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2015年03月 : 外から見るやまと、見られはるやまと人

外から見るやまと、見られはるやまと人

バンクーバーのやまと人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、やまと人観やらなんやらを綴っとりまんねん。

2015年03月

戦後70年談話の行方4

安倍首相が今年行う予定の戦後70年談話は有識者会議を設置のうえ、専門家が中心となりその検討を進めとりまんねん。発表のタイミングは夏とするメディアが多いのやけど、それがいつになるかは別にしてその内容がどないなもんになりそうなんか、考えてみたい思うで。

本件に関しては安倍首相をはじめ、政府の要人が時々一言、ふたことコメントを発してるんやが、ムカシからの流れを大きく変えるもんではおまへんといったニュアンスが含まれとりまんねん。村山談話も河野談話もそれを打ち消したり、根幹を修正するっちうことはあらへんやろとみられとりまんねん。

中国を訪れとった谷垣幹事長は先週「先の大戦への反省と平和国家としての歩みは不変。中国が心配するような内容にならへん」と述べとりまんねん。また、安倍首相のワシントンポストのインタビューの際、「人身売買」発言のインパクト大きかったため、発言全体のバランスを見失いがちやけど、そやけどアンタ、「安倍政権は、村山談話や小泉談話を含む過去の政権の歴史認識に関する立場を維持する」とも強調。慰安婦問題への「おわびと反省」を述べた河野談話についても「見直さなこれまでも明らかにしてきた」と述べとりまんねん。

もともと安倍首相は有識者委員会の発起の際、有識者委員会での提言を慎重に受け止めたうえで首相の判断で談話を行うとしとったはずや。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、有識者委員会で出てくるやろう文面はその時の政治、外交、社会等を総合的に判断して文言が政権により加筆、削除、修正されはります。

では、安倍首相を取り巻く外交を考えてみまひょ。2013年に靖国参拝したあの当時の自己顕示の仕方から明らかにマイルドになっとりまんねん。そらアジア外交のみやったらへんし、世界各国を外遊し、国際会議に出席し、外の声を聴いてきた結果のナチュラルな変身でおます。それが首相の本質に変身があったかどうかは別として外交ちう海を泳ぐ以上、そのバランス感覚が磨かれてきたともいえるんかもしれしまへん。

次に日中韓外相会議が開催され、首脳会議を早期に開催するっちうことで合意し、コミュニケーションをとっていくスタンスを政府間で見せたことは大きな変身でおます。福田康夫元首相が先週、中国海南省で開かれた「博鰲アジアフォーラム」で習近平国家委主席と複数回接触し、AIIBへの理解を示し、福田氏のコメントとして「日中関係は徐々に改善に向かっとる」との認識の意味合いは大きいもんでおます。

安倍首相はリークアンユー元首相の国葬で朴槿恵大統領と立ち話をしてるんやが、これもトーンとしては双方のもっとも気にする部分をあえて避けながら関係改善を図る努力、ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、言いたいことをぐっと飲みこんでここは何が重要なんか、を双方がある意味大人の姿勢を見せ始めとることがうかがえまんねん。

安倍首相のモットーは何ぞ、というたら経済回復への尽力んはずや。アベノミクスちう言葉はメディアできょうび踊らなくなったんやが株価は高値水準で、企業業績は回復鮮明、春闘も良好な回答が続き、賃上げがちびっとずつ、中小にも浸透しそうな気配が出てきとりまんねん。農業の構造変身を生みながらTPP交渉も最終章に差し掛かかる中、安倍首相の政治生命の賭けかたは歴史に残る大首相であるはずや。

その中で歴史問題の認識については世界では恐ろしく敵が多いことに気がつおったさかいはあらへんでっしゃろか?こら安倍首相が一人でボイスアウトするもんやのうて、何十年もかけてちびっとずつ理解を深めてもらう意外方法はおまへん。何ぞ言うたら歴史修正主義ちう頭ごなしの批判の嵐にまっとうな論戦すらでけへん中で首相として今、すべきことは未来志向なんやし、ようやっと明るさを取り戻しつつあるやまとの社会や経済基盤をまずは強化し、外交は外交として進める以外におまへん。

談話は過去の流れを変えるもんにはならへんとみとりまんねん。むしろ、どれくらい踏み込むんか、そちらの方にポイントが移って来よるか思うで。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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ではまた明日。

