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2023年04月 : 外から見るやまと、見られはるやまと人

外から見るやまと、見られはるやまと人

バンクーバーのやまと人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、やまと人観やらなんやらを綴っとりまんねん。

2023年04月

老人よ、お金を使おうわ!4

「老人よ、お金を使おうわ!」やなんて言うたら大炎上しそうやけど、そやけどアンタ、このタイトルを思いついたんは2つのヒントがあったさかいや。1つは日経の記事に「シニアこそ個人旅行に出かけるべし 人生100年こわない 定年楽園への道(大江英樹)」を見かけたこと。もうひとつは内館牧子氏の「すぐ死ぬんやから」を読んでて思わず笑ってしもた内容や。

そら78歳の女性主人公が同窓会での経験で「この歳になってまだ貯金したろおもておる!今は使う時やんか」ちう一言に分かっちゃおるけどいつの間にか貯金癖がついとるやまと人への痛烈な批判で、こら意識せな直らへんのやろうおもたからや。

いや、こないなことを書くと叱られはるんは分かっとりまんねん。貯金があらへんんに金を使うていざ病気になりよったらおんどれ、責任とれるんか、と。せやけどダンさん、そら極端な話で持っておらへん人に金を使えやなんて言いまへん。そやけど、7-8割のシニアの方は一定程度の余力の資金はおます。なんでやったら企業年金が入っとる方が多いさかいや。国民年金も昔はまじめに積み上げた人が多い思うで。

そやけど、その貯金を抱きかかえ、年金はぜええんぶひとつのこらず使わんとちびっとでも余らせて貯金をしたろおもて涙ぐましい努力を75歳80歳になっても続けとる人は多いのや。挙句の果てに貯金通帳を見て、「これであと10年は安心ね」となるわけや。もちろん、貯金は利率が0.1%しかつかいない定期預金で満期になりよったら「あら、預金が300円もついたわ」になるちうワケや。

高齢者の貯金はどなたはんもんもんでっしゃろか?オノレのもんに決まっとるはずやけど、そやけどアンタ、オノレで使いまへんでボウズや孫のために取っておくゆう方がこれまた多いのや。ボウズや孫はそれを期待してんねんさかい「いざとなったら遺産が入る」ちう捕らぬ狸の皮算用になるちうワケや。こらボウズや孫が働かんとどうにかいなるゆう心理となりやすく、経済的には好ましない思うで。

アメリカでは相続税はあったり無くなりよったりしまんねんけど、あっても控除額が何億円もおます。カナダは相続税がそもそもおまへん。(せやけどキャピタルゲイン課税はおます。)よって「子は親の背中を見て育つ」やのうて、「子は親の財布の中身を見て育つ」わけや。いや、育たな言うたほうが良うてカナダでもわての周りには金持ちの家庭やのにアホなボウズがいたりするわけや。

やったらばアホなボウズを作らへんために親はせっせとお金を使うしかいないのや。トコロが一般的な金持ちは豪邸をこーて高級車を数台持ち、ボートをこーてあとは年に数回アチラでバケーションをするんが典型的パタンやけど、そやけどアンタ、当然、ボウズもその恩家にあずかるわけや。個人的にはこれではボウズには毒や思うのや。

親は子にお金を残すな、これがまずはベストな解。どないしたかて余ってまう富豪やったらそら寄付をするなり、財団を作るなりいろいろ方法はあってとにかくボウズ達には一定限度でとどめておく必要がある思うで。

その為には冒頭の「シニアこそ個人旅行にでかけようわ」なんやし、人生を満喫してエンディングノートとしたほうがええねん。足が痛い、腰が痛いゆう方が多いのも分かっとりますが、年齢を重ねれば体はどないしたかて経年劣化していくのや。完璧に健康とぬかす人はちびっとののや、やからそれをハンディで億劫やと言わんとって欲しいのや。

内館牧子氏の書には年寄りこそおしゃれをして、髪の毛をしっかり手入れして薄くなりよったらかつらでも何でもええからつけて化粧もして背筋を伸ばしてしっかり歩く、それこそが美しい高齢者の姿やいう趣旨を述べとりますが、その通りや思うで。男性の高齢者に多いドブネズミ色の服やのうて、パリッとした服、春めいた色合いのシャツ、くたびれておらへん靴やらなんやらどエライ重要や思うのや。

例えは悪いんやけど、日銀総裁やった黒田はんとか自民党の二階はんは毎日毎晩壱年中スーツを着てネクタイをしてんねんさかい高齢にもかかわらへんし、しっかりしてんように見えるちうワケや。あの二人がドブネズミ色の普段着を着とる姿は想像しとうないでっしゃろ。なんでやったらたやら老人にしか見えななるからや。人の見掛けとはそないなもんで一定年齢になったらなるほどおしゃれをし、人目を気にするっちうことが大事なんやこれがホンマに。

その為にはゆっくりしすぎるんはダメで一定の生活のメリハリやテンションはかけたいトコロです。例あげたろか、たとえばやなあわては週3回のフィットネスは欠かしまへん。それもごっつうハードな奴。すると足の筋肉が引き締まるのでよぼよぼした感じにはならへんですわや。腹筋、背筋も鍛えるので前かがみでとぼとぼ歩く感じにもならへんように基礎体力をつけとりまんねん。

