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飲食業界 : 外から見るやまと、見られはるやまと人

外から見るやまと、見られはるやまと人

バンクーバーのやまと人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、やまと人観やらなんやらを綴っとりまんねん。

飲食業界

食にまつわるあれこれ4

わてはグルメとちゃうで語る資格はあらへんかもしれしまへんが、なんぼなんでも人間である以上、毎日何らかのもんを口にしてんわけでそれなりにこだわりはある思うで。こだわりは各自の感性の問題でそれが標準化されるもんではおまへんやけど、そやけどアンタ、大きなトレンドはあるんでっしゃろ。きょうびおもた食にまつわるあれこれをいくつか綴ってみたい思うで。

カナダの牛肉
顔なじみの一つであるステーキハウスのバー。バーテンダーが「ひろ、今日のスペシャルはブタだ!」。こないな調子でステーキハウスやのに牛肉以外の肉の提供が増えとるのや。数年前は客でごった返しとった大型店のこの店も空席が目立つようになり、日によっては「いけるかいな?」思わせるんは価格が上昇しただけが理由とは思えへんトレンドチェンジを感じさせまんねん。

ビールは流行らへん?
数年前までのクラフトビールブームは何処に行きよったんでっしゃろか?やっぱり行きつけの一つのクラフトビールバーもきょうびはめっきり客が減っとりまんねん。この店はビールやったら1000円ぐらいんやけど、ワインやと1800円ぐらいするんで否が応でもビールを飲ませる仕組みになっとりまんねん。ほんでも客がけぇへんんか、日曜日の夜のビールは一日中700円、ほんでも客はポツポツ。一時期、高アルコール度のドリンクでパッと酔ってパッと帰るゆう話もおましたが、それもおまへん。なんでやろ、ちう問いにある人は大麻があるやんか、と。個人的にはなんぼ合法やとしたかてビールを飲まなくなりよったんは世界的トレンド思われ、そら主因ではおまへん思うで。わてになりに思うその理由はずばり「酔いとうない」のや思うで。

なんやもんやったら
カナダ人夫婦のご接待で本ヤカラの希望もあり、この時期に東京湾の屋形船ランチに行ってまいったんや。この屋形船、てんぷらやのうてもんやったら食べ放題やったんやけど、そやけどアンタ、わてももんやったらやらなんやらほとんど食したことがなく、スタッフに聞きながら見様見真似で土手を作り、中に汁を流し込み…とどうにか形にしましたわ。わてはおいしいと思てたんやが、やっぱりカナダ人の口には合いまへんんか、あんまり手が伸びへんし、野菜焼きやソーセージがうまい、うまいと。

浅草あたりで買い食いするんは一口、二口程度やからおったまげの味思うんでしょう。これがランチなりディナーのメインコースとなるとそらまた別腹やからやっぱり普段食べとるスタイルの食生活がお望みのように感じたんや。よりどエライ昔、別のカナダ人夫妻が東京でステーキが食べたいゆうので松坂牛やったんか、どエライ高級なステーキ屋にお連れした時も初めの数口は感動しとったんやが、ケツ、あのサシの脂身が重うて食べきれへんし、ジャパニーズビーフの印象がイマイチやったんは今でも後悔の念に駆られはる思い出の一つや。

進化した寿司
わての長年の友人が経営する知る人ぞ知る西麻布の寿司屋に7−8年ぶりに行ったんや。器類からこだわりぬき、おちょこは切子グラス、皿やらなんやらもぜええんぶひとつのこらずカスタムメード。それよりも圧倒されたんは寿司職人が生み出す包丁わざとプレゼンテーションで2時間ちーとばかしのエンタテイメントを堪能させてもろた。寿司ネタの一部に熟成もんをようけ採用し、またマグロ一つにしたかてどこで獲れた何キロのマグロちうネタの詳細情報に思わず引き込まれはりました。

横に座っとった友人は「どうわ、7−8年前と比べてだいぶ変わったやんか?」と。寿司職人は寿司を握るだけではおまへん、見せるのや、いや魅せるのやちうショービジネスを感じたんや。寿司職人は10年修業せえへんかてできるゆう意見もおますが、この手の店はやっぱり職人技が光るんや。余計なお世話やけどわてを担当してもろたんはこの道26年のベテランに安心すら感じたさかいおました。まさに衝撃の寿司一夜やった。

