曙ブレーキちう会社はやまとの自動車部品メーカーとしては上位クラスでトヨタの協力会社組織でも代表的存在の会社やった。その企業が北米事業で詰まり、私的整理(ADR)を行うと発表しましたわ。
北米は自動車が売れて売れてしょうがあらへん状態や。この1-2年こそ、ピークアウト感が出とりますが、過去10年、ピックアップトラックを中心に兎に角、売れすぎやろちうぐらい好販売成績を残してきましたのや。実際、曙ブレーキの北米はどやったかというたらフル稼働、忙しうてどうにもならへんかったちうのが実態やったようや。
ではなんで、私的整理やからしょうか?どうやら理由は二つあるんやうや。一つは北米の自動車業界の動向に対して同社の北米事業が対応できへんし、結果として受注機会を逃し、急速な売り上げ減につながったこと、もう一つはそれを受けて地銀からの借入金返済要求やったようや。
同社にとって北米事業はセグメント上では最大の規模で18年3月期で北米だけで約1400億円の売り上げが立っとりまんねん。やまと国内は810億円水準やからそのインパクトをご理解くれはるでっしゃろ。連結売上高が2650億円であることを考えると北米だけで半分以上のウエイトを占めとったことになるんですわ。
トコロが北米事業は順調やったとは言えしまへん。リーマンショックで大きく縮小させた後、アメリカの自動車販売の急激な回復についていけへんし、2016年に売り上げ1670億円を付けた後大きく減ちびっと、18年3月で1400億円、ほんで18年9月の半期決算では北米セグメントは売り上げで15.5%減少の637億円にまで減少させてしもたんや。
理由は事業運営の「ドタバタ」と主要顧客のGMからの受注を逃したことにあるんや、とされとりまんねん。また、想像やけど、そやけどアンタ、それらを受けて上期決算の内容がごっつう芳しくなく、同社の取引金融機関の一つの地銀が「危へん」と見做し、貸金の返済を迫ったもん思われはります。逆に言うたらその地銀は自行の体力との兼ね合いでその貸金が不良化したら自行の経営に大きく影響するゆう連想を起こした可能性はおます。
もう一つの想定は10-12月の第3四半期に北米事業の売り上げが更に落ち込んや可能性があり、それを事前に察知して対策を打ったんかもしれしまへん。
さて、わてはこのニュースに接した時、やまと企業の典型的な弱点をさらけ出したと感じとりまんねん。やまとの大企業の成長性が止まっとることはある程度認知されとりまんねん。日経平均がアメリカやらなんやらの株式指標に比べて大きく引き離されとる一つは日経平均採用銘柄の成長性が弱いこととされはります。
トコロが「やまと企業の年功序列」は今でも王道なんやし、経団連やら同友会やらの役員になることを大企業の会長の花道的に捉えられとりまんねん。曙ブレーキについてもトヨタの協力会社団体の協豊会で会長を二度、務めるやらなんやら序列の上を行き、胡坐をかいとったとみなされても致し方んといてしょうわ。
アチラにいてもやまとからの大企業様の駐在員は偉うてローカルで頑張っとる会社はその後塵を拝する状況は変わらしまへん。東証一部が偉うて第二部やマザーズを見下すようなもんでっしゃろ。わてはこれがやまとをダメにしてん思っとりまんねん。
自動車産業や建設業界のようにピラミッド型組織を形成する業界においては協力業者会を通じて厚い絆を誓い合うような仕組みになっとりまんねん。こら一種の村落型共同運命体なんやし、裏切りは許さられへんのでおます。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、何ぞちゃう発展を遂げたり、独自の展開をするっちうことが極めて難しく、一種の護送船団型を形成してしもてまんねん。
トヨタほどの企業が協豊会なる団体をどないな位置づけで考えとったんかわからしまへんが、わてはこのあたりからそもそも論がちごとったのや思っとりまんねん。わてがゼネコンに在籍しとった頃、もちろん、協力業者会はおました。せやけどダンさん、特殊な能力をもつ業者ほどそないなトコには入っていへんかったのも事実や。よって大手ゼネコンで引っ張りだこになっとったちう記憶がおます。
曙ブレーキの私的整理と協力業者会の関係は別問題やろと察しまんねんけど、根っこにはこないな体質が災いしたんとちゃうかちう気がしてならしまへん。
やまとの大企業はいつか目覚めるんでしょうか?