お金を使うトコはいろいろおます。まずはオノレのために使うことが大事や思うで。墓場には貯金通帳、持っていけまへんからな。

では今日はこのぐらいで

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また明日お会いしまひょ。

今週のつぶやき4

やまとはゴールデンウィークに突入、コロナからの解放感もあり、例年以上の賑わいとなるんでしょう。異国人のやまと観光にも引き続き強い引き合いちうわけや。知り合い夫婦が初めてのやまと2週間観光から戻ってきてどエライ満足したと嬉しそうに連絡をもろたんですわ。とはいても休んどるんはやまとだけ。世界は動いとりますので時にはニュースをチェックして状況の変身対応には気い付けて頂きながら楽しんどっただきたい思うで。

では今週のつぶやきをお送りしまっせ。

日銀植田総裁、第一印象
日銀の金融政策決定会合で植田総裁が初めて指揮を執ったんや。事前には様々な憶測が飛び交っとったんやが、結論的には大規模緩和の継続と共に過去の日銀の金融政策の多角的レビューを1−1.5年かけて行うこととしましたわ。可能性が指摘されとったYCCの変更もあらへんかったんですわ。大規模緩和発表後、東京市場は安ど感が出たせいか、日経平均は約400円高と後場に更に上伸し、昨年8月以来の水準となっとりまんねん。

わての第一印象やけど、そやけどアンタ、植田総裁は「判断がとろい」かもしれしまへん。まず多角的レビュー、それも過去25年程度遡った日銀政策の検証とのことで、いかにも学者好みのプロセスや。これを今やるゆうことは本日この時までは何やってんな、日銀の政策会合は過去の検証なしに行われとったんか、ちう疑念は当然出まんねん。学者は事実の検証を実施したうえで論理思考をもって判断するんが流れやけど、そやけどアンタ、過去25年のやまと経済は日銀の果たした役割より政府の判断、更にはやまと人の判断基準の変身や社会構造の変身による影響が大きい思われ、日銀の政策だけ見てもそら判断を見誤るかもしれしまへん。

一方で昨日の記者会見での発言はあいまいさが出とりまんねん。「もうちびっと辛抱して、金融緩和を続けたいのが正直な気持ち」「(金融政策の変更について)待つことのコストは大きない」「(消費者物価指数の上昇具合に対して)まだちーとばかし自信の度合いが低い」(日経より)やらなんやらどエライ感性的な表現がようけ見られはります。パウエル議長の記者会見ではこないな発言はしまへん。ユルユルの発言をしたら記者から突っ込まれるわけでこの辺りは植田氏が自己改革し改善して頂くしかな思とります。

考えた方がええやまとの韓国に対する認識
尹錫悦(ユン ソクヨル)大統領は外交関係を積極的に展開してるんや。大統領選挙時から就任後を含め韓国世論を大きく二分した尹大統領の評価やけど、そやけどアンタ、外交を中心に着実にポイントをゲットしてるんや。わてが長く韓国近代史を見とる中では歴史に残る人物になる気がしまっせ。今週アメリカを公式訪問した際、バイデン大統領との夜会では一定年齢のアメリカ人やったらどなたはんでも知っとる「アメリカン パイ」をアカペラで披露、参加者を沸かせたんや。

26日の会合では「ワシントン宣言」を、またアメリカ議会での演説やらなんやら安倍元首相のお株を奪うような大活躍で極めて大きな成果を得たとみとりまんねん。やまとは28日に韓国を「ホワイト国」に再指定し、尹大統領の熱烈ラブコールに受け身の状態となっとりまんねん。産経は岸田首相が5月上旬、韓国を訪問し、本格的なシャトル外交を実施するんでは、と報じ、5月19日からのサミットには尹大統領も参加する手はずとなっとりまんねん。

韓国国内でもタブン...たぶんやで、わいもよー知らんがタブン、尹大統領の評価は確実に上がってくるはずで、保守派が主導する韓国がなんぼなんでも当面は続くとみとりまんねん。一方、北朝鮮はこれが面白ないはずでより挑発の度合いを高める思うんやが、バイデン大統領は尹大統領との共同記者会見で、北朝鮮が核攻撃を行うたら「政権の終末を招く」と厳しい表現をつことりました。これには金正恩氏も金与正氏もビビるでっしゃろ。岸田首相の「つよ抗議をする」ではダメなんやこれがホンマに。「君たちは終わる!」ちう強い姿勢は韓国を奮い立たせるでっしゃろ。やまとが韓国のフォロワーにならへんよう今後、どう付き合い、リードすべきか考えなあかんのです。

歌舞伎町のジェンダーレス トイレ 大炎上の件
昔「ミラノ座」ちう映画館があった歌舞伎町の一等地に東急が48階建てのビルを開発、今月お披露目となりよったのやけど、そのトレイが物議を醸してんようや。なんちうか、ようみなはんいわはるとこのジェンダーレス トイレや。男性の小用エリアを除き、個室は男女同じ一角にあるんが女性から大不評やいう訳や。女性にとってトイレは用を足すだけやのうて化粧を直したりいろいろチェック機能をもった場所やからなんでそないなトコに男がおるんか、ちう訳や。