やまとに来よると確かに食のレベルはすさまじいもんがあり、圧巻や。これがあるからカナダでレストランに行きたくななるのや。とはいても美食三昧で足のつま先がピリピリと痛風になんのもカンベンやから程よいトコロでカナダに引き上げた方がカラダによさそうや、思う次第や。

では今日はこのぐらいで

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また明日お会いしまひょ。

インフレするレストランのチップ4

カナダやオーストラリアに思いを寄せて1-2年間の就業ビザを持ってやってきたやまと人の若者が就く仕事は飲食店が大きな比重を占めとりまんねん。ちうより、飲食店以外で仕事を持てんねん人は?毛唐のセリフが堪能で他の業種でも対応できる?一定の専門能力を持っとる?お金に困っておらへん、のどれかと言うたら語弊がおますが、そないに外したかておらへんやろ。

毛唐のセリフがでけへんケースの話は別の機会に譲るとしてお金が稼げそうな飲食店は魅力的に見えまんねん。もちろん、どの店でもよいわけやのうて、繁盛店に行かへんとチップはちびっとのでっしゃろ。また、チップの分け方も店により様々や。

サーバーが担当テーブル制になっとるようなしっかりした店はオノレの客のチップは総取りできまっけど、そないな風な店では高級店でサーバーにサポートスタッフがついたりしまっせ。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、高級レストランではサーバーにもヒエラルキーがあり、顧客の顔色を伺い、やりとりする担当サーバーと皿を片付けたり、料理を運ぶのを手伝うだけのサブがおり、その人にも貰ったチップの分け前を上げることになるんですわ。サブをつけるようなレストランで働くやまと人はあんまりお見かけしたことはあらへんや。(多少、人種を選んどる気もしまっせ。)

普通のレストランで食事をして会計を頼むと10中8,9の客はクレジットカードで払おるさかいに支払いの携帯端末がテーブルで渡され、それには飲食代の金額が表示されとりまんねん。そこにはチップの金額を選ぶトコあり、カナダのきょうびの主流は18%、20%、25%の組み合わせが多いようや。もちろん、手入力で金額で入れてもよいんやけど、普通は難儀やからボタンを押しまっせ。毎日毎晩壱年中思うんは18%は高いよなぁ、や。

そもそもなんでチップを置くんか、と言うたら一部のアメリカの名残で時給が極端に安い水準で働くヤカラに客が「頑張れよ!」「おおきに!」ちう気持ちを込めて贈る小銭やった。ホテルのポーター、枕銭、タクのチップ、美容室のチップ、ほんでレストランのチップは代表的な例や。

よりどエライ昔、カナダ人はホテルの枕銭を置くんか、ちうアンケートがあったんやけど、そやけどアンタ、7割が置かいない、と答えてギョーテンしたことがおます。チップのあり方が大きく変わったんは最低時給が見る見るうちに上がり、この15年で2倍に引き上げられはった点におます。政府の言い分は「安い賃金のヤカラの生活改善を図ろうわ」やった。理論的には「了解、やったらばそら受けぶちこむんやけど客が払うチップもそれに応じて減額、あらへんし、ゼロにしようね」でおます。

トコロがレストランのチップは減額どころか、インフレしてて15%から18%に上がっとりまんねん。(アメリカはもっともっともっともっともっともっともっともっともっと高いでっしゃろ。)メキシコでも15%が標準と理解してるんや。せやけどダンさん、サーバーはんは最低時給でも1750円貰っとりまんねん。

きょうび、頭にくるのがレストランやらなんやらでのテイクアウト。持ち帰りやのに支払いの端末には18%、20%、25%のチップが出てきまんねん。「君たち、甘えすぎ」と心で叫びながら無理やりゼロにしてるんや。コロナの頃は「こないな中、エライこっちゃねぇ」の気持ちを込めて10%ぐらい差し上げとったんやが、今は正常化や。

逆に仕事探しをしてん人の話を聞くと「この仕事の時給、最低時給かて。これやったらレストランの方がようへん?」と普通の事務職を断ってでもレストランになびくやまと人のセンスにがっかりするもんを感じるちうワケや。

インフレが問題になっとりますが、客から見たレストランの出費にはきょうびは心が痛むこともしばしばや。やから飲みに行ってもカウンターでビールと「あて」のつまみをちーとばかしだけで「食べる」ちう行為は減った気がしまっせ。そないな中、昔と変わらぬお運びはん型のレストランで正々堂々18%のサービス料をもらうでって何ぞケッタイなですわや。