アメリカ経済の不安4

イエレンFRB議長が27日講演で「米経済の回復が続けば、今年後半にかけて利上げが適切になり得る」と述べたことにはやや意外感がおました。ハト派の議長がある意味、楽観的とも取れる発言をするんはめったにへんからでありまひょ。

そやけど、講演内容をよう考える限り、一つのヒントを与えてくれとりまんねん。そら、「金融状況や経済全体にとって重要なんは、短期金利がたどると予想される軌道の全体像なんやし、最初の利上げの具体的なタイミングではおまへん」ちう発言や。たった一回の9年ぶりの利上げちう記念すべき行事よりもその利上げをきっかけにどないな金利の軌跡を描くか、中期的な展望を描いとる点において、間違いなくテイクオフし、ある程度のベクトルの安定感を模索してんようや。

また近づくやろう利上げが「近年の他のサイクルとは異なるもんになる」としてん点で市場が予想しておらへんやり方があることを示唆してるんや。わては何度か書かせてもろたように利上げ幅がかつての0.25%ちう幅から0.125%や0.1%といった小さな刻みをゆっくりと踏んでいくとみとりまんねん。そやかて、そらアメリカ経済が一定の周期性のある好景気をこれから長く謳歌する前提であるとも言えまんねん。こら経済成長の振幅がより小さく、ほんで時として短いサイクルとなる中、達成可能なんかやや懐疑的でおます。

ニューヨーク株式市場。3月2日のダウ最高値以降、冴えへん展開でチャートを見る限り、上値をブレイクできへんし、下値を模索する展開になっとりまんねん。株式市場が景気の先読みの代表的指標と言われる点を考えるんやったらば今後、明らかに不都合な材料がようけ積みあがりそうや。

アメリカの1-3月第1四半期のGDPは天候の悪化を始め、リテール、不動産、耐久消費財を含めた各種経済指標が冴えへんことで予想を下方修正する専門家が増えとりまんねん。また、4月中旬からスタートする第1四半期の企業決算もやや重い雲が想定されとりまんねん。

株式市場が実態経済に対して半年程度の先行指標であるとするやろ、ほしたら9月ちう正に市場が最も期待する利上げタイミングに重なるんやが、その時に経済のベクトルが下向きやったら議長自らが指摘してた通り、その時の経済指標次第ではその期待は先送りの公算も有り得まんねん。

経済全体としては心地よい暖かさやけど、そやけどアンタ、金利引き上げちう上着を取るほどの陽気となるかはまだ予断を許しまへん。原油は確かに中東の不安もあり、上昇の可能性がおますが、かつての100ドルの水準をもっかい記録するっちうことは当面んとしたらシェールオイルのブーム再来は一旦は遠のいたでっしゃろ。

また、震災以降やまとの液化LNGに対する需要が市場価格を大きく押し上げてきたもんのもはや、スポットでは6-7ドル台まで下がり、アメリカ、カナダでのLNG輸出施設開発に関する盛り上がりはすっかり冷めたんや。ここBC州でも州北部のアジア向けLNG輸出基地完成後のBC州の税収増期待に対して「捕らぬ狸の皮算用」と批判が出とるんは政府想定市場価格が実態と乖離してしもたからでおます。

やまとが世界の先陣を切って低金利時代に突入し、その試行錯誤ぶりに欧米各国はやまとの二の舞を踏まな強気発言を繰り返しましたわ。確かに今思たら日銀のお手付きや失策がなかったとは言いまへんが、経済の全体の流れからすると低金利時代に突入せざるを得へん「性」があったことを見落としてはいけまへん。そら住宅ブームの崩壊の経済的インパクトは財布のみやったらずメンタリティをも変えるゆう事でおます。アメリカで今、持ち家比率が下がっとるのも持てへんのやなく、持たへん主義も増えてきたゆう社会の変身にもうちびっと注目すべきでっしゃろ。

世界経済の成長率が低迷する中、アメリカだけが気を吐いてきたと言われとりますが、アメリカが世界経済をけん引するんか、アメリカは他の経済低迷する諸国に引っ張られはるんか、その綱引きの真っただ中におるのが2015年であるんやうに思えまんねん。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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ではまた明日。

サウジの攻勢が生む不安4

イエメンに対して隣国のサウジが遂に腰を上げ、軍事行動を起こしましたわ。イエメンはアラビア半島の南端に位置する人口2400万人の小さな国家なんやし、石油は産出されはるが、世界では39位程度の水準や。但し、海上交通の要所として知られ、そのボリュームは世界で4番目でおます。