当地ではジェンダーレス トイレはごっつう増えとりまんねん。トイレのエリアに行けばドアには男と女のマークがあり要はどなたはんでもぶちこむ形になっとりまんねん。昔、知り合いのカナダ人女性が「男が入ったトイレはぜぇぇぇったい嫌だ」と剣幕やった理由は男は「しずく」を飛ばすので汚いと。せやけどダンさんそないな声も今やかき消されそうや。そやけど、報道を見る限り、歌舞伎町のビルと当地のジェンダーレス トレイではコンセプトがちゃうような気がしまっせ。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、トイレは用を足すトコと考えるんか、パウダールームのコンセプトを一部兼ねとるようにするんかちう違いや。

わては現地をまだ見てへんねんのであんまり強いことは言えしまへんが、開発事業者がジェンダーフリーにこだわり過ぎた取り違えミスかもしれしまへん。例あげたろか、たとえばやなあ当地のトイレには個室の中に洗面所と鏡があり、ほんでパウダー需要は満たすことができるちうワケや。作りもトイレちうより部屋や。やけど、歌舞伎町のトイレは洗面所が外にあるんやうや。それが最大のミスでっしゃろ。簡単には直せんと思とるんですが、この担当者はやいともんかもしれしまへん。実に残念なアヤマチや思うで。

後記

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また明日お会いしまひょ。

「学びの宝庫」となりよったユニゾ倒産とは何やってんな?4

ユニゾが倒産しましたわ。「ユニゾとはどなたはんぞ?」思う人が99%かも知れしまへん。そないなブランドあったかいな、と言われれば「そないなホテル、へんかったっけ?」ちう話や。ましてや「弊社はオフィスビルを持っとります」と言われても星の数ほどあるオフィスビルに所有者の名前を付けとったんは昔、一部のブイブイ系不動産所有会社が建物の塔屋に看板をつけとったぐらいや。「第〇△△ビル」と言うた具合や。昔の話やね。

このユニゾの倒産は規模としては今年最大の1262億円やけど、そやけどアンタ、話題になっとるんは発行済み社債がパーになりよったことでっしゃろか?同社は昔、上場しとり、その名残で社債残高があったわけや。

ではこの会社の経営シッパイとは何でっしゃろか?

常和興産ちう名を聞いてピンとくる人がいれば相当の「通」や。わては知っとったんや。なんでやったらわてがゼネコン時代、秘書として会長と共にお仕えした社長は天下のやまと興業銀行様から来はられはった方で帯同出張の際は「興銀秘話」をいやちうほど聞かされてきましたのや。その中で興和不動産や常和興産は興銀系不動産会社としてじぇったい名が上がっとったわけや。銀行や証券が背景の不動産会社は、本業以外で金儲けをするスキームがあり、バブルの時は相当派手やった。

その常和興産は常和ホールディングスと名を変えて2009年に上場しまっせ。2010年から10年間、社長を務めたのがみずほフィナンシャルグループの副社長から横滑りとなりよった小崎哲資氏や。小崎氏はみずほ時代に同行が2003年頃に最大の窮地となりよった自己資本の急落によるBIS規制問題の難局に対してスキームを編み出すことで危機を乗り越えたみずほを支えた伝説の男や。

それほどの切れ者やのにのちにユニゾホールディングスと社名を変えた常和興産になんで、転出し何をしたんやろか?同氏が経営してん間、株価は低迷し、買収の標的になりよったんは誤算やったんかもしれしまへん。2019年に買収劇が始まる直前にPBRは0.58倍、不動産含み益を勘案したPBRでは0.25倍(ウィキ)となっとったことは小崎氏の経営の結果とちゃうか思えるちうワケや。

みずほ銀行を救った伝説の男はユニゾに転じてみずほにせっせと借金を返したようや。19年12月末のみずほのユニゾ向け融資残は463億円、これが22年7月にはゼロや。(但し、小崎氏は20年には社長を降りとりまんねん。)興銀は企業に転じてやまとの産業を支えるゆう使命感に満ちた銀行やったんやけど、そやけどアンタ、そないな美しいストーリーは80年代まででありみずほはユニゾの借金返済をせまったんでっしゃろか?

19年の買収劇はドラマのような展開や。いっちゃんはじめに、東証一部で2000円以下の安値で放置されとった同社を見つけたのがHISの澤田秀雄氏。ユニゾに3100円でTOBをかけまんねん。これに反対したユニゾは白馬の騎士として西武百貨店買収でも知られはるフォートレスと組み4000円のカウンターオファーをしまっせ。これでHISは敗退したもんの次にブラックストーンが買収競争に参戦意向を示したためユニゾは従業員による買収(EBO)を企てまんねん。これがのちのち決定的な致命傷になるんですわ。「TOBトーナメント戦」の勝者はフォートレスでもなく、ブラックストーンでもなくなんと、従業員設立の会社やったんや。そのTOB提示額は6000円なんやこれがホンマに。2000円以下の株を従業員たちが3倍以上の価格でどないして買うんでしょうか?からくりがおます。