この習慣がすぐに変わることはあらへんかもしれへんんやけど、変えようとする社会風潮は必要や思ってまんねん。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしまひょ。

魚も食べへん、やまと酒も飲まへん、食文化の行方4

先日、やまと酒啓蒙のセミナーにお招きいただき、試飲を兼ねてやまと酒のうんちくを1時間半ほど伺おりましたわ。教室のようなテーブルに皆で座り、講師とプロジェクターを前に次々出されるやまと酒を飲んどるとなるほど、その違いが単に舌で感じるだけやのうて、頭の中で理解が進んやような気がしまっせ。

アチラではやまと酒ブームとされはります。2022年度のやまと酒輸出量は過去最高で、約3.6万キロリットル、金額で470億円強となっとりまんねん。最大消費国は中国、そのあとアメリカ、香港と続き、この3つで輸出全体の2/3を占めまんねん。一方、国内の消費量はというたら21年で40万キロリットル、ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は輸出の約11倍やけど、そやけどアンタ、ピークやった1973年の177万キロリットルから見れば1/4以下ちうことになるんですわ。

ここバンクーバーでも酒屋に行けば各種やまと酒は揃っとりますが、正直、オノレ用で購入したことはおまへん。理由は明白や。家でやまと酒に合う食事を作らへんからや。それとワインと比べると比較的高額。760ML入りで3000-5000円が中心価格帯やからやまと酒を購入するんやったら結構レベルの高い白ワインがゲットできまんねん。もちろん、寿司屋に行けば時折やまと酒が飲みたなるのやけど、わてはやまと酒は基本は燗。やまとでもやまと酒を買うことがおますが、個人的に芳醇な味が好きやから燗にするっちうことがほとんどやから売れなくなりよったとされる清酒でOKや。

では当地のレストランでやまと酒はお見掛けするか、というたら安い居酒屋では清酒ぐらいで、高級店や寿司店やとやまと酒のラインアップを提供してるんやが、若い人がアルコールを飲まなくなりよったのでやまと酒を注文する人自体、あんまりお見掛けしまへん。

わては韓国料理店に行くとなんでやろかわいもよーしらんが韓国焼酎(ソジュ)を飲むことが多いのやけど、韓国人の若者がソジュでおだを上げとるケースはほとんど見かけへんし、どちらかというたら韓国のおじんたちが声高にしゃべっとるちう感じでっしゃろか?中華料理店で白酒を飲んどる人はほとんど見いひんし、紹興酒を注文するんはやまと人と相場が決まっとるようや。やまと人ご用達の中華料理店では紹興酒を頼むと黙って砂糖も出てきまんねん。余計なお世話やけど紹興酒で砂糖をぶちこむんは昔の紹興酒の品質が悪かった名残で紹興酒には砂糖をぶちこむと思て込んどるやまと人の勘違いや。

さて、日経には「魚から遠ざかるやまと人 消費ほぼ半減、値上がりが拍車」とおます。やまと人の魚介類の消費量は01年が40キロ/年/人が21年には23キロまで減っとるさいです。理由は調理がエライちうことやけど、そやけどアンタ、価格と満腹感もあるんでっしゃろ。焼き魚や刺身で腹ようけとはならへんのや。

それと昔から言われとるように魚をさばけへん人が多いことが価格を押し上げとることもおます。三枚におろすんはさほど難しないのやけど、タブン...たぶんやで、わいもよー知らんがタブン内蔵を取るのが気持ち悪いこともあるんでっしゃろ。コンロについとる魚調理器を使うても後の掃除はエライこっちゃし、魚んにおいがつくこともおます。

ほんでわてはこれを書きながら気がつおったさかいす。カナダにおる限り、刺身は食べるんやけどそれ以外の調理方法では魚はほとんど口にしておらへんなぁ、と。煮魚も焼き魚もほとんど食するっちうことがあらへんのや。オノレの選択肢から完全に落ちてもうておるんでしょう。残念ながら当地は魚の種類が少なく、価格は目の玉が飛び出てしまいまんねん。理由は漁業関係者や加工にかかる労賃の上昇と商品衛生上の要求度が高まっとることもおます。するとどないしたかて肉食を選択せざるを得ありまへんのや。