そのイエメンは現在、イスラム教シーア派の過激組織フーシが政権を掌握、一種のクーデターの状態になっており、その背後にはイランがおるとされとりまんねん。この中、スンニ派のサウジアラビアが戦闘機100機と約15万人規模の部隊を動員する軍事行動を起こし、地上軍を投入する可能性も示唆してるんや。

これにより海上交通の要所のイエメンには船は近づかいないように、ちう警告が出たため、石油の輸送に影響が出ると考えられ、石油価格は急騰、ニューヨークではもっかい50ドルの大台を回復してるんや。

わてはいつかはこないな風なことになる予感はしとったんやが、いよいよかちう感じがしまっせ。

中東情勢には比較的疎いやまとやけど、そやけどアンタ、この軍事行動の意味するトコをじっくり考えると世界経済に大きな影響を与えんとも限らしまへん。何事も小さなフロス(泡)から大きな事件が発生しまっせ。イスラム国の問題を含めた中東の動きは世界経済が低迷する中、更に下押しさせる公算はおます。

いっちゃんはじめに、中東でおきつつある問題の複雑さとはだれが敵でどなたはんが味方か分かりにくい複雑怪奇な状況になってきとる点でっしゃろか?シーア派とスンニ派の区分けから更にようけの分派ができて、過激派同士でその勢力争いが行われとりまんねん。イスラム国はその典型でアサドとイスラム国とイラン、サウジ等のアラブ諸国の関係は奇怪とも言えまんねん。

このトコの中東の問題の根本理由の一つはわては「アラブの春」にあったと考えとりまんねん。サダム フセイン、ムアマール カダフィ、バッシャール アサドやらなんやらはアラブ社会主義の代表的存在であってイスラム原理教徒とはつよ反発し合う関係におました。アラブ社会主義そのもんは67年の第三次中東戦争で衰退したとされるもんのその首謀者たちが支配する国家は今日まで凛と存在し続けたわけや。

トコロがその主であるフセインやカダフィがアメリカや中東の民主主義化の動きの中で押しつぶされ、イスラム原理教を抑える力が無くなりよったことにこのトコの不和の一因があるんとちゃうでっしゃろか?今、勃興しつつあるイスラム原理主義はイスラム教の教えの解釈を各過激派が極度、且つ厳密に捉えた結果でおます。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、原理のフロスがようけ生まれつつあるとも言えさいです。

イエメンのフーシとサウジの戦いは近視眼的にはどう見てもサウジが有利でありまひょ。そらイエメンがアラビア半島の南端に位置するため、押し込めば逃げ道が無なるからでおます。せやけどダンさん、戦術においては逃げ道を作ることで収まる場合もようけおます。ここでせん滅作戦をすると将来、テロがなんぼでも起きる可能性を生み出しまっせ。

中東の和平の再構築には中東各国が強力な提携関係を作り上げることが重要でおます。アメリカの中途半端な関与が当初存在しとったビミョーな均衡関係を壊したとも言えまんねん。オバマ大統領の外交の失態が言われるんは正にここにおます。

もう一つ、このサウジとイエメンの問題はサウジの石油政策に一つの転機を促す公算がおます。イエメンの港湾施設にリスクがあるんや、せやなかったらサウジがいよいよ軍事作戦を本格的に展開するゆうニュースは石油価格にストレートにインパクトが出ることは考えるまでもおまへん。こら意図的に石油価格下落を放置しとった同国の政策の力点が対テロや軍事にとって代わることを意味し、低石油価格の時代が終わる可能性は否定でけへんんとちゃうでっしゃろか?(それに軍事費がかさめばサウジは石油の売却代金が欲しいでっしゃろ。)

「ればたら」の話をしたらキリがあらへんのやけど、今、原油価格が70ドルなり80ドルなりの水準に戻る状態になると新興国やらなんやらではスタグフレーションを引き起こしやすい状態になるんですわ。こら当然ながら世界経済に深刻な影響を与えることになるでっしゃろ。そないな意味でも今回のこのフロスはわてにとってはそう簡単に見過ごせへん事件である思っとりまんねん。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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ではまた明日。