2020年6月に買収総額は2050億円で決着したちうワケやが、やまと初の従業員による上場会社買収とはいえ自己資金はほぼ形だけで2060億円をアメリカの投資ファンド、ローンスターから借り入れはります。これが間違いなんやこれがホンマに。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要はこらEBOなんかやのうて、ローンスターによるTOBなんやし、従業員は体のええ顔役やったんや。株価の3倍で買収したちうワケやからPBRは買収時に計算上1.74ぐらいやったはずで買収敗者は確実やった。しかもローンスターは買収後半年ぐらいで2500億円を回収し、手を引くのや。前述のように興銀出身の小崎氏もみずほからの借り入れをぜええんぶひとつのこらず返済し、みずほとユニゾの貸し借りの関係を終わらせとりまんねん。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、2021年の時点で会社のうまみはぜええんぶひとつのこらず吸い取られ、カスだけが残っとったのや。しかもコロナの真っ只中や。

ではどなたはんが損を被ったかと言うたら前述の社債のホールダーであるやまとの地銀と残された従業員がババを引いたゆうことなんやこれがホンマに。

長くなりよったので総括しまっせ。

学びの宝庫とはどないな意味か列挙しまっせ。
1 大手銀行とアメリカの投資ファンドはあくどかったゆうこと。
2 従業員によるEBOは普通は困難やいうことや。理由は経営は強いリーダーのもとに引っ張り上げる力がなでけへんんに「皆で仲良う」となったら儲けは山分けちう発想になってまうのや。
3 企業買収の際のメザニーンローン(Mezzanine loan)は一種の独饅頭やと認識すべきでっしゃろ。金融機関が買収資金として貸し付ける資金はメザニーンローンが多いのやけど、返済が劣後する反面、金利がバカ高いのや。わてが当地で買収した際もメザニーンローンが一部組み込まれはったがその金利を見てローンを3年以内に返済せなこの会社は死ぬ思ったぐらいや。
4 みずほ出身の小崎氏は興銀が本来すべき企業の経営立て直しやのうて、銀行都合のビジネスをした点である意味、影の主人公かもしれしまへん。そないな意味では銀行マンとして最高の仕事をしたんやろ。
5 今、PBR1倍以下の企業が話題になっとりますが、同じようなことがやまと企業では起こりやすいゆうことや。

ケツに、常和興産はわての記憶が正しければ80年代、あんまり良うへん会社やったと理解してるんや。バブル当時、ごっつう無理をしとったとするやろ、ほしたら興銀内でお荷物企業となっとったんとちゃうでっしゃろか?とするやろ、ほしたら興銀=みずほとしてはバブル崩壊後30年でようやっと資金回収し、他の企業に負債1262億円を押っ付けたゆうんは言い過ぎでっしゃろかね?

どエライ奥深い話や思うで。

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また明日お会いしまひょ。

あんさんは見られとる!4

中国でアステラス製薬の社員が帰国直前に空港で拘束されたことは記憶に新しいトコロです。駐在歴20年以上のベテランやったとされはるが、それがあだになりよった可能性もおます。企業の駐在員で20年は異例中の異例で企業側がその社員の代替を見つけられへん場合に時折起こりうるケースや。アステラス製薬は中国での売上比率が全体の5%を超える水準で今後、強化していく最中であり人脈やビジネスの流れを含め、この方が熟知しとったのやろうと察しまっせ。

が、アチラに於いて熟知とは必ずしもビジネスだけやのうて社会生活全般のこともあるし、ビジネスの実態として表にしとうないこともあるでっしゃろ。拘束された理由は定かやおまへんが、中国わいが長らく目をつけとったことは確実でこの駐在員の動向はスパイされとったとみとりまんねん。一部のメディアで報じられとる当てつけ説ではおまへん思うで。何らかのトリガー(引き金)があったはずや。

中国で拘束された方のケースとして、日中青年交流協会の元理事長やった鈴木英司氏が6年間拘束された状況をまとめた書籍、「中国拘束2279日 スパイにされた親中派やまと人の記録」が4月24日に発売になったんですわ。その書籍はぜひ手に取ってみたい思うんやが、中央公論が氏とのインタビュー記事を載せとりまんねん。それを拝見する限りごっつう無理な理由付けでやまとに帰国する際に空港で拘束されとりまんねん。

空港で拘束されやすい理由は所持品がそこにあるためとされはります。アステラス社員のケースでもファミコン...おっとちゃうわ、パソコンやらなんやら情報データを持ち歩いとるはずやいう理由でそのタイミングやったんでっしゃろ。鈴木氏は中央公論のインタビューでオノレの行動が詳細に把握されとったことにおったまげたと述べとりまんねん。〇月〇日の〇時の飛行機に乗ったとか、中国の〇〇地方に本日この時まで何回行ったやらなんやらを把握しとったちうのや。

トコロで香港出身の女子学生がやまとの大学に留学中、用事があって香港に戻った際、わいに拘束され、パスポートを取り上げられ、やまとで就学を継続するっちうことが出来ななる事件も起きましたのや。このケースではこの学生がやまと入国にSNSで香港独立を訴えており、反政府的な意見を述べとったもんでそれを中国わいはみな監視し、国家安全維持法違反で逮捕されたもんや。