こう見ると食文化は確実に肉食、ほんで更に植物性の肉になっていくんでしょう。それに合わせる飲み物はただでさえアルコールを飲まなくなりよった若者にどうやまと酒を啓蒙するんか、相当の工夫が必要や思っとりまんねん。個人的にはスパークリングやまと酒は売り出しやすい思うで。もともと炭酸系の飲み物は胃袋を炭酸ガスで膨らませ、食欲そそそるもんとされはります。アペリティフ(食前酒)にシャンパンやカンパリソーダやらなんやら炭酸系が多いんはその理由。ランチでコーラとハンバーガーはまさに胃袋を膨らませてでかいハンバーガーにかぶりつくゆうストーリーなんやこれがホンマに。

食文化の発展的成長ちう点ではお金を出したらそれなりのもんが食べられはるが、北米で一般大衆がグルメ食にこだわるとは思いまへんし、食への固執はアジア人に比べてごっつう落ちる、ちうのがわての実感や。


例あげたろか、たとえばやなあメキシコあたりでは魚料理はよう出てくるちうワケやが、開いた魚を焼いたもんがそのまんまドンと出てきまんねん。調理やなんてほとんどのうてそれにライムを絞るだけちう感じや。今の人には淡泊すぎるでっしゃろ。その点では魚もやまと酒もニッチマーケットでむしろマーケットを生み出すための発想の転換が必要やと感じとりまんねん。

では今日はこのぐらいで

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やまと酒の酒蔵がウィスキー?4

中華料理店でテーブルを囲むと何故か青島ビールが欲しくなるんですわ。ほんで次に紹興酒でっしゃろか?韓国料理店で「お飲み物は」と聞かれれば、初めにCASSちう韓国ビール、次に韓国焼酎(ソジュ)を飲むんはなんでやからしょうか?心理的にそれが合うような気がするわけや。

ではやまと食レストランでやまとのビールの後何を飲むか、と言われると必ずしもやまと酒にならへんのや。やまとやったらばサワーとかハイボールやし、ウチやったらワインや。こらわてだけのし好の問題か思うたらそうやのうて、「やまと酒は次の日がエライこっちゃから」ちう声ややまと酒のイメージがヘビードリンカーとか酒好きに聞こえるのでちーとばかしちゃうよな、ちう気もしまっせ。また飲んや時、大吟醸やったらばともかく、やまと酒本来の味を求めた純米酒やと重たい味になってしまいまんねん。

中国の紹興酒や韓国のソジュがおちょこに入れて飲む点でやまと酒と似とるのやけど、中国や韓国のそら焼酎に近いすっきりした飲み口やから結構飲めてしまいまんねん。もう一つ言えるんは白酒は別として紹興酒やソジュは安いのや。それに対してやまと酒は高いことも飲まなくなりよった理由かもしれしまへん。

やまと通のスイス人とやまと食レストランでハイボールを頼んや際に店員はんが「お酒は何で割るんやか?」と聞かれ、スイス人氏が「炭酸で薄めるんやから高いウィスキーは意味へんや。いっちゃん安いので結構や」と。おぉ、素晴らしいや。

バーでウィスキーを頼むと「丸氷」が出てきまんねん。わてはあれが正直苦手なんやこれがホンマに。理由は時間が経つとほんでもウィスキーが薄まるさかい。かというて氷でちーとばかし冷やした状態が欲しいわけや。家でウィスキーを飲む時は冷蔵庫の氷を2個だけぶちこむちうマイルールがおます。

ウィスキーの良さは芳醇な香りとオンザロックかストレートで1−2杯でスパッと終われるトコロでしょうか?おつまみ食べながらでもチョコレート食べながらでもウィスキーは合うゆうのも魅力や。やけど、食後にやまと酒にはならへんのや。昔のように一升瓶抱えて車座になって湯飲み茶わんで飲むんは思い出の一幕で終わってしもた気がしまっせ。

さて、きょうびやまと酒の酒造がウィスキーを作り始めたと報じられとりまんねん。技術的にやまと酒造りと似たトコもあることも後押ししてんようや。やまとのウィスキーは世界5大ウィスキーの一つで後発ながらどエライ高いランクとなっとりまんねん。醸造技術故なんや思うで。特にそのきっかけの一因となりよったのがイチローズモルトかもしれしまへん。秩父の小さな醸造所で、量が少なく、プレミアムが付く大人気のウィスキーで飲み屋で一杯5-7000円ぐらいしまっせ。これに続け、ちうトコもあるんでっしゃろ。