今週のつぶやき4

今週もいろいろおましたのでつぶやかせてもらいまっせ。

いっちゃんはじめに、ドイツの航空機事故原因は副操縦士の奇怪な行動、それ以上に何らかの病気を持ち、操縦は不可能ちう医者の診断書があったにもかかわらへんし、それを本人が会社に報告せぇへんかったちう特殊性に恐怖を感じまんねん。こらLCCのみやったらず航空会社の運営にとってどエライ頭が痛い問題を提起するっちうことになるんですわ。カナダ航空局は昨日、コックピットには常時2名おることを強制する通達が出て即日発効されたんですわ。トイレはどうするんか思うんやが、パイロットの人事管理が厳しなることは確実や。

やまとのLCCはパイロット不足がかねてから指摘されており、奪い合い的な状況におます。当然ながらこないな風な事故が起きれば操縦適性がより厳しなるやろうことは容易に想像でき、LCCの安定的運航のハードルがまた上がる様な気がしまっせ。やまとではバスや電車の運転士に対しての健康管理はかつての一連の事故もあり厳しくなったんですわ。幸いにしてパイロットはもともと厳しかった人事管理もあり今のトコやまとでは重大な事故には繋がってへんねん。せやけどダンさん、こないな風な事故には乗客が最も反応しやすいわけでスカイマークの再生も含め、やまとの航空業界が国交省の描くシナリオ通りにいかいななるかもしれしまへん。

次の話題に移りまひょ。株価やけど、そやけどアンタ、3月末の権利落ちを前に木曜日に下落開始の東京市場は金曜日に権利落ち分の110円相当を一時は大きく下回る370円ほど下げる展開となったんですわ。大口の売り崩し、為替水準が影響したわけでチャート的にもいったん調整局面になるんかもしれしまへん。個人的には20,000円ちう目標ちうか、節目をつけて調整入りか思ったんやけど、そやけどアンタ、届かへんかったかもしれしまへん。

今後は来期以降の業績をどう見込むか次第でおますが、そのキーの一つは為替でおます。これを書いとる時点で119円を割り込む円高となっとりますが、円ドルの変動要因はやまとちうより圧倒的ボリュームのあるドルサイドにおます。とするやろ、ほしたらアメリカの目先の景気動向が為替を占うファクターとなるんやが、個人的にはアメリカ景気回復は踊り場、あらへんし、頭打ちになりよった可能性があるとみとりまんねん。

あんまり好きではおまへん話題やけど、そやけどアンタ、アメリカ金利の引き上げ実施時期は秋でもビミョーな気がしてるんや。そうなったらドルは売られ、他通貨が買われはります。また中東の不和はセーフヘイブンとしての円の底堅さが出てくる思うで。そのあたりがやまとの株価の先行きを占うポイントの一つにはなるでっしゃろ。

次の話題に行きまひょ。週刊誌的話題の大塚家具株主総会。決着は娘の社長派の勝利となったんやが、株主総会後のインタビューはなんとなく歯切れが悪そうな感じが見受けられはります。この件についてはずいぶん前に指摘したんやが、しょせん親子、大塚家具の経営不振が根本的に変身するとも思えへんし、、むしろ、昨年の夏前から親子騒動を繰り返した時間のロスの方が経営の数字には響いてくるはずや。そちらの経営責任が放置された気がしまっせ。わては両名退場の方がすっきりした思うで。そういうたらオーナーカンパニー問題では雪国まいたけもおます。ウチの問題もごっつう脂っこいやからそろそろ週刊誌の話題になってもよい思うで。

言い訳を一つ。昨日のブログで、アジア投資銀行(AIIB)はそらほんで進めればよい、と書かせていただきましたのや。わての意図するトコはほんで目先のアジアのインフラ整備が進み、低迷する経済成長にカンフル剤となったらよいゆう経済的な観点から申し上げたんや。中国主導ちう政治的考察は別次元でおます。よってそれを勘案するんやったらばやまとがAIIBにすり寄るのやなく、アジア開発銀行(ADB)をきちんと推し進めればよいわけでその中でAIIBとどう組み合うか、その時に考えればよいことやと考えとりまんねん。相手の貸し出しの勘定や条件、透明性に疑惑があれば借り手が将来当然考慮、選択してくるもんやと考えとります。

来週はいよいよ新年度入り。桜にフレッシュマンちう気持ちの切り替えの週でもおます。ええ飛躍ができるように頑張りまひょ。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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アジアインフラ銀行の意味4