これらは中国だけやおまへん。あんまり話題にならへんかったのやけど、ロシアのウラジオストックのやまと領事館の領事が昨年秋、ペルソナノングラータで国外退去命令を受けとりまんねん。嫌疑の理由は詳細には分からへんやけど、そやけどアンタ、ロシアのFSB(連邦保安局)が同氏の動向をチェックしとり、想像やけど、そやけどアンタ中ロ関係の情報を入手したんとちゃうか、とみとりまんねん。ロシアはKGBの後継としてFSBとSVR(対外諜報庁)に組織替えしてるんや。FSBとSVRの情報収集能力は極めて高く、逆に知り過ぎとるがやからに情報ちう嫌疑はどうにでもなるゆう感じがしまっせ。

ではやまと人がなんでアチラで拘束されやすいんか、そやけどアンタ、やまと側にも若干落ち度がある気がしまっせ。やまとには諜報組織は表立ってはおまへんが、諜報をしてん機関はおます。警察の公安、外務省、法務省、防衛省、それに内閣調査室や。内調は下から上がってくる情報をまとめ、総合判断をする感じでっしゃろ。警察の公安は国内が中心やけど、そやけどアンタ外事情報部が異国人が絡む国内問題を処理しまっせ。外務省は職員によるアチラの情報収集やけど、そやけどアンタ、スパイ行為までは踏み込んでおらへんはずや。

問題は法務省の公安調査庁や。その昔の特高警察の流れをくんどる一方で現在は調査はするんやけど逮捕やらなんやら捜査の強権力があんまりおまへん。そのため公安調査庁不要説があったぐらいや。公調は左翼、右翼の関係を重く調査するさかいにロシアや中国の動きや邦人への影響度には繊細に反応しまっせ。トコロが公調には職員が十分おらへんこともあり、一般人に協力者になってもらうケースがしばしばおます。要はこれが中途半端なんや思うで。協力者はプロではおまへん、やけど情報だけは吸い上げる、とぬかす感じや。

上述の中国で拘束された方々が公調と関係があったかは知らしまへん。が、中国でかつて拘束された方にはその疑いがあった人もいたともされはります。やまとでは密告制度がきょうび増えてきとりまんねん。が、密告した人や会社にどんだけメリットがあるかと言うたらそれが故に不幸な後世を送るケースもおます。オリンパスの元社員の密告ケースは裁判を繰り返したもんのその方の人生はその後、浮かばれしまへんやった。談合事件の密告制度もおますが、企業間の関係は怨念となるでっしゃろ。公調の仕組みもそないなもんでいざとなったら知らぬ存ぜぬで終わるはずや。

ある意味、住みにくくなりよった世の中なんかもしれしまへん。わからな思うて行動したかてほぼみな掌握されとる、これが現代社会や。中国やロシアは些細なことでもそれを盾に政治問題化させるのが上手やともいえるんでしょう。

やまと国内やったら安全か、というたら皆はんの周りには様々な利害関係を巡るスパイや監視の目があり、今後、そらより厳しい方向になるとみとりまんねん。ファミコン...おっとちゃうわ、パソコンやスマホを通じた情報はほぼ抜けとるというてよう、むしろ秘匿でけへんちう前提で日々の行動規範をつくるゆう視点に立つべきやからしょうわ。

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また明日お会いしまひょ。

片手落ちに見える「空き家対策特別措置法」改正案4

今国会で「空き家対策特別措置法」の改正案が審議される予定や。通過したら空き家に対する取り締まりが強化され、空き家となりよった古家を持つ方々に大きなプレッシャーとなるんですわ。どないなことか、みてみまひょ。

2015年に施行された「空き家対策特別措置法」は管理が著しく悪い古家を「特定空き家」とするっちうことで行政が所有者に管理を指導し、それが出来なければ固定資産税額を1/6に減額するメリットを解除するゆうもんやった。この管理が著しく悪い古家とは例あげたろか、たとえばやなあ倒壊の危険性、不衛生、周囲の景観を損ねる、周辺の生活環境を著しく乱すといった内容やけど、そやけどアンタ、ある意味、抽象的な定義なんやし、「著しい」が何と比べてそないなるんか、ややこしい判断でおました。その結果、その法律が施行されてから「特定空き家」に指定されたんはわずか4万戸程度とされとりまんねん。

当然、ほな改善は進まへんばっかりか、7年間の年月で空き家は増え、空き家やった家はより状態が悪化してんわけで国交省としてはこの法律の強化を通じて空き家対策が求められとったので今回の改正案となりよったわけや。

改正案では「特定空き家」に指定される前段階の家についても固定資産税の1/6のメリットを召し上げる内容や。具体的には管理不適切、倒壊の危険はへんでも住宅の一部に破損、変形があるんや、放置したら「特定空き家」になる予備軍の場合や。解釈はビミョーや。住宅の一部に破損、変形があるケースやらなんやら恣意的になんぼでも指摘できまんねん。やまとやからそこは良心的に解釈する思うんやが、可能性としては隣家あたりからのクレームに基づき行政が動くのや思うで。

例あげたろか、たとえばやなあ庭木を手入れしておらず隣地に大きくはみ出してん場合、不法侵入、不法占拠されるリスク、放火のリスク、いかにも空き家放置の状態が長く続いとる場合やらなんやらになる思うで。試算ではこの対象は50万戸に上るやろとされとりまんねん。空き家数は2018年で849万戸やったので今では900万戸に近い戸数に達しとると想像できまっけど、そのうちの50万戸やから5.5%にしごっつうまへん。ではわてが片手落ちに見える思うんは何故でっしゃろか?