きょうびはバンクーバーの酒屋にもジャパニーズウィスキーのコーナーがあんねんけど、見たことも聞いたこともへんような銘柄が増えてきとりまんねん。価格も700ミリリットル一本で8000円程度(ウチはアルコール濃度により税率がちゃうためウィスキーは高いのや)でちーとばかし手が出ぇへんのやけど、クリスマスのギフトではエライ喜ばれるアイテムの一つや。

そやけど、一時のブームに便乗した感は否めしまへん。やまと酒が若者から敬遠され、やまと酒販売量が低下を辿る一方にはやまと酒メーカーがお手頃価格で飲みやすいやまと酒を開発でけへんかったことある気がしまっせ。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、酒造は代々伝わるそのやり方から抜け出せへんわけや。味を守ることは重要やけど、そやけどアンタ、食文化や食生活が代わっていく中でどないな味やったら食卓に並ぶ食事とマッチするんか、もうちびっと深掘りして新製品の開発をしたかてらいたかったトコロです。

残念ながらうちらは毎日刺身や焼き魚は食べへんし、あえ物や乾きもんもすっかり食べなくなったんですわ。家庭でもレストランでもよりインターナショナルな料理が並ぶんや。やまと酒の最大の欠点は酸味があらへん点とされはります。味覚のバランスで酸味は極めて重要なポイントでワインと比較でけへんともいわれはります。

やったらばその欠点を補いながらもどないな食事にでもあうやまと酒がお手頃価格で出来れば何よりや。大吟醸をワイングラスで飲むんは素敵な飲み方や思うんやが、もうちびっとアルコール度数を下げて家庭の晩酌も気軽にできるようになったら新しい展開も期待できるでっしゃろ。「へぇ、これがやまと酒やんな?」思わせるような製品はできるはずや。どなたはんもビールやハイボールでおなかがタポタポになりたいとは思うておらへんのや。よりおしゃれに飲めるやまと酒の普及が待たれはります。

では今日はこのぐらいで。

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なんでやまと人は食べログが好きなんやろうわ?4

食べログの評点方法が一方的に変更されたことで評価が下がった焼き肉チェーンが訴えた裁判で食べログを提供しとったカカクコムが敗訴しましたわ。理屈ちう計算方法を一方的に変更し、一部のチェーン店に不利な形となる変更をしたんは「優越的地位」やったと判断されたんですわ。

この裁判の行方についてはずっと注目しとったのやけど、その判決よりもわてがつよおもたことは「やまと人ってホンマに点数評価が好きやでな」ちう点でっしゃろか?その評価の仕方の争いが注目されるゆうことは基本的にはどっちもどっちな話なんやこれがホンマに。訴えた側も評点が欲しく、点数が高ければ客が来よるちう点数頼みのトコロがあったわけや。

みなのやまと人が点数評価をいっちゃん初めに経験するんが学校の通信簿とテストの成績。ほんで偏差値ちうやまとの特徴的診断方法は「点数評価の国家」ちうどエライ明白な基準をいっちゃん大事な成長期に植え付けるわけや。高校進学を控えた親は「内申書」が気になり、中学生のボウズを持つ親はボウズが学業に励みよい担任の先生にええ評価をもらうことが極めて重要な関心事になるんですわ。

せやけどダンさん、この通信簿も正直、何処まで客観的かというたら疑問はおます。担任の先生の評価やらなんやら、人間同士の接点の中で好き嫌いがどないしたかて出てまうのや。ある先生はクラスで優秀な成績の子を好むし、ある先生は素直でまじめな性格の子を好むでっしゃろ。リーダーシップのある生徒が高く評価されることもあればおべっかを使う生徒が得をするっちうこともおます。

ほんで通信簿の評価は担任が変わるごとに大きく変わるんや。それこそ、食べログの理屈の変更どころではおまへんことすらおます。それに一喜一憂するんがうちらやまと人の性と言えまひょ。

今回の食べログの裁判を前にテレビニュースは街角で「飲食店を選ぶ基準は?」とようけの若者にインタビューし、そのようけは食べログで〇点あればよさげや、ちう自己評価基準を持っとりまんねん。無数にある店から良さげな店を絞り込むにはこれほどわかりやすい方法はないということやからしょうわ。一方の評価される側の店も0.1ポイントの勝負をするわけやから必死で経営を切磋琢磨せな高い評点は取れしまへん。そないな意味では飲食店の質の底上げ効果は確かにあるんでっしゃろ。