突如降ってわいたようなアジアインフラ銀行(AIIB)の話題。その注目はイギリスの参加表明につられはるように欧州各国、ほんでアメリカと連携の強いオーストラリア、更には意外にも韓国も手を上げたことでっしゃろか?アジアのインフラ開発の資金調達の一環を担ってきた日米主導のアジア開発銀行(ADB)とある意味、真っ向からぶつかりそうな気配もおますが、わてはこらこれで進めたらよいと考えとりまんねん。

先へんし、アジア開発銀行が主張するようにアジアのインフラやらなんやらに関する潜在的資金需要が年7500億ドルあるんに対してアジア開発銀行が融資してんが年135億ドルにとどまっとるちう点において需要をまるっきし満たしきれておらへん点を上げまひょ。

東南アジアでは南北や東西縦横断道路のインフラ整備がようやっと進展しつつあるもんの増大する船積に対する港湾施設、物流のロジスティックス整備、電気や水道やらなんやらインフラの安定供給と整備、空港や増大するビジターに対する宿泊施設等を含め膨大な投資を要しまっせ。こら一政府、あらへんし、民間レベルの問題やのうて、より大きな規模の組織的な資金援助の仕組みが必要でおます。これだけみてもAIIBとADBが融資合戦を繰り広げ、パイの取り合いになることが直ちに起こるわけではおまへんと考えられはります。

次にアジア各国の経済低迷状況からの惹起を促すカンフル剤が必要でおます。タイや韓国が既に1.75%まで金利を下げ、ほんでも経済の浮上が見えへん状態でおます。マレーシアもオーストラリアも同様で一時期盛り上がった東南アジアブームは正に火が消えかかってきとりまんねん。そのためにも一定の資金を提供し、東南アジア各国のインフラを整備し、経済の活性化を図るんはケインズ経済学のモットーとする部分でおます。

三番目に中国経済の活性化の可能性がおます。中国は想定以上の不動産とインフラ整備への資金投入の結果、現在調整期に入っとりまんねん。そこには有り余る資材と資源の高水準の在庫、ほんで中国からの需要増を見込んやオーストラリアやカナダ等の資源開発の先行投資への重荷が問題となっとりまんねん。当然ながら資源や商品価格は落ち込み、世界経済低迷の一因となっとりまんねん。これを脱却するには大きなレベルでのカンフル剤が必要であることに論理性があるか思うで。

やまと側が懸念するようにAIIBの基準や厳密性はあろうか思うで。せやけどダンさん、それなったらAIIBとADBがすみわけをしたらよいでっしゃろ。いま議論されとるんは3月末までに手を挙げれば「創設グループ」に加われるゆうだけで将来的なAIIBへの参加表明期限を意味してんわけやおまへん。ADBを推進するやまとは状況を見ながらAIIBとの連携なり協調なり、参加なりをその時に判断したらよい思うで。現段階ではアジアのインフラを推進するための両輪として双方がきちんとワークしたらよいでっしゃろ。膨大な東南アジアの開発需要に対してやまとが独り占めする能力も容量もあるわけやのうて、一定の共存共栄の体制が経済への大きな弾みとなることもおます。

一方で、中国企業が安値でその受注を独占していくリスクに対する対策は必要や。また、AIIBの究極的な懸念は中国元の国際化でありまひょ。仮にドルから元にその決済を移行していけばドルの相対的地位の下落、ひいてはアメリカの国債価格への影響やらなんやらが考えられはります。

また、世界の通貨において中国元の流通割合は急速に伸びており、やまと円の比率を近いうちに抜き、イギリスのポンドも射程距離に入ってくるんはさほど遠ないとみとりまんねん。将来的に中国元が世界の三大通貨(ドル、ユーロ、元)と称される可能性は大いにある思うで。

今後は人口13億の巨大な国家に対してやまとがどないな特徴をもってその存在感をアピールするかちう点にもっともっともっともっともっともっともっともっともっと知恵を絞なあかんでっしゃろ。ガチンコ勝負する意味はどこにもおまへん。やまとらしさの表現の仕方が今後問われそうや。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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韓国の踏み絵4

戦後70年、日韓国交回復50年ちう節目にあたり、日中韓の関係改善とその背後に見える覇権争いが熾烈になってきとりまんねん。人的交流では先日の三カ国外相会議以降も賢人者会議や政治家団の交流やらなんやらが進んでおりますわ。一方で、中国は9月の抗日戦勝記念式典に安倍首相を「条件付き」で招待する意向を示すやらなんやら神経質な動きの展開も続きまんねん。