一つ目は実情、固定資産税のメリットが無くなっても放置する人が続出するやろちう点や。そもそも上屋は価値があらへん訳やし、土地も地方やったら目の玉が飛び出る金額ではおまへん思うのや。6倍が独り歩きするんやけどそもそもん額が小さければ放置が続く可能性はあるちうことや。

管理が出来ておらへん「特定空き家」あらへんし「準特定空き家」のようけは地方に存在する思われはります。地方の親御はんがお亡くなりになり、ボウズが継いなんやけどボウズは大都市や遠隔地に住んどる場合、放置するケースが大半か思うで。少子化となり、相続人が昔のように入り組むケースは減ってきて所有権を持つんは1−3人程度で収まっとるケースが多いとみとりまんねん。むしろそれやからに空き家の難儀見る人が実家のそばにおらへんんか思うで。

それらの住宅は「実家やから」ちう理由だけで放置してん思うのやけど、家は住まな傷むので個人的にはそないな風な哀愁だけやったらば取り壊すべき思うで。残念ながら地方に於いて古家を改築して若い方に貸すとしたかて需要はごっつう限定的やし、改修コストもカバーでけへんかもしれしまへん。

では解体して更地にするにはどんだけかかるかと言うたらあくまでも参考程度に申し上げれば200万円前後や思うで。土地の価値は場所によるんやが、地方の住宅地やったらばさほど期待できるもんやおまへん。それこそ解体したかてどなたはんも買いまへん「実質無価値」になるとみとりまんねん。

今、親の資産を相続する世代は土地神話をそれなりに見聞きしたり、体験した人が多い思うで。そやけどアンタ、不動産に普遍的価値があったんは80年代まで。その後は価値ある不動産と無価値の不動産に振り分けられはったのや。個人的には都内の不動産でも駅から遠い利便性の悪い不動産は買い手がつかいななるとみとりまんねん。路線価がなんぼやろが、そら取引の目ぼしなんやし、実際には需要と供給やいうことや。

〇〇に土地があるんや、△△の山を持っとるちうんは資産家の気分にさせとるだけで実際にはどなたはんも欲しがらへんのでおます。事実、北海道の山林が中国人に買い取られとるんは山林所有者からしたら売りたうても買い手がずっといへんかったからや。それが突然、まずまずの金額でこーてくれる中国人が現れたやったらば「どうぞ、喜んで」になってまうのや。それが北海道の山林取引の実態や。

ちうことは今回の空き家対策措置法で細心の用心を払うべき点は破格の不動産をどなたはんが買うか、でおます。異国人が爆買いする可能性がある点について規制や対策はほとんどおまへん。ここがやまとの法律の構造上の問題なんやこれがホンマに。今回の法案は国交省が出すのやけど、不動産の流動化を目論んどるのやけど、その買い手が異国人ばっかりやったらどうするんか、ちう点につき、法務省や警察と調整してんか、せやなかったら対策法案をどこぞに謳い込んどるんかと言うたらNOでっしゃろ。

もう一つは不動産価格の二極化がより鮮明になる点や。商店街がシャッター街になり、ほとんど無価値のアーケード街になりよったように住宅地は歯抜けになり、不動産の需要は大きく減退するやろな。とするやろ、ほしたら利便性やらなんやら特定の需要喚起がでけへん不動産は価格がつきにくくなり、相対的に不動産価格を押し下げる効果が出てくるとみとりまんねん。

よりどエライ昔から繰り返し申し上げとる通りやまとには住宅が多すぎる反面、少子化なんやこれがホンマに。ボウズの出生者数が80万人を切っとるんに新規住宅は年間80万戸以上供給されとるのや。この計算、どないしても成り立たありまへんのや。

不動産とはある意味、価値のあるもんやったもんが邪魔なもんになってきたゆうのがやまとの実態かもしれしまへん。

では今日はこのぐらいで

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やまとにやってきたフロリダ州知事、デサンティス氏4

ロン デサンティス フロリダ州知事は次期大統領選の最有力候補の一人とされはります。そのデサンティス氏がやまとに25日まで滞在し、岸田首相らと会談をこなしてるんや。同氏をやまとに招いたんは在アメリカやまと大使館の力量とされはります。個人的にはトランプ氏が大統領に当選した際、やまとの政界にトランプ氏とのパイプがほとんどなく、どエライ苦労したゆう反省からきたもんもある思うで。故に出馬表明をしておらへんデサンティス氏がまだ動きやすく、統一地方選が終わり、今週後半から閣僚が外遊に出てまう前の今しかタイミングがなかったとも言えまんねん。