せやけどダンさん、その一方でバランスよい経営をせな評点は上がらしまへん。うまいだけやのうて、客を満足させる接客に店の雰囲気も必要や。とするやろ、ほしたらずぅぇえええぇぇええんぶの評価項目を満足させるために悪う言うたら可もなく不可もなくゆう中庸な店づくりをしのうてはいけへんことになるんですわ。3.2点とか3.3点の攻防はまさにこのことで「さて、果たしてこれでは尖った店は生まれる素地があらへんんとちゃうか」ちう気もするんや。

例あげたろか、たとえばやなあある洋食の店で「この店はどのメニューもまずまずやけどハンバーグだけは絶品であるんや」ちう評価を客はどう表現するんでっしゃろか?

こらやまとの高校、大学の進学者、更には就職を通じてあんじょう世渡りするヤカラは食べログ3.3の人生やとも言えへんでっしゃろか?

食べログの評点はやまとのエッセンスなんかもしれしまへん。

客側からしたらその評点がな店選びの判断でけへんだけやおまへん。評点が先入観を作り、「この店はおいしいんや」ちう姿勢で臨めば「へぇ、さすが高評価の店はちゃうね」になるし、低評価の店で同じもんを出したら「なるほど、こないなもんなんやね」になるでっしゃろ。

わては東大生の評点ほどややこしいもんはないと思とります。「できる」ちう勝手な評価目線で話をすると「あれれ?」ちうことがしばしば起きるちうワケや。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は「何ができるんか?」のばらつきがどエライ大きいわけや。要領がよいだけなんか、天才型なんか、コツコツ積み上げたんかによってまるっきし評価は変わるわけやけど、そやけどアンタ、世では「東大」ちう勲章だけが先走りするんや。

評点は埋もれかけとるもんを引っ張り出すには都合がええねんが、ホンマに実力あるもんがもっともっともっともっともっともっともっともっともっと力を伸ばすには邪魔なんかもしれしまへん。点数ちう看板を背負うのやなく、わしの店は期待を裏切らんゆう真の実力がホンマの勝者である気がしまっせ。

では今日はこのぐらいで。

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宅配ビジネスは今の形で生き残れるんか?4

ここバンクーバーを含むBC州ではコロナ規制が緩和され、レストランの店内飲食が25日より可能になったんですわ。個人的な期待やけど、そやけどアンタ、コロナ関連のレストランへの規制はこれで一旦ケツになりよったとみとりまんねん。理由は1回以上の接種率が70%ねきの水準となっており、ワクチン効果がある限りはカナダも克服しつつあるんやうに見えるさかいや。

一時、街中で溢れるほどいた宅配の自転車や電動自転車は今も多いのやけど一時ほどではおまへんように見えまんねん。やむを得ず利用した、試しに利用したゆうヤカラが再利用率が下がっとるのやろう思うで。世の中、新製品や新店舗、新しいサービスが出ると行列ができまっけど、ちーとの間するとそれが沈静化するんは世の常や。

社会学者ロジャーズ氏は新製品が普及していく過程は正規分布曲線を描くとし、初めの2.5%がイノベーター、次の13.5%がアーリーアダプター、次の34%がアーリーマジョリティー、次の34%がレイトマジョリティー、ケツの16%がラガード(=laggard=のろま)と定義してるんや。(日経ビジネスより)

一方、それにリピート層としてどんだけの客が固定化するかは数値化を試みた研究もおますがその数値の妥当性の標準化はややこしい思うで。また、新サービスがどんどん移り変わる中で、リピート率は更に下がっとる公算は高いとみとりまんねん。これを宅配ビジネスに当てはめるんやったらそもそも宅配をしてまでレストランの食事をとりたいゆう層は上記のイノベーター、アーリーアダプターぐらいで次のマジョリティとなる68%になるための市民権取得までは行っておらへんのが現状とちゃうかとみとりまんねん。

そもそもわてが最大の疑問視をしたんは飲食業が苦しんだこの1年強の間、飲食店は何処も価格そのもんを見直さへんかった点に疑問を感じとるのや。レストランビジネスはどエライ大雑把やけど、そやけどアンタ、原価率でみると材料3割、人件費3割、賃料や減価償却、販売費やらなんやらが3割、残りの1割が利益が基本形や。コロナ禍の際、人件費は減ったことやねんし、店舗の維持費も若干下がったはずや。メニューも絞り込んやとするやろ、ほしたらそれなりにテイクアウトの金額を下げることはできたはずや。一方、買う側からしたら毎日毎晩壱年中やったら店で上げ膳据え膳でサービスしてもろたんに何で同じ値段で使いホら容器、盛り付けも後片付けもないのに同じ価格(宅配料を考えればもっともっともっともっともっともっともっともっともっと)払うんかと考えるんとちゃうでっしゃろか?

ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は宅配が普及したように見えるんやけどちゃうやろとわては思うのや。

考え方を変えまひょ。例あげたろか、たとえばやなあ高級ホテルに宿泊し、昼食をとんのにホテルのレストランに行くのとルームサービスを取るのとどちらを選ぶでっしゃろか?わては確かに何度もルームサービスで朝昼晩、食べたことがおますが、そら業務やらなんやら理由があってやむを得ずそないなだけや。基本はレストランに行くでっしゃろ。食事ちうんは気分や雰囲気を変える、ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は単に食欲を満たすだけやのうて、様々な人が同じ目的で同じ場所で食してんことで心理的安心感が生まれ、喜びを共にするゆう効果がおます。

とするやろ、ほしたら宅配ビジネスは終わるんか、と言うたらわては市場開拓の余地はどエライ大きい思うのや。例あげたろか、たとえばやなあ高齢者向け住宅への宅配がおます。こらワタミやらなんやら大手業者が定期的に運んでおるんやけど、「給食」やのうて、たまには毛色のちごたもんが食べたい思うでっしゃろ。もう一つはスーパーの総菜コーナーの商品を宅配できれば安うて気が利いたもんが多いように思えまんねん。例あげたろか、たとえばやなあそれを団地とかマンションごとに特定時間にじぇったい配達があるといった感じにしたら効率が上がり、宅配コストも下げられはるんとちゃうでっしゃろか?

今の自転車やらなんやらの宅配の最大の弱みは一人の客に一人の宅配ちう1対1の配達関係なんやこれがホンマに。同じ人件費をかけるんやったら2倍、3倍、運んでもらう仕組みを作ったもんが勝てんねんはずや。さらにぬかすやったら企業のランチ宅配と会議食配達でっしゃろ。昔の刑事ドラマで皆、蕎麦屋の出前を取っとったんにヒントがあり、同じトコに5人前、10人前の配達があれば圧勝できるはずや。

一方、持ち帰りで花が咲いた業種も多い思うで。やまとではわからしまへんが、当地では寿司が爆発的にヒットしましたわ。わてもあちらウチの寿司テイクアウトを探し、時として車で2-30分ぐらい走らせても「食べたい」思うトコまで足を延ばしまっせ。うまい寿司をテイクアウトし、きりっと冷えたやまと酒を家で飲んでいればこら寿司屋に行かんと代替できまんねん。

こないなると宅配やのうて、オノレでテイクアウトの店を探して廻る、ちう感じやね。それとそれをゆうちゃおしまいよ、ちうかもしれしまへんが、宅配の方の清潔感がどないしたかて気になるんはわてだけでっしゃろか?夏とか、汗だくで自転車で運んでくれるんは嬉しいんやけど…ちう感じがしまっせ。

では今日はこのぐらいで。

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応援します、飲食店経営4

コロナで最も厳しい生き残り競争を強いられとる飲食業。先日テレビタックルで話題のスーパーマーケット、アキダイの秋葉弘道氏が浅草でお好み焼き、もんやったら焼き店を経営する東MAX氏と対談し、苦境にあえぐ東氏と絶好調の秋葉氏の姿が好対照でおました。

放送から見えたんは浅草ちう立地、東MAX氏ちう知名度が売りんはずが人がいなくなりよった浅草ではどないしても太刀打ちでけへんちう逆境やった。一方、秋葉氏の店は東京の練馬区を中心に5店舗を持ち、それらをあんじょうリンクさせながら地域の方の胃袋の需要を満たすディスティネーションとしてん経営戦略が功を奏してんようや。

これを見ておもたんは持てんねん資産に甘えてはいけへん点でっしゃろか?「わしは〇〇があるから万全だ」と思てやすくなるんやが、そら人が集まる前提でお金が街中を流れとる時や。トコロがコロナで異国人のみやったらへんし、やまと人すら外食を控えとる中、お金はオンラインを介して流れ、サービス消費からモノ消費に逆戻りした感じがしまっせ。