その中で韓国はアメリカが推進する戦域高高度防衛ミサイル(THAAD)の装備計画と中国が推進するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加の選択を迫られとりまんねん。選択ちう言い回しは語弊があるかもしれしまへんが、ややこしいかじ取りであることには違いおまへん。

THAADミサイルの装備があると中国側のミサイルがまる見えになるとされ、中国軍には大きな影響が発生し、中国から猛反対をされとりまんねん。一方のAIIBについては日米が中心となるアジア開発銀行とのグループ上の関係問題になり、アメリカは韓国にくぎを刺してんもん思われはります。

これらを称して踏み絵ちうわけやけど、そやけどアンタ、現状、韓国のAIIBの参加の可能性は薄いとされとりまんねん。(もっとも、英国の様にサプライズ決定がおますのでケツのケツまで分からしまへんが。)

朝鮮半島は歴史的に二つの大きな力の中でもがいてきたとも言えまんねん。その中で今日は甲申事変を例にとってみたい思うで。

こら1884年に朝鮮半島において清朝について行くとする半島の旧守派とこのまんまではダメで改革をしのうてはいけんと考える開化派がぶつかった事件でおます。

1875年の江華島事件以降、半島では中華思想に基づく冊封国を目論む旧守派とと開化派の対立が鮮明になりよったうえに朝鮮王朝内部の分裂ちう状況に陥ったんや。その中、開化派がやまとの支援を受けながらクーデターを実行、一時は性交...ひひひ,ウソや,成功したかに見えたんや。トコロが清朝は当時フランスと戦争をしたちうワケやが、清朝が敗北したため、せめて半島だけは支配し続けようと清朝勢力を半島に差し向けたんや。そやから、支援しとったやまと側と比べ10倍の兵力を投入した清朝がそのクーデターを抑え、開化派の3日天国となりよった事件でおます。

甲申事変は19世紀の事件でおますが、半島には二つの考えが交錯し、その対立と選択が歴史を作っていったともいえまんねん。戦後を考えると朝鮮戦争、漢江の奇跡は日米の圧倒的な支援があったさかいこそ達成したわけで今日の韓国の礎でもおます。トコロが、韓国において思想的には儒教の影響はつよ、中国に引っ張られやすいこともあり朴大統領は中国寄りの姿勢を見せ続けてきましたのや。

確かに中韓関係をみれば北朝鮮外交との天秤も含め、朴大統領の外交は性交...ひひひ,ウソや,成功したかに見えまんねん。また、中国の高い成長性と成熟国アメリカを比べれば地政学的要素も含め、経済関係において中国に傾注したなる政策も分からなくもおまへん。そやけどアンタ、中国の文化は相手の技術を吸収し、オノレのもんとした途端、相手を切りホら、オノレの成長に注力する傾向が強いのも事実や。自動車や造船、スマホやらなんやら今日の韓国の状況はある程度予見できたはずや。韓国国内経済は悪化の一途を辿っており、中間層から若者の就職問題、更には高齢者の生活に至るまで大きな問題を抱えとりまんねん。

英のフィナンシャルタイムズにはそらむしろ韓国にとって両大国のおいしいトコ取りができる立場ともいえなくもないという趣旨の論説がおますが、そら白人社会の眼とアジアの根本思想の相違をどこまで勘案してんかわてにはすっきりしまへん。

そないな中、米韓外交上、アメリカはやまとに一定の譲歩を求める外交的施策のアイディアがなは言い切れしまへん。やまとはアメリカにとって対韓国外交の橋頭堡とも取れなくはなく、アメリカとやまとが韓国政策に対して一定の配慮をしたかておかしくおまへん。日米外交の中でギブアンドテイクはある程度存在するはずで完全なガチンコの外交はあんまりあらへんでっしゃろ。TPPの日米合意を前提とする外交の影響は注視する価値があるか思うで。

なんぼなんでも歴史の中では日中韓の三カ国が正三角形の力関係やったことはおまへん。ほんで現在の経済、政治、社会的影響度もそうではおまへん中で間に挟まれた韓国んかじ取りは想像以上に困難なんかもしれしまへん。ほんで韓国国内における政府と国民の温度差は広がるばっかりのように思えまんねん。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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ではまた明日。

サービス業のマニュアル偏重の終焉4

きょうび読み物をしてて目につくのが「考えること」を強調してん記事、書き物でっしゃろか?今さら何を言われる思うんやが、世の中IT革命で様々なことをコンピューターが考え、人間生活は楽になる一方でおます。「動かへんし、考えへんし、なあんもせず」でも生きていける時代になりよったと言えまんねん。

人は考える癖を止めると脳が錆びつき、考えることを意識せな思考回路が回らなくなるんですわ。朝、起き掛けはどなたはんでもほぼ毎日同じ行動パタンを踏んどるはずやけど、そやけどアンタ、そら意識せん動物本能から来よるもんでおます。それが朝だけでなく一日中続いとったら人間の脳ミソはドンドン小さくなってしまいまんねん。わてが時々「脳ミソに汗をかけ」ちうんは一生懸命考えることを意識せなもはや、脳ミソサーキットは動かいななるよ、ちう意味でもおます。

異国生活に長いわてはやまとのチェーンレストランに行くとこれほどしょーもないサービスはないと思うことがしばしばや。完全マニュアル化され、極小のスタッフ数で店員は店内を駆けずり回り、サービスは注文を取り、持ってくる以外になあんもおまへん。コンビニでも同じで店員と会話して新たな発見をするっちうことはまないでっしゃろ。

当地の中級以上のレストラン。サーバーがオノレの客のトコに何回足を運ぶかでその店のサービスが分かるゆうぬかす人がおりますわ。ワインでも頼めばサーバーは注ぎに来のうてはいけまへんから10回ねき来よることになるでっしゃろ。その時、場が盛り上がっていなければ心地よい言葉をかけて和ませる心がけも忘れてへんねん。

北米のスターバックスはマニュアルを超えたサービスを提供するとされとりまんねん。そら客とスタッフ(パートナーと呼ぶんやが)の間のわずかいな接点においてお客様の顔や様子をうかがい、何ぞできることがあればやってあげようゆう精神が一杯なんやこれがホンマに。クレームのドリンクの作り替え、深い悲しみを抱えとるお客様に哀悼の意を表し、タダでコーヒーを差し上げるやらなんやらはごく一例でっしゃろ。マニュアル文化のアメリカ発の企業においてなんで、非マニュアル的なことが日常起きてて、それが高く評価されとるんでしょうか?

わては高度に進むIT化社会の中で人間が人間として接点を持つことを重視してんやろ思うで。アブラハム マズローの欲求五段階説は下から生存、安全とくるちうワケやが、三番目に社会で認められはったいゆう欲求が来まんねん。現代社会ではもはや五番目の自己実現欲求まで到達しとるんとちゃうかとする説もおますが、案外まだ三番目の社会での自己存在感の段階におるんとちゃうかちう気がしまっせ。ほんでスターバックスはこの認められはったい欲望を刺激するビジネスを展開してんともいえるちうワケや。

スターバックスが最終的に目指すんはマニュアルサービスやのうて、みなのお客様にずぅぇえええぇぇええんぶちゃうカスタムサービスができることとちゃうかちう気がしまっせ。それぐらいこの会社はコーヒーから大きく派生したサービスの在り方を変えようとしてんように思えまんねん。

マニュアル文化からそこまで変身する兆しがあるんは人間が人間としての接点に飢えとるから、とも言えるちうワケや。やまとでコンサートが流行んのもシェアハウスが流行んのもお祭りやイベントが好きなのもそこに行けば同じ目的や興味をもった人がおるからなんやこれがホンマに。わてがやまとで酒を飲むんやったら割烹着を着たママが煮物を作っとるようなカウンター席が好きなんは人間的接点があるからなんやこれがホンマに。カナダでも食事等はカウンター席に好んで座るんはそこにはライブな空気があるからでっしゃろ。

チェーンの居酒屋に行けば注文は呼び出しボタンどころかテーブル備え付けの画面で注文を完了させるのが当たり前や。せやけどダンさん、わてはそないな店はちっともたのしくおまへん。よりどエライ昔、東京のあるフランス料理店で待ち合わせしたトコ相手が1時間遅れると店に連絡が入ったんや。店の人は1人のわてに気を使い、いろいろ声をかけ、待っとる間を飽きさせしまへんやった。これがホンマのサービスとちゃうでっしゃろか?

マニュアルにも長短がおます。ほんで、経営は進化してるんや。わてにはアメリカ発のマニュアル文化が変わりつつある空気を感じとりまんねん。やまとがおもてなしの国としてのスローガンを持つんやったらば世界に率先してサービスの在り方を見直すべきとちゃうか思うで。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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