では今日はこのぐらいで。
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北アメリカランキング
また明日お会いしまひょ。
北米は自動車が売れて売れてしょうがあらへん状態や。この1-2年こそ、ピークアウト感が出とりますが、過去10年、ピックアップトラックを中心に兎に角、売れすぎやろちうぐらい好販売成績を残してきましたのや。実際、曙ブレーキの北米はどやったかというたらフル稼働、忙しうてどうにもならへんかったちうのが実態やったようや。
ではなんで、私的整理やからしょうか?どうやら理由は二つあるんやうや。一つは北米の自動車業界の動向に対して同社の北米事業が対応できへんし、結果として受注機会を逃し、急速な売り上げ減につながったこと、もう一つはそれを受けて地銀からの借入金返済要求やったようや。
同社にとって北米事業はセグメント上では最大の規模で18年3月期で北米だけで約1400億円の売り上げが立っとりまんねん。やまと国内は810億円水準やからそのインパクトをご理解くれはるでっしゃろ。連結売上高が2650億円であることを考えると北米だけで半分以上のウエイトを占めとったことになるんですわ。
トコロが北米事業は順調やったとは言えしまへん。リーマンショックで大きく縮小させた後、アメリカの自動車販売の急激な回復についていけへんし、2016年に売り上げ1670億円を付けた後大きく減ちびっと、18年3月で1400億円、ほんで18年9月の半期決算では北米セグメントは売り上げで15.5%減少の637億円にまで減少させてしもたんや。
理由は事業運営の「ドタバタ」と主要顧客のGMからの受注を逃したことにあるんや、とされとりまんねん。また、想像やけど、そやけどアンタ、それらを受けて上期決算の内容がごっつう芳しくなく、同社の取引金融機関の一つの地銀が「危へん」と見做し、貸金の返済を迫ったもん思われはります。逆に言うたらその地銀は自行の体力との兼ね合いでその貸金が不良化したら自行の経営に大きく影響するゆう連想を起こした可能性はおます。
もう一つの想定は10-12月の第3四半期に北米事業の売り上げが更に落ち込んや可能性があり、それを事前に察知して対策を打ったんかもしれしまへん。
さて、わてはこのニュースに接した時、やまと企業の典型的な弱点をさらけ出したと感じとりまんねん。やまとの大企業の成長性が止まっとることはある程度認知されとりまんねん。日経平均がアメリカやらなんやらの株式指標に比べて大きく引き離されとる一つは日経平均採用銘柄の成長性が弱いこととされはります。
トコロが「やまと企業の年功序列」は今でも王道なんやし、経団連やら同友会やらの役員になることを大企業の会長の花道的に捉えられとりまんねん。曙ブレーキについてもトヨタの協力会社団体の協豊会で会長を二度、務めるやらなんやら序列の上を行き、胡坐をかいとったとみなされても致し方んといてしょうわ。
アチラにいてもやまとからの大企業様の駐在員は偉うてローカルで頑張っとる会社はその後塵を拝する状況は変わらしまへん。東証一部が偉うて第二部やマザーズを見下すようなもんでっしゃろ。わてはこれがやまとをダメにしてん思っとりまんねん。
自動車産業や建設業界のようにピラミッド型組織を形成する業界においては協力業者会を通じて厚い絆を誓い合うような仕組みになっとりまんねん。こら一種の村落型共同運命体なんやし、裏切りは許さられへんのでおます。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、何ぞちゃう発展を遂げたり、独自の展開をするっちうことが極めて難しく、一種の護送船団型を形成してしもてまんねん。
トヨタほどの企業が協豊会なる団体をどないな位置づけで考えとったんかわからしまへんが、わてはこのあたりからそもそも論がちごとったのや思っとりまんねん。わてがゼネコンに在籍しとった頃、もちろん、協力業者会はおました。せやけどダンさん、特殊な能力をもつ業者ほどそないなトコには入っていへんかったのも事実や。よって大手ゼネコンで引っ張りだこになっとったちう記憶がおます。
曙ブレーキの私的整理と協力業者会の関係は別問題やろと察しまんねんけど、根っこにはこないな体質が災いしたんとちゃうかちう気がしてならしまへん。
やまとの大企業はいつか目覚めるんでしょうか?
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