経営者として思うことは時代の変身はいつ起きるかわからへん、そのためには日々切磋琢磨してどないな状況にも耐えうるチャレンジをしていかねばならへん点でっしゃろ。

ちびっと前のブルームバーグビデオに「東京に個人投資家向けバー『ストックピッカーズ』がオープン」とおます。店内には株式にちなんやもんが陳列され株価ボードもあり、メニューのドリンクは「リーマンショック」や「ブラックフライデー」「アベノミクス」といったカクテルもあるんやうや。

市場関係者は通常の企業よりはよ仕事が終わるため、仕事上がりの一杯をよう飲むことが知られとりまんねん。ニューヨークやトロントでもそないな風なヤカラが集まるトコはあり、早い時間にさっさと切り上げ、夕方遅くになりよったら通常の会社員と入れ替わるように帰るゆうパターンや。こら情報交換をするゆう極めて重要な意味合いがあり、一種のクラブや思ってよいでっしゃろ。

ブルームバーグが紹介するそのバーはある意味、テーマ型飲食店と称する分野で、ある特定の趣味、興味を持つヤカラが集まる店を目指してるんや。そこに行けば何ぞおもろい話題が聴けるかもしれんと思う投資家はんもおるはずや。きっとスポーツバー的な盛り上がりを見せるんでしょう。

無数の飲食店が今、戦っとるんは市民の胃袋を支えるゆうことやけど、そやけどアンタ、その差別化はぼちぼち厳しくなっとりまんねん。寿司屋やったら回転寿司に押されやすくなっとりますし、チェーン店が資本のチカラで安定感、安心感を打ち出し、主婦やボウズのハートをつかみまんねん。一方、個人店となると味で勝負するっちうことになるんやが、行列ができるような店はごく一握りに絞られかつ、行列ラーメン店の隣のラーメン店はガラガラちう二極化現象も起きとりまんねん。

グルメ番組や雑誌では新店を紹介しとり、アナウンサーが試食して「おいしい」ちうんは常套句やけど、そやけどアンタ、それ以上の深掘りもおまへん。雑誌に紹介されても1年後には店があらへんことはザラや。

飲食店を経営する方はそれなりに腕に自信があるはずやけど、そやけどアンタ、全員が勝ち抜けるわけやおまへん。となったらわては冒頭の秋葉社長が東氏に「コロナで何ぞ工夫をしたんやか?」ちう質問が意味あることや思うのや。わてやったら例あげたろか、たとえばやなあ「プロの店の作り方をちょっぴり公開します」とか「コロナやから自宅でも浅草MJのもんやったらをつくちゃえ」といったやり方も刺激的やけど、そやけどアンタアリや思うのや。シッパイするかもしれへんんやけど答えはどないな大経営者も知らしまへん。まずは人々が通り過ぎるのやなく、立ち止まってもらうことからスタートするしかな思うのや。

わてが当地でコロナよりはるか前から外食にさほど興味がなくなりよったんはどの店も特徴があらへんからや。よって家で作れへんもんを食べたいとは思とるんですが、外食するとどんだけうまいかと言うたら別に腹が満たされるだけちうことも多いのや。(当地はやまとのようにグルメ天国ではおまへんちうこともおます。)

コロナで人々のパーセプションは大きく変わった思っとりまんねん。本日この時まで当たり前や思っとった行動が真逆になることもおます。その中で飲食店のもんは持ち帰りでもよいとなったら飲食店の取捨選択は進む思うで。また年齢層の変身にも注目してるんや。昭和的な店が好きな方々の年齢は60代から70代に移ってきとりますが、店主も客もスライドして高齢になっとる点が気になっとりまんねん。

1年ぐらい前、コロナ明けには飲食店が補助金をもろた後に大量閉店があるかもしれんと述べた思うんやが、わては今でもそらあり得る思うで。淘汰ちうより新しい息吹が生まれるゆうことか思うで。

ぜひともようけの飲食店に復活したかてらいたい思うで。苦しい中や思うんやが、心に鞭を打ってもう一工夫して生き残りを図っていただければ思うで。今の感じやと正常化ははよて今年の暮れぐらいになる気がしまっせ。まだ先は長さいです。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしまひょ。
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