カナダのCBC(国営放送)がついきょうび、デサンティス氏について大々的に取り上げとったんや。記事のトーンとしては「大統領選は厳しいんとちゃうか?」ちうネガティブなトーンの内容やった。CBCがリベラル寄りやからガチガチの保守派であるデサンティス氏の言動に一定の防御線を敷いとるんでしょう。また、トランプ政権時代はカナダにとってええ思い出より嫌なイメージが強かった思うで。特にトルドー首相はトランプ氏からバッシングを受けるやらなんやら、そりが合いまへんことをしばしばあり、カナダはトランプ氏政権時代を未だに「やりにくかった時代」と考えとる節もおます。

カナダは国家ぜええんぶひとつのこらずが中道左翼派ではおまへんやけど、そやけどアンタ、圧倒的に民主派が強いんは移民国家なんやし、移民の人権尊重を基盤としてんからや。その点、トランプ氏が強い保守でなんちうか、ようみなはんいわはるとこのブルーカラー層と特定宗教グループを取り込んどる点において差別的であるとみとるわけや。この観点をアメリカにそのまんま移行してみるとアジア系とヒスパニック系が多い西海岸では保守的思想は受けが悪う、移民層が多いニューヨークも票は割れやすくなるんですわ。そやけど、アメリカ南部と中部は保守的で今ではあんまり聞かいないかもしれしまへんが、WASP(White Anglo-Saxon Protestants)ちう白人至上主義はメンタル的にまだ残っており、よそ者排除の思想は相変わらず強いと考えとりまんねん。

やまとでも自民党、ひいては保守層が強いゆうんはほぼ単一民族なんやし、民族を守る=やまとを守るゆう姿勢に繋がりやすいさかいでっしゃろ。仮にやまとの選挙戦で候補者が「移民を増やす」と叫んでも当選する土壌は無いでっしゃろ。アメリカの保守とはそないなイメージなんやこれがホンマに。

さて、デサンティス氏が大統領選でホンマに有力候補になれるかやけど、そやけどアンタ、現状、2つのハードルが状況を難しくしとるんとちゃうかとみとりまんねん。1つは共和党内での攻防や。氏はもともとトランプ氏に引き上げられはったのやけど、その後、強い政治姿勢と州民からの支持でトランプ氏の後継者になりうるゆう世論の追い風を受けまんねん。それを受けてトランプ氏が態度を180度転換、「どエライ不誠実で平凡な知事だ」(NHK)としてるんや。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、激しい党内でのバトルが予想される中、候補者が絞られはった時点でトランプ氏と同類項のデサンティス氏がトランプ氏より秀でとるんは年齢が若いだけ、ちうことになりかねんとみとりまんねん。

共和党の大統領選候補者の絞り込みについては現時点ではどなたはんも予想でけへんでっしゃろ。理由はトランプ氏を巡る司法とのバトルは始まったばっかりで先日の起訴は1/4に過ぎありまへんのや。この先あと3つあり、ごっつう厳しい防戦を強いられはるやろう議会襲撃事件と機密書類持ち出し事件は、わざと大統領選に合わせたタイミングで持ってくるはずや。

その時、国民、及び共和党員がどう変身するか考えた時、より中道になる可能性はあるとみとりまんねん。対中国については高度な戦略と心理戦が想定されはるが、アメリカが中国と一旦対話路線に振り戻すことがなは言えしまへん。中国側の「意図的な軟化政策」や。中国としてはトランプ氏のような強硬な大統領よりも民主党出身、あらへんし中道派の共和党出身者の方が都合がええねん。この辺りは専門家も指摘してんと思とるんですが、外交戦略からしたら当然視野に入るオプションや。

デサンティス氏のもう一つの弱点はごっつう極論過ぎるちうワケや。彼は4月に妊娠中絶禁止の法律について厳格化し、6週目以降は禁じてしもたんや。6週目では医学的にギリギリわかる範囲かどうかのトコロです。一部メディアはこれを囃してるんやが、宗教的背景の支持者層の取り込みに過ぎへんし、アメリカ全体としてはネガティブでっしゃろ。

またLGBTQに関する規制も向かい風でっしゃろ。フロリダ州では本日この時まで小学校3年生までに規制されとる性の自覚の認識について高校3年生までそれを拡大したちうワケや。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は自覚があっても「オノレは〇〇だ」とカミングアウトしてはいけへんのや。故にこの法律が「Don't Say Gay法」と揶揄されとるのや。挙句の果てにこれに反対したフロリダに大きな施設を持つディズニー社に対して「50年以上に渡ったおんどれのトコの税優遇措置を取り上げる」と署名をしてしもたのや。こらごっつうも公平感に欠いとるとみられはるでっしゃろ。

事実、氏の支持率は着実に下落してるんや。言うたらぬかすほど、やればやるほど支持者が離反してん状態や。若さやからの極論と聞く耳を持たへん姿勢はフロリダでは支持されても全国区になれるんか、相当の試練ちうのが現状のようや。

東京に来て首相や外相との会談は果たして将来、有効なもんになるんか、もうちびっと時間を要するようや。

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また明日お会いしまひょ。

統一地方選を終えて4

統一地方選を終えたわての総括は「国民が今の状況にとりあえず満足してん表れ」と見とりまんねん。もしも国民に強烈な不満があるんやったら選挙の動向にじぇったいその傾向は出てくるもんや。統一地方選後半戦の結果は一言でぬかすと「何のサプライズもへんかった」ほぼ予想しうる結果で落ち着きましたのや。よって、わてもさいですし、メディアも「書くことがあらへん」とぼやいとるかもしれしまへん。

本稿を書いとる時点で主要メディアの社説がまだ出ておらへんし、日経だけが「自民は補選勝利におごらず政策を前へ」と報じとりまんねん。ポイントは自民の基盤は崩られへんかった、一方、維新が和歌山補選で大金星を挙げるやらなんやら今回の統一地方選を通じて唯一注目を浴びた政党となりよった点でっしゃろか?

岸田首相の応援演説中に爆発物が投げ込まれた件についてはわてはたしかいっぺんもコメントしていへんかった思うで。メディアを通じて様々な方がその行為を卑劣と厳しく批判してるんや。そらそうなんやけど、その先をしっかり掘り下げた議論や討論はあんまり見られへん気がしまっせ。日曜日のサンデージャポンで多少議論をしとったんやが、1年前の安倍首相の暗殺事件も合わせ、若者が極端な行動にでる理由が何なんか、やまとの社会における閉鎖性と抑圧、更に人の心を開く術が無くなりよった点についてもっともっともっともっともっともっともっともっともっとしっかり考えなあかんのや思うで。

かつての若者による犯罪行為は愉快犯的で目立つこと、時として自虐的なケースがようけ見られはったのやけど、きょうびの一部の犯罪は陰鬱で計画的なんやし、社会転覆型の行為が出てきとりまんねん。今回岸田首相を狙った木村容疑者もオノレの思い通りにならへん社会を暴力行為を通じてうっぷんを晴らそうゆう点において一般人からは理解に苦しむ論理展開やけど、そやけどアンタ、そないな風な極論の思想をもった若者が着実に根を広げとる点については留意すべきでっしゃろ。こないな風な行為は一種の社会現象としてまだまだ続く思うで。

個別当選者へのコメントや。

東京都豊島区区長選は高野氏が現職のまんまお亡くなりになりよったことを受けた選挙やった。高野氏から生前に後継指名を受けとった高際みゆき氏が当選しましたわ。彼女は小池百合子氏の秘書担当部長を歴任し、今回は自公都民ファ推薦を得ての勝利となったんですわ。個人的には高野氏の色合いがどエライ濃かった区政やっただけになんぼ後継とはいえ、独自色を出しながらも高野氏が道半ばで終わった池袋東口駅前大改革のプランをどう進めるんか、大きな関心事となっとる西武百貨店内のヨドバシカメラ進出計画にどないな采配を見せるんか、気になるんですわ。

個人的に嬉しかったんは高校1年のクラスメートやった山本亨君が墨田区の区長戦で3期目を盤石の体制で決めたことでっしゃろか?彼とは卒業以来いっぺんも会っておらへんやけど、そやけどアンタ、活躍する姿を見とるとオノレも頑張らねば思うで。

和歌山の補欠選挙結果については因子がようけ、読みはややこしいトコロです。なんぼなんでも3つの因子がどう影響したか分析が必要や。1つは岸田首相への爆発物投げ込み事件、2つ目が統一地方選前半で奈良を制した維新の勢い、3つ目が二階氏と世耕氏の主導権争いゆう自民党内のごたごたの影響度や。個人的には投げ込み事件は同情票にやったらへんし、2人の自民党大物の身内の争いの結果、首相、菅元総理、茂木幹事長を投入したかて勝てへんかったんは選挙民の意識の変身がはっきり出とるように思えまんねん。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は「自民ではおまへん期待を託せる人」や。

地方選だけに地域の便益を最重要する点において維新のバックグラウンドが地域政党だけに強みがある思うで。数字の上では自民が安定感を見せつけとりますが、あちらウチにほつれが見えてきとるそないな気がしまっせ。また、自民党の場合、長老で大物と称されるヤカラの引退時期がいよいよ見えてきとる中、次世代のリーダーたちがどんぐりの背比べ状態になってもうておることに危惧を感じとりまんねん。

現状、やまとが左翼化する公算は極めて低く、立憲民主党と共産党が勢力を弱める中、公明党も池田大作氏が超高齢であることを鑑み、勢力地図が変わる気がしてるんや。極論かもしれしまへんが、何年後かに自民、維新、国民の連立政権が出来とったちうこともまんざらあり得へん話ではおまへん思っとりまんねん。

ケツに首相の専権事項とされる解散総選挙の可能性や。この選挙戦を受けて岸田首相は解散総選挙をコールできる体制は整った思うで。G7広島サミット後にその切り札を出す公算が出てきたような気がしまっせ。個人的には秋や思っとったんやが、G7の出来次第ではその成果をぶら下げて自民圧勝のシナリオがなは限らしまへん。但し、そうなったら岸田首相の長期政権を確実にするっちうことになり、むしろ、自民内部の足並みが揃うんか、この辺りの駆け引きになるんとちゃうでっしゃろか?

では今日はこのぐらいで

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