背景をどれ位考慮してんか不明瞭や。余計なお世話やけど2009年には税収は37兆7000億円程度しかへんかったことを考えるとやまとの場合、景気回復による税収増が消費税引き上げ効果よりはるかに高いことはほぼ明白とちゃうでっしゃろか?

アチラでは消費税を含む税の引き上げはごく当たり前でその理由はプライマリーバランスをその最重要指標としてんからとちゃうでっしゃろか?一方、やまとは税の背景がバランス化よりも景気や災害、諸異国との関係、やらなんやら必要としてんトコに必要な資金を投入する「国家家父長型税システム」を取っとるようにみえまんねん。

やからとぬかして赤字でもよいゆうわけやおまへんが、税に対するアプローチが思いのほかちゃうな、ちうのがわての思たらころでおます。フィッチにはこの考えはなかいなか理解したかてらえへん気がしまっせ。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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ではまた明日。

下落する石油価格がもたらすもん4

27日にウィーンで開催されたOPEC総会。サウジアラビアやらなんやらが減産に同意せんんとちゃうかと事前から囁かれとったんやが予想通りの展開となってしもたんや。石油の先物価格は急落しとり、明日のニューヨーク市場では70ドルを下回る気配もみえとりまんねん。また、サウジアラビアのスタンスは短期的視野ちうより売れるだけ売るゆう姿勢に見え、市場では60ドルの声も聞こえてきましたのや。

サウジの姿勢はアメリカのシェールとの戦いとも指摘されとりまんねん。当初、アメリカはロシアとの不仲な関係から石油価格を引き下げることでロシア経済を窮地に追い込む作戦でおました。また、シェール革命によりアメリカは石油輸入に頼らへん体制にするっちうことができるため、政治的には中東との同調が必ずしも必要ななる政治的戦略も見て取れはりました。

トコロが、今の状況はサウジがそのプライスリーダーシップを譲らへんし、アメリカのシェールすら脅かそうとしてんのでおます。理由はシェールの算出コストが一般的には80ドルを超えるとされるため、今の価格ではシェールは赤字となるさかいや。しかも初期に開発されたオイル分がようけ良質なシェールやったらともかく、雨ちゃん後のタケノコのように参入した開発業者、投資会社、せやなかったらやまとの商社の中にはシェールガスと比べ販売価格が高いオイルが少なく、産出コストも高い案件を抱えとるやらなんやらの問題が多いとされとりまんねん。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、サウジがこのまんま減産をせな新規参入したシェールの開発会社は立ち行かいななる可能性もあり、それを狙って横綱相撲をしたろおもておるんとちゃうか、とされるちうワケや。

さらにシェールは油田と違い、同じトコから出るガス、オイルには限界があり、すぐに枯れてまうちう弱点がおます。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、その度に開発しのうてはやったらへんし、長期安定性に欠けとる点でサウジが力任せの勝負に出とるとも言えさいです。

もう一つは石油に対する世界需要の低迷があるんでっしゃろ。急速なグローバル化の反動も含め、アメリカを除き、世界経済は厳しさを増してるんや。中国は来年以降の成長率を7.0%に引き下げ、背伸びせん成長を遂げようとしてるんや。その上、自動車やらなんやらの燃費効率向上も含め、石油に対する需要に陰りが見えとることも大いなる影響となるんですわ。

この石油価格に対してやまとではどないな影響があるんでっしゃろか?

笑うのが電力各社を含む石油製品販売会社、苦り切っとるのが黒田日銀総裁でおます。

石油の輸入価格は為替の円安が響き、相当の痛手となっとったのやけど、石油価格が3割以上下がってきとることで為替分をある程度相殺できることになり、このトレンドが続けば輸入価格は一息つけることになるんですわ。こら一部製品の価格転嫁に歯止めをかけることができて消費者や需要者にはうれしい話となるはずや。

一方、2%のインフレをどないしたかて達成したい黒田日銀総裁としては異論の多かったバズーカ第二弾を放ってでもインフレ率ちう数字の目標に達成するつもりやった。その最大の敵の一つとされたのが石油価格の下落でおます。今回のOPECの減産に至らへんし、ちう結果は日銀の目標へのハードルが何枚か上がってしもたことになるんですわ。

もっとも石油価格が下がったさかいすぐに石油製品の価格が下がるわけやのうて、各社の契約や為替予約によりその影響が出るんは来春以降とちゃうか思うで。そら黒田総裁の2年のお約束の時期と重なることになり、安倍首相の戦略も矢面に立たされる可能性はおます。

世の中の動きはかつて以上に複雑でエレメントがようけ、政策や経営戦略の難しさを改めて教えてもろた気がしまっせ。

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ではまた明日。

中央銀行の影響力4

イエレンFRB議長が金融の量的緩和について当面、既定路線で行くゆう趣旨を発表しましたわ。合わせてFRBの金融政策がもたらす新興国への影響は限定的であるとのコメントも付け加えたんや。

一方のやまと。消費税引き上げを前に日銀は追加の金融緩和をするんとちゃうか、と噂されとったんや。トコロがここにきて各種指標から追加の施策を行う必要性がなさそうやいう見方が支配的になってきとりまんねん。例あげたろか、たとえばやなあ、日銀の木内登英審議委員は日経のインタビューで「経済や物価の多少の下振れ程度では、追加策による副作用が効果を上回る」述べとりまんねん。黒田総裁は今のトコ、「フレキシビリティを持たせる」ちう趣旨の発言に留まっとりますが、裏返したらどうにでも取れるゆうことや。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、市場の期待とは逆になることも大いにあるんや、ちうことでっしゃろか?

イエレン議長も前任のバーナンキ議長も先々のことはその時に判断するゆう姿勢を見せとる一方でフォワードガイダンスなるもんもきょうび、注目されるに至っとりまんねん。フォワードガイダンスとは中央銀行が金融政策の先行きを示すことでおます。が、フィナンシャルタイムズではその効果はあらへん、とつよ否定してるんや。中央銀行のガイダンスでは「今日現在の経済指標をベースに考えれば金融政策のベクトルはこの方向だ」とぬかしておる半面、「市場のことは市場に聞かねばわからへん」ともぬかしておるねん。わてもこの点においてフィナンシャルタイムズの指摘に同調したい思うで。

となったら同紙が突っ込んや「イエレン議長に武器はなし」ちう点が確かに浮かび上がるんや。ポール・ボルガー氏はえげつないインフレ、アラン・グリーンスパン氏はブラックマンデー、バーナンキ氏はリーマン・ショックに金融崩壊と、ことごとく市場の熱い洗礼を受けてきましたのや。せやけどダンさん、歴代議長は対応すべき金融政策を持っとったんや。が、イエレン議長に関してはこの先、何ぞ起きた時、どないな武器があんねんろうと考えると案外、伝統的な手法はないというのが専門家の一致した見方でおます。よりどエライ昔、ヌリエル・ルービニ教授もそないなことをぬかしていた記憶がおます。

武器があらへんのやったら、議会は両党が一致して協力姿勢を見せるつもりなんか、アメリカ債務上限問題については今回は大きな話題にもやったらずあっさり両院は合意をしましたわ。もっともこれもはじめからわかっとった話やった。

オバマ大統領も共和党のベイナー下院議長も早々に決着させると公言しとったその理由は「これ以上揉めると中間選挙に響く」ちうお家事情によるもんやった。実に自己中心的な発想でおます。その点においてはイエレン議長はなんぼなんでも中間選挙までは議会を味方につけることも可能やとも言えさいです。

但し、そら11月4日。それ以降、わてがよりどエライ昔から懸念してんように共和党が両院とも過半数を抑え、オバマ政権がレイムダックになるようなことになったらコトはどエライややっこしくなるんですわ。ほんでイエレン議長は武器があらへん上に味方もなくすことにつながってくるちうワケや。

リーマンショックからすでに5年半ねきたつのやけど、その間、金融政策が世の中を牛耳っとった感は否めしまへん。その要となりよったのが各国の中央銀行なんやし、アメリカのFRBはまさにその頂点にあるというてもよいでっしゃろ。そら中央銀行があたかも世界経済を引っ張っていくゆう印象すら持たせとりますが、このブログでも時々提議してるんやように決して金融政策だけで経済はコントロールできるもんやおまへん。が、市場は金融政策に一喜一憂する日々となり、政権を担う各国の政治的な政策とのバランスが悪化してんことは疑念の余地はあらへんように思えまんねん。

中央銀行の影響力は本来やったらサイドサポートやったはずやった。なんぼなんでもうちらが昔学んや経済とはそないな感じやったと思て返したら、時代の反転は起こり得るのやろうか、とふと気になりよったりしまへんか?

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ではまた明日。

高額所得者の税は免れることができるか?4

土曜日の日経のトップ記事に「アチラ口座情報 得やすく 課税逃れ防止、G20で合意へ 国税わい間、オンラインに」とあんねんけど、一般の人にはあんまり注目さられへんかったかもしれしまへん。せやけどダンさん、この記事はある意味、税体系について画期的な変身をもたらす可能性があるかもしれしまへん。

やまとの企業の7割が税金を払っておらへん、ちうんは麻生大臣が述べとった思うのやけど、そら上場企業やない限りどないしたかて美しい財務諸表を作るゆう目的意識に欠けとることがあるかもしれしまへん。非上場企業において利益が安定的に出ておりキテレツな未収、未払、不良資産もへん立派な財務諸表を見せるケースは主には銀行からの借り入れの審査ぐらいとちゃうでっしゃろか? ありそうでなかいなかいないのが中小企業のおっとドッコイたこやきはうまいで...あかん、脱線や思わせる財務諸表でそれなりの苦労の跡形は見る人が見ればわかるもんや。

事業主からしたらいかに税金を払いまへんようにするか、ちうテクニックは大きな意味をなしまっせ。その恩恵にもっとも浴せるのが政治家、医者、宗教法人と言われとりまんねん。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、本来「先生」と称される方々が税金を払いまへん一定の特典を持っとるんになんで一般民が運営する企業がその特典に預かれへんんかちう発想ができなくもおまへん。

そないなやまとの税制は例外規定、除外、更には控除から規定すらへんもんを含め、税額を下げるための隠し技だらけや。一定のルールを知っていれば税金がごっつう安なる方法はあるんやうなんやこれがホンマに。トコロがこれが行き過ぎると合法上の節税からグレーなやり方、さらには脱税ちう所得隠しまで様々でエキストリームなケースが出てくるちうワケやが、気を付けのうてはいけへんんは一般民にとってどこまでが合法でどこぞらがグレーかちう線引きが案外、明白ではおまへんこともある気がしまっせ。

トコロで、個人ベースの場合、やまとが2015年から導入する相続税率の見直しに伴い、それを回避するために様々な方法を考える人も多いでっしゃろ。やまとにはとてつもへん金持ちはいるもんや。多分IPO絡み、不動産絡みが多い思うで。開業医は税金的には恵まれてまっけど、昔ほど爆発的には儲からへんようになってきてんねん思うで。

わての知り合いで多分最低でも20億ねきの資産を持つあるIPO長者は娘に資産を相続させるために涙ぐましい努力をされとるのやけど、その手法の一つがアチラでおます。村上ファンドの村上 世彰氏も資産をシンガポールに移して話題になりよった思うんやが、アチラに資産を持っていくゆうんは一見、税金を逃れるにはなかいなか巧ケッタイな手口や思われるでっしゃろ。せやけどダンさん最早、こらごっつうややこしい状況になってきとりまんねん。

アチラへの資産逃避を許さなする国税の対策強化は、武富士事件で巨額の相続税に伴う追徴金について最高裁で国税が敗北し、400億円もん金利までおまけにつけて武富士の相続一族にお返しした事件もトリガーのひとつやった思うで。そのうえで昨年からはアチラ資産のディスクロージャーが始まり、ついには冒頭の日経の記事に至るわけや。この記事によればイギリスがこれに加わることで英領のタックスヘイブン地域も含まれ、なんちうか、ようみなはんいわはるとこの「節税(脱税?)のスペシャリスト」にとって今後、極めてその手法が限られてくるゆうことになりそうや。

税金は逃れられはるか、ちう質問にわてのムカシからの経験やらなんやらを踏まえて一言で答えると限りなく「不可能」とちゃうか思っとりまんねん。やまとはどんだけの税金を逃れてきても最終的にその人が死んやとき、相続税ちう形で取られはる仕組みが整っとりまんねん。国税はしっかりしてるんや。やったらば増税ちう手法よりも特定の控除枠やらなんやら「おまけの絞り込み」の方が税収アップにつながる気も致しまっせ。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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