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2013年04月 : 外から見るやまと、見られはるやまと人

外から見るやまと、見られはるやまと人

バンクーバーのやまと人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、やまと人観やらなんやらを綴っとりまんねん。

2013年04月

重大な局面を迎える猪瀬知事のオリンピック発言4

やってしもたな、ちうのがわての第一印象や。

東京都の猪瀬知事が先日ニューヨークにいた際のインタビュー記事が27日のニューヨークタイムズに掲載され、候補地のひとつであるトルコを「比較」したことに関してIOCから用心喚起がでたんや。

いっちゃんはじめに、その記事のくだりは以下のとおりや。

“For the athletes, where will be the best place to be?” Inose said through an interpreter in a recent interview in New York. “Well, compare the two countries where they have yet to build infrastructure, very sophisticated facilities. So, from time to time, like Brazil, I think it’s good to have a venue for the first time. But Islamic countries, the only thing they share in common is Allah and they are fighting with each other, and they have classes.”

この発言は通訳を通じて行われとりますので本人の発言の意思が確かにきちんと伝わっておらへん可能性はおます。それを考慮したにしたかてこの文章の中にはわてが読む限り3つの過ちを犯してるんや。

一つ目は施設やインフラが整備されとるトコの方が優れとるちう比較論を出してしもたこと。
二つ目にcompare the two countriesとしてんトコロでもうひとつの候補であるスペイン、マドリッドを端からシカトしてんこと。
三つ目に宗教論を出してしもたこと。

通訳が知事の意図を汲みきれず100歩譲って直訳したとしたかてこの類の内容をしゃべったことは事実なんやし、特に三つ目の宗教に関しては通訳が突然アッラーの神ちうわけではおまへんやからこら猪瀬知事の失言では済まされへんかもしれしまへん。

更にニューヨークタイムズがこの記事をわざわざ安倍首相がトルコに向かうその直前に出したゆうトコロが味噌で意図的であるとしか思えへんのや。猪瀬知事は作家でもあり、2009年に刊行した本で、東京裁判のA級戦犯の処刑が皇太子明仁(当時)の誕生日である12月23日に執り行われたことは偶然ではおまへんと書いとるのやけど、今回、その逆で安倍首相を困らせてしもたちうことになるんですわ。

事実アチラでのこのニュース反響は大きく、当然ながらトルコ内でも話題になっとること思うで。トルコとやまとは経済的にどエライ結びつきがつよ、今回もトルコに作る原子力発電所に三菱重工らが落札できそうな状況にあることから首相と経済ミッションのトルコ訪問となっとるのや。

ではなんで、猪瀬知事はここまでトルコを意識した発言をしたんやろか?そらとりもなおさへんし、トルコが最大のライバルなんやし、最有力候補であることは間違おらへんからや。

このオリンピックの件はわてはこのブログで何度も取り上げとりますが、オリンピックの趣旨はアスレチックを通じて国や都市の発展を促すことが趣旨なんやし、基本的には発展目覚しい候補地が選ばれるのでおます。時として前回のロンドンのように成熟都市も入るんやが、基本的な流れは過去の開催地を見れば一目瞭然や。

トルコは経済成長が軌道に乗っとること、東西文化の接点であることやらなんやらから必ずしも安全性や紛争ちう観点からは満足できる状況にへんかもしれしまへんが、大局的なオリンピックの趣旨にはまさに適合してんねんさかいおます。

猪瀬発言はその辺りの気持ちが言葉に出た可能性はおます。

これをどう挽回するか、安倍首相がフォローアップするっちうことにはなる思うんやが、宗教を語ってしもたことは背負いきれへん重圧となることは間違おらへんやろ。9月の開催地決定に向けて厳しい戦いとなるかもしれしまへん。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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ではまた明日。

新時代を築けるか、やまととロシア4

安倍首相がプーチン大統領と会談をしてるんや。このブログを皆はんが見はる時には何らかの発表があるかもしれしまへん。そやけどアンタ、事前に漏れてくる情報を見る限り平和条約締結に向けた作業に入りそうな気配が濃厚や。
仮にそうやったら比較的早い時期に何らかの決着が見られはるかもしれしまへん。わてとしては長年この問題を見続けてきましたのやので嬉しく思とります。

日経新聞のウェブ版で北方領土問題について読者アンケートが実施されとりまんねん。多分そろそろ締め切りや思うんやが、注目すべきポイントは北方領土返還に関して読者は何島返したかてらうのが妥当なんか、ちう質問に対して現時点で最も多い回答は2島プラス継続協議で全体の34%を占めとりまんねん。4島返還を主張する人は23%に留まっとりまんねん。

この手のアンケートが過去、行われたかどうかわからしまへんが、なんぼなんでもやまとのメディアは4島返還は譲れんとしてきたし、田中真紀子氏が外相になりよった際の外務省事件で外務省を去った東郷和彦、佐藤優氏は軟弱と批判されたなんちうか、ようみなはんいわはるとこの2島先行返還論やった。当時こら議論を呼び、また、外務省アメリカスクールが「容易な妥協は許さへん」とプレッシャーをかけたとも言われとりまんねん。

その後、冷え切った日ロ関係はひとつには鈴木宗男事件を契機にを外務省ロシアスクールの弱体化を生んやちうことがあり、特に北方領土問題解決の糸口を失ったことにおます。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、どちらかというたらやまと国内の問題がトリガーなんやし、一方でロシアは資源価格高騰を受け、絶頂期を迎え、更にプーチン大統領第一期はどちらかちうとロシア西部の問題に注力しとったちう背景がおます。

その後、メドベージェフ氏が大統領になり、北方領土問題は近年まれに見る凍りついたような状況に陥ったわけやけど、そやけどアンタ、プーチン氏が大統領に返り咲いたトコロで一気に雪解けの気配が見えてきましたのや。理由はようけある思うで。資源ブームが完全に沈静化し、ロシア経済は成長率1-2%を維持するんがやっとなんやし、経済の強化を基盤とするプーチン政権としてはぜぇぇぇったい的なてこ入れが必要であることが最大の理由でっしゃろ。外交的には中国膨張危機論がある中、中国と一定の緊張感を維持するにはやまとと手を結ぶことが良策であること、更には、北朝鮮問題も極めてビミョーなトコにあり、ロシアとしては西部、シベリアに重点的な経済、政治的配慮をするっちうことが課題なんやろう思われはります。

その中で北方領土に関してみれば仮に歯舞、色丹の2島だけやったらば面積では7%にしごっつうまへん。一方、排他的経済水域でみれば国境をどこに引くかで変わるんやが、20-50%になるとされとりまんねん。

もうひとつ重要なことはサンフランシスコ平和条約を含め、吉田茂を含む当時のやまと政府は国後、択捉は諦めとったのやけど、途中で4島返還論が主流となりよった経緯があるちうことなんやこれがホンマに。4島返還論に関するやまと側の主張はソ連はサンフランシスコ平和条約に調印しておらへんから北方領土に関する同条約の標記はチャラであるちうのがその論拠でおます。

こないな風なさまざまな歴史がある北方領土問題やけど、そやけどアンタ、わてが今、この問題を早急に解決すべきやとつよ思う理由はやまとは外交的にロシアとしっかり手を結ばねばならへんちうことでおます。こら選択の余地はおまへん。マストや。なおかつ、竹島問題は韓国が国内問題と北朝鮮問題で注目度が下がっとるもんの中国の尖閣への介入は日増しに悪化してるんや。これを崩すひとつの策が北方領土問題の解決やからおます。

日ロ関係はシベリア、極東を中心に経済的関係の大幅な発展が期待できまんねん。主に資源関係やけど、そやけどアンタ、これを契機にさまざまな交流を通じた二国間の経済発展につなげることは可能や思うのや。

ここは両国首脳に一方踏み出して頂き、新たなる日ロ関係の構築に期待したい思うで。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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ではまた明日。

やまとの物価、ホンマは安い4

バンクーバーのある白人はんが「東京には行ったことがあらへんぁ。タイはあるんやけど」。やまとについてバンクーバーの地元の人に聞くとこないな答えが結構返ってきまんねん。なんで東京には行かへんんか、と聞けば高い確率で「物価が高い」と答えまんねん。せやなかったら、やまとのスイカ1個の値段が中国の12個分やからやまとの物価は高いゆうんは所得や物価水準をシカトした話で比較する意味がおまへん。やまとの物価が高いゆうんはそないな意味ではやや誤認識であんねんけど、それを声を大にしてぬかしておる人はちびっとのでっしゃろ。

ではやまとにおる人に東京の物価は安いか、と聞けばそないなことないんやよ、ちうかもしれしまへん。せやけどダンさん、東京ちうインフラを享受し、世界最高のサービスと丁寧さを誇るやまとは物価に甘えすぎとるんかもしれしまへん。

吉野家が280円牛丼を始めたことが話題になっとりますが、街を歩けばワンコインランチだらけ、寿司のテイクアウトは199円やらなんやらちうのもおました。先日行った東京のあるカフェ。ランチセットはかぼちゃスープ、ミニバゲット、手作りパスタ、さらにエスプレッソコーヒーがついて500円は期間限定やとしたかてやりすぎや。

新宿のある洋風居酒屋ではわずか2800円の8品コースは満足できる量と質やし、1200円、飲み放題ではワインも10種類ぐらいさかい選べまんねん。

ユニクロはわては基本的に行かへんようにしてるんや。理由は行けば欲しなるからでっしゃろ。せやけどダンさん、その禁断のユニクロに先日久々に足を踏み入れてもうて価格を見て腰を抜かしそうになったんですわ。この品質でこの価格は世界水準とくらべれば圧勝や思うで。ユニクロやいうことを気にせなアウトレットまで足を運ばんとよささいです。

一方、北米。バーでビールを飲めば7−8ドルやけど、そやけどアンタ、税金とチップをのしたら結局10ドルの世界や。1ドル100円で換算したら1000円。小奇麗なレストランで食事をしてチップを15%乗したら100ドルはまず超えてきまんねん。これで、こないにするん、ちうことになるんですわ。

バンクーバーの有名ラーメン店。8−9ドルの価格でも税サを足し込めばやまと円で1100円にもなるちうワケやが、アチラやから高うてもしょうがな割り切るにはグローバル化が進んどることを考えればあれ、思うのでおます。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、飲食に限って言うたら感覚的なもんやけど、そやけどアンタ、バンクーバーを含む北米のほうが2−3割高いゆうことでおます。

飲食が高いんはサービスに対する対価が欧米では圧倒的に高いゆうことでっしゃろか?やまとはサービス料がゼロ円感覚やからこれが価格に跳ね返っとるのやろう思うで。

ユニクロや無印、ニトリは品質の向上をさせながらコストの圧倒的削減を図り、大量販売ちう人口密度の高いやまとの特性を生かしたショーバイをしてるんや。

先進国同士で比べた場合、やまとは圧倒的価格競争力を持ち合わせとりまんねん。異国人観光客を呼び込もうと政府は四苦八苦してんわけやけど、そやけどアンタ、京都や富士山を売り込むのも大事やけど、そやけどアンタいっそのこと、「物価が意外と安い国、ニッポン」で売り込んでみんのも逆転の発想でストレートに反応する思うで。京都や富士山はやまと人にとって素晴らしいもんやけど、そやけどアンタ、異国人にとっては興味へん人も多いゆうことに気が付かいなうてはいけまへん。

それよりもこの価格でこれだけ食べられはる、とかこのクオリティでこの価格の商品はやまとだけしかゲットでけへんとしたらどうでっしゃろか?

トコロでビックマック指数ちう為替水準の比較方法があんねんけど、ビックマックにかかわらへんし、飲食全般、一般商品全般で考えればやまとの円は本来やったらもっともっともっともっともっともっともっともっともっとつよのうてはバランスが取れへん点は円安が進むやまとにおいて理論的な水準はどこにあんねんろうと考え直すにはよい機会や思うで。もっともやまと人がサービス代を払うようになり物価がドンと上がり、給与も上がるストーリーやったら別やけど、そやけどアンタ、やまとの歴史はそれを許さへん気がしまっせ。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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ではまた明日。

中国の経済成長をやまとは取り込めるか?4

中国経済の行方に注目が集まってまんねん。今年1月から3月、第一四半期のGDPの伸びは年率換算7.7%と2012年10月ー12月期と比べ0.2ベーシスポイント下落したことでさまざまな憶測をよんでおりますわ。また、この数字そのもんへの疑惑もあんねんけど、その話をし始めるとまるっきしちゃう方向になるんやので今日はあくまでも7.7%が正ちう前提で考えてみまひょ。

中国の落ち込みの大局的なポイントは対外的には貿易収支の伸びが低下のトレンドから抜け出せへんことでっしゃろか。リーマンショック回復後の2010年から見ると貿易収支の前年同月比増減率のプラスの数字は着実に下落してるんや。その上3月の貿易統計は1年1ヶ月ぶりの貿易赤字となったんですわ。

理由は人件費の高騰による「世界の工場」としての中国のポジションを維持し切れておらへんちうことか思うで。やまとや韓国を中心に生産拠点の東南アジアやらなんやらへのシフトは中国の人件費の問題だけでなく、国内情勢への不安対応ちうリスク回避の意味も大いにあるでっしゃろ。

大局的なもうひとつの理由は国内消費が伸びへん、ちうことや。中国の貯蓄率はIMFの調査によると50%を超え世界最高水準といわれとるのやけどなんで、そこまでそこまで溜め込むんかちう研究の明白なる結果は出ておらへんようや。そやけど、一般的に言われとる社会保障があらへんためオノレの将来をオノレでカバーしのうてはいけんという懸念、及び、きょうびでこそ革命的政変は起きてへんねんが、文化大革命が終わったんは70年代半ばでその後、天安門事件もあり、中年から上の人はあの時の苦労を覚えとりまんねん。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、メンタルに開放的になれんということがひとつあるでっしゃろ。

そないな環境の中国でやまと企業が中国とあんじょうやっていけるか、と考える時、歴史的にやまとがアメリカの商品をどう捉えとったかを考え直すんはひとつのヒントを与えてくれるんとちゃうでっしゃろか?やまとがアメリカに強い影響を受けてきたなかで「舶来商品」、特に欧米のもんには飛びつく嬉しさがおました。70年代よりどエライ昔を知っとる人はようわかるでっしゃろ。信じられへんかもしれしまへんが、うちらの世代はmade in USAちう商品タグを自慢したことやってあるし、当時のソニープラザや青山の紀伊国屋のアメリカの商品は毎日毎晩壱年中斬新やった。そら文化、社会に強い憧れを感じたがやからに一種の神聖化した部分があったんやろ思うで。

一方で徐々に工業製品を中心にアメリカ製に魅力を感じなくなってきたことも事実や。そらやまとの品質がそれを上回ったと確信した時点で明白になったんですわ。アメリカ自身も工業国アメリカを半ばギブアップしたといえまんねん。アメリカではその後、バイアメリカン主義ちうのがたびたび起きるちうワケやが、やまとでもそないな言葉こそあらへんもんのバイジャパニーズ主義の傾向はあったんやろ思うで。韓国かて自国製品への愛着はやまとより高い思うで。やったらば一定の発展を遂げた中華思想の中国ではなおさらやからおます。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、やまと製品の魅力がなくなりよったちうよりも、国家の成長と共に国民もメンタルに自信をつけた成長の結果やと考えたほうがよささいです。

やったらば、やまとからむやみやたらな直接的中国進出は今後、性交...ひひひ,ウソや,成功しにくいゆうこともいえなくはおまへん。最終消費財は特にその「出生」が見えすくなるんやからやまとの自動車会社が進めとる現地企業とのパートナーシップや直接的に見えへん部品やサービスやらなんやらがビジネスの安定性ちう意味では分があるんかもしれしまへん。

中国におけるやまと製品排除、ちう表現をマスコミでよう見かけまっけど、ではやまとにアメリカからダイレクトで入っとる商品がすぐに思いつきまっしゃろか?今では対消費者ビジネスのBtoCではおもたよりちびっとのような気がしまっせ。(ディズニー、コカコーラ、スタバ、コストコは代表例。一方でセブンイレブンはやまとの会社、マックは契約形態が特殊でアメリカの会社とは言い切れへん気がしまっせ。)

こう考えてみると中国ビジネスのキーは対法人ビジネスであるBtoBなんかもしれしまへんや。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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復活とはいえへんソニー黒字決算4

ソニーが5期ぶりに黒字になりよったことが話題になっとりまんねん。むしろ、4期も赤字やってんな、ちう気持ちの方が先にくるちうワケやが、この黒字を言葉の通りに読み込むにはまだ早いかもしれしまへん。

いっちゃんはじめに、発表された決算短信を見る限り今年2月時点と比べ連結売り上げ2000億円、連結営業利益1000億円、純利で200億円増えるゆうことで2ヶ月間での見直し幅としては実にポジティブにみえまんねん。短信のコメントを読むとこれら上方修正の理由として以下の点が挙げられとりまんねん。

株式や不動産の売却見込み額が想定を上回ったこと
ソニー生命の運用損益が改善したこと
為替レートの改善(ドルベースは88円から92.4円、ユーロベースが115円から121.9円)
不確定要素やコンサバティブな営業利益見積

ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、ソニーの本業が想定を上回ったゆう理由はいっこもないんでおます。ご記憶にある方もあるかもしれしまへんが、2月7日にソニーが決算見通しを発表した際、200億円の営業黒字としたもんの翌日の株式市場では売り込まれ、10%も下げたちうワケや。ソニーの株主はソニーの本業であるエレクトロニクス事業の回復を求めとるのでおます。

本業は確かに回復基調にあるかもしれしまへんが、どこまで回復するんかというたら「そこそこ」で終わってまう可能性があり、グループ会社全体では結局、金融やエンタテイメント系の方が稼いどると言われ続けとるのや。

昨日のアップルの決算に関するブログでも書きましたのやが市場が求めとるんはハッとするどなたはんでも飛びつきたなる興奮するようなガジェットやからおます。これがソニーの本流である消費者向けプロダクトの顔でもおます。稼ぐだけやったらば部品供給メーカーとしてiPhone向けやらなんやらいろいろおますが、ソニーにはごっつうもコンサバになってもらいとうないちうのがようけのやまと人の気持ちとちゃうでっしゃろか?

噂されるメガネ式次世代ITガジェットでは本来、ソニー3D対応ヘッドマウントディスプレーHMZ-T2が先行しとったんや。が、話題をさらったんはグーグルやった。わてとしてはどエライショックでおます。グーグルは「テレパシー」と称するその試作版は完成してるんやので早ければ今年にも発売にこぎつけるかも知れしまへん。そやけど、ソニーのメガネ型ガジェットもわての認識してん限りではそれなりの段階にあるんとちゃうか思われはるので期待したい思うで。

一方、圧倒的に出遅れた感があるんが医療か思うで。平井社長が昨年着任時に医療分野を事業の柱にするとしオリンパスに500億円出資するっちうことでその道を切り開こうとしましたわ。せやけどダンさんその合弁会社「ソニーオリンパスメディカルソリューションズが設立されたんはわずか10日ほど前の4月16日でおます。

テレビに関しては9期連続赤字ながらも今期その赤字幅が半分に減ったゆう「喜ばしい」報道がおましたが北米に長くおるわてから見れば「やから?」ちうことにしかいならへんのでおます。仮に来年黒字になりよったとしたかてそら赤字が止まったゆうソニーの自己満足なんやし、収益にはどんだけ貢献してんか、というたらほぼなあんもへんわけやから評価しようがあらへんのや。

個人的にはソニーの知名度をアチラで生かしきっておらへん気がしまっせ。姿勢がどうも国内に向いとる内向きの感じがしまっせ。アップルの凋落が見られはる中、サムスンも独走し続けるんかというたらそないな感じはあんまりせんのでおます。やったらば、ソニーがもっかい、世界市場での復権を遂げるチャンスは大いにあるか思うで。

「エレクトロニクスのソニー」として決算上方修正の発表がいつか聞いてみたいもんや。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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アップルの決算からみるアメリカ型経営への疑問4

注目されとったアップル社の1月-3月の決算が発表されたんですわ。結論的には増収減益、増配と自社株買いで株価は下落を免れたゆうことでっしゃろか。決算発表後の株価は比較的落ち着いとった思うで。ちうのも決算発表前から数字が悪ければ株価下落防止策を打ちだすやろとは言われとったんや。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、経営陣には株主から一定のプレッシャーがあったんでっしゃろ。

やけど、そやけどアンタ、アメリカの主要たるファンドや機関投資家が大きなポーションを組み込んどるアップル社の株価の下落はその影響が果てしなく広がるゆう意味でもあり、経営陣が株価防衛に走らのうてはいけへんかったともいえまひょ。こらとりもなおさずアップルの株価は本業で支えきれへんし、財務的手法により維持してんちうことなんやし、本来の健全な意味での株価ではおまへんちうことでもおます。

昨年9月につけた700ドルちう高値から40%以上下落した株価の説明はこの6ヶ月間に出たさまざまな悪いニュースの結果でおます。古くさいモデルが売れてiPhone5の売れ行きが芳しない、市場シェアは下がる、市場開拓者から市場フォロワーになりよった、やらなんやらやらなんやらはその一例でっしゃろ。挙句の果てに中国ではiPhoneの修理に関して国営メディアからもたたかれ、謝罪までさせられはりました。ティムクックCEOの苦悩は手に取るようにわかるんや。

一方、クック氏は "I don't want to be more specific, but I'm just saying we've got some really great stuff coming in the fall and all across 2014." (詳細は語れへんんやけど、今年の秋にはどエライもんを用意してんよ。)ちう言葉にどこまで期待を弾ませなあかんなんか悩ましいトコロでおます。多分そらアップルテレビか噂されとる腕時計型の新型ガジェットのなんかもしれしまへんが、市場がそれにどこまで反応するかは蓋を開けてみいひんことにはなんともいえしまへん。

スマホそのもんがもはやコモディティとなりよった今、アップル社のiPhoneやiPadは安定したシェアと収益を確保するベース商品以外の何者でもおまへん。同社が、ほんでスティーブジョブズ氏が作り出したもんはSomething Newなんやし、市場が熱狂するもんやった。そらこだわりでもあり、天才的なセンスとそれに洗脳された頭脳集団が具現化したからこそ成り立つもんやった。ゴチャゴチャゆうとる場合やあれへん、要は、カリスマ性や。

アメリカの特徴にヒーロー、ヒロインを作り出し、そこに圧倒的な注目とパワーが集中するっちうことで一定の連帯感を持ち続けとるように見えまんねん。そら社会、政治、文化、ほんで経済に於いて感じまんねん。そやけど、人のピークは長く続かいないがやからに例あげたろか、たとえばやなあビジネスの場合、企業の成長性、持続性に限界がでて、よわなりよったトコロでM&Aちう形で別のヒーロー達が王者となることを繰り返してんようにみえまんねん。(もちろん、集団マネージメント体制をとっとるトコもようけおますが。)

これがアメリカ経営の流れやとしたらトヨタのように集団マネージメントのスタイルが今後、改めて見直されることは大いにありえるんかもしれしまへん。経営スタイルも流行があるんかもしれしまへん。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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会社を辞めなあかんか?4

4月に入り、転勤せやなかったら、新しい上司を迎えるやらなんやらしてオノレの周りの環境が変わった人も多いんとちゃうでっしゃろか?せやなかったら、新入社員諸君も研修を終えて現場の第一線に飛び出してん頃や思うで。

大学生には五月病ちうのがあんねんけど、社会人にもメンタル的にやや鬱になるとするやろ、ほしたらそら「本日この時までとちゃう」ちうことにオノレがついていけへんことに原因があるかもしれしまへん。

当然ながら会社を辞めたい、ちう人も出てきまんねん。わてもそないな相談は受けまんねん。答えは基本的に二つしかおまへん。当たり前やけど、そやけどアンタ、辞めた方がええちう場合ともっともっともっともっともっともっともっともっともっと我慢しぃ、ちう場合や。ではわての場合、その違いをどう使い分けとるんでしょうか?

辞めた方がええちう場合はその人の能力が高く、与えられとる仕事のレベルが低すぎて見合っておらへん場合で、意味がなく時間を無駄に過ごしてんケースでっしゃろか。そないな方に限って妙に心配性で「仕事、見つかるでっしゃろか?」ちうのやけど、基本的に能力がある人に背中を押してんねんさかい、「いける、仕事はめっかりまんがな」とぬかしておりますわ。

一方、「辞めへん方がええやね」ちうんはその人の忍耐力を見てぬかす場合が多い思うで。「今度の上司と合わのうて」とか「新しい職場になじめへん」ちうんは甘えや。ちうよりオノレがぬるま湯につかり過ぎてて多少の変身にも耐えられなくなっとると言うたらよいでっしゃろか?どエライコンサバになちう、安定してやり慣れた仕事をよう知った仲間と心地ようこなしていくスタイルに満足しすぎとったのやろう思うで。

このケースの場合、辞めても仕事やらなんやらめっかりまへん。

いまさらこないなことをぬかすのもなんやけど、「人生 山あり 谷あり」なんやこれがホンマに。その中で人は大きく成長していきまんねん。つらいことや厳しいこと、緊張のあんまりふらふらになりながらも乗り切るとそこには春が待っとるかもしれしまへん。

わてはマラソンをやるんやが、道中、じぇったい上り坂、下り坂がおます。登りの苦しいこと。そやけどそこは歯を食いしばって一気に気を詰めて駆け上がるんや。なんでやったら永遠に続く上り坂はあらへんのや。ほんで、ようけの場合、上まで来よると下りが待っとるのや。ほんで呼吸を整えなおしまっせ。また、人生をマラソンに例えるとオノレが今何キロあたりにおるかわかる思うで。初めからあきらめて歩いてまうんでしょうか?それとも努力して、我慢して、こらえて走り続け、もうちーとばかしとなったらそこまで頑張ったんだから走りぬこうわ、思ったりしまっせ。

わては終身雇用ちう発想はいずれ、過去の産物になる気がしてるんや。勿論、同じ会社で何十年と働く人は北米にもようけおりますわ。そら雇用者と被雇用者がウィンーウィンの関係やから構へん思うんやが、制度化するもんではおまへん思うのや。雇用確保の観点は別問題として横におきまっけど、人が成長する時、常に力つよ逞しい精神力と頑張ろうとする希望があるべきや思うのや。そらさまざまな変身をオノレの経験に取り込んでこそ、より大きなるんとちゃうでっしゃろか?

大手企業には人材の墓場のような部署を設けとることがおます。評点の悪いでけへん社員を集める部署や。そこまでして会社に残りたいんか、会社も社員も不幸以外の何者でもんといてしょうわ。でもそら終身雇用やからの弊害でもおます。

やまとには人事異動、転勤ちう転職に代わる制度がおますが、そら同じ組織の中での話や。企業内の温度や体質は変わらしまへん。仮に社員の転職が常態化すると実は雇用側も体質が変わるちうワケや。人事部のなぁなぁや温情人事が効かいななるのや。人事も論理的に進めのうてはいけまへん。

わてはこないな一つ一つの積み重ねがやまとを成長させるのやろう思うで。「成長の矢」ちうことが日々の新聞を賑わしてるんやが、人々の成長ちう観点で捉えなおしてみるとオノレにずいぶん甘かったな、ちうことに気がつくかもしれしまへん。

会社を辞めるんはその会社でオノレの能力が十分に発揮でけへん思ってからでも遅ない思うで。

今日はこのぐらいにしておきまひょ。

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