やってしもたな、ちうのがわての第一印象や。
東京都の猪瀬知事が先日ニューヨークにいた際のインタビュー記事が27日のニューヨークタイムズに掲載され、候補地のひとつであるトルコを「比較」したことに関してIOCから用心喚起がでたんや。
いっちゃんはじめに、その記事のくだりは以下のとおりや。
“For the athletes, where will be the best place to be?” Inose said through an interpreter in a recent interview in New York. “Well, compare the two countries where they have yet to build infrastructure, very sophisticated facilities. So, from time to time, like Brazil, I think it’s good to have a venue for the first time. But Islamic countries, the only thing they share in common is Allah and they are fighting with each other, and they have classes.”
この発言は通訳を通じて行われとりますので本人の発言の意思が確かにきちんと伝わっておらへん可能性はおます。それを考慮したにしたかてこの文章の中にはわてが読む限り3つの過ちを犯してるんや。
一つ目は施設やインフラが整備されとるトコの方が優れとるちう比較論を出してしもたこと。
二つ目にcompare the two countriesとしてんトコロでもうひとつの候補であるスペイン、マドリッドを端からシカトしてんこと。
三つ目に宗教論を出してしもたこと。
通訳が知事の意図を汲みきれず100歩譲って直訳したとしたかてこの類の内容をしゃべったことは事実なんやし、特に三つ目の宗教に関しては通訳が突然アッラーの神ちうわけではおまへんやからこら猪瀬知事の失言では済まされへんかもしれしまへん。
更にニューヨークタイムズがこの記事をわざわざ安倍首相がトルコに向かうその直前に出したゆうトコロが味噌で意図的であるとしか思えへんのや。猪瀬知事は作家でもあり、2009年に刊行した本で、東京裁判のA級戦犯の処刑が皇太子明仁(当時)の誕生日である12月23日に執り行われたことは偶然ではおまへんと書いとるのやけど、今回、その逆で安倍首相を困らせてしもたちうことになるんですわ。
事実アチラでのこのニュース反響は大きく、当然ながらトルコ内でも話題になっとること思うで。トルコとやまとは経済的にどエライ結びつきがつよ、今回もトルコに作る原子力発電所に三菱重工らが落札できそうな状況にあることから首相と経済ミッションのトルコ訪問となっとるのや。
ではなんで、猪瀬知事はここまでトルコを意識した発言をしたんやろか?そらとりもなおさへんし、トルコが最大のライバルなんやし、最有力候補であることは間違おらへんからや。
このオリンピックの件はわてはこのブログで何度も取り上げとりますが、オリンピックの趣旨はアスレチックを通じて国や都市の発展を促すことが趣旨なんやし、基本的には発展目覚しい候補地が選ばれるのでおます。時として前回のロンドンのように成熟都市も入るんやが、基本的な流れは過去の開催地を見れば一目瞭然や。
トルコは経済成長が軌道に乗っとること、東西文化の接点であることやらなんやらから必ずしも安全性や紛争ちう観点からは満足できる状況にへんかもしれしまへんが、大局的なオリンピックの趣旨にはまさに適合してんねんさかいおます。
猪瀬発言はその辺りの気持ちが言葉に出た可能性はおます。
これをどう挽回するか、安倍首相がフォローアップするっちうことにはなる思うんやが、宗教を語ってしもたことは背負いきれへん重圧となることは間違おらへんやろ。9月の開催地決定に向けて厳しい戦いとなるかもしれしまへん。
今日はこのぐらいにしておきまひょ。
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ではまた明日。
東京都の猪瀬知事が先日ニューヨークにいた際のインタビュー記事が27日のニューヨークタイムズに掲載され、候補地のひとつであるトルコを「比較」したことに関してIOCから用心喚起がでたんや。
いっちゃんはじめに、その記事のくだりは以下のとおりや。
“For the athletes, where will be the best place to be?” Inose said through an interpreter in a recent interview in New York. “Well, compare the two countries where they have yet to build infrastructure, very sophisticated facilities. So, from time to time, like Brazil, I think it’s good to have a venue for the first time. But Islamic countries, the only thing they share in common is Allah and they are fighting with each other, and they have classes.”
この発言は通訳を通じて行われとりますので本人の発言の意思が確かにきちんと伝わっておらへん可能性はおます。それを考慮したにしたかてこの文章の中にはわてが読む限り3つの過ちを犯してるんや。
一つ目は施設やインフラが整備されとるトコの方が優れとるちう比較論を出してしもたこと。
二つ目にcompare the two countriesとしてんトコロでもうひとつの候補であるスペイン、マドリッドを端からシカトしてんこと。
三つ目に宗教論を出してしもたこと。
通訳が知事の意図を汲みきれず100歩譲って直訳したとしたかてこの類の内容をしゃべったことは事実なんやし、特に三つ目の宗教に関しては通訳が突然アッラーの神ちうわけではおまへんやからこら猪瀬知事の失言では済まされへんかもしれしまへん。
更にニューヨークタイムズがこの記事をわざわざ安倍首相がトルコに向かうその直前に出したゆうトコロが味噌で意図的であるとしか思えへんのや。猪瀬知事は作家でもあり、2009年に刊行した本で、東京裁判のA級戦犯の処刑が皇太子明仁(当時)の誕生日である12月23日に執り行われたことは偶然ではおまへんと書いとるのやけど、今回、その逆で安倍首相を困らせてしもたちうことになるんですわ。
事実アチラでのこのニュース反響は大きく、当然ながらトルコ内でも話題になっとること思うで。トルコとやまとは経済的にどエライ結びつきがつよ、今回もトルコに作る原子力発電所に三菱重工らが落札できそうな状況にあることから首相と経済ミッションのトルコ訪問となっとるのや。
ではなんで、猪瀬知事はここまでトルコを意識した発言をしたんやろか?そらとりもなおさへんし、トルコが最大のライバルなんやし、最有力候補であることは間違おらへんからや。
このオリンピックの件はわてはこのブログで何度も取り上げとりますが、オリンピックの趣旨はアスレチックを通じて国や都市の発展を促すことが趣旨なんやし、基本的には発展目覚しい候補地が選ばれるのでおます。時として前回のロンドンのように成熟都市も入るんやが、基本的な流れは過去の開催地を見れば一目瞭然や。
トルコは経済成長が軌道に乗っとること、東西文化の接点であることやらなんやらから必ずしも安全性や紛争ちう観点からは満足できる状況にへんかもしれしまへんが、大局的なオリンピックの趣旨にはまさに適合してんねんさかいおます。
猪瀬発言はその辺りの気持ちが言葉に出た可能性はおます。
これをどう挽回するか、安倍首相がフォローアップするっちうことにはなる思うんやが、宗教を語ってしもたことは背負いきれへん重圧となることは間違おらへんやろ。9月の開催地決定に向けて厳しい戦いとなるかもしれしまへん。
今日はこのぐらいにしておきまひょ